店台。ガバガバ過ぎて話にならな
い。この店で一番渋い台というが
これでは素人向けドンガバチョだ。
店台。穴は狭いが内クッションが
ストレートなので、何でも入る。
かなり狭くなっているが、奥が
まだ絞り足りない。甘い。

撞球会テーブル。
コーナー幅こそ1.9だが、奥を絞っ
てポケットしにくくしてある。
サイドなどは、これより厳しい
台は日本全国見た事がない。
バンクでないと入れられない。
本当の話、バンクが物凄く上手く
なった。どんなバンクでも決めて
ポケット率8割以上というのは異
常である。バンクプールみたいだ。

サイドは更に奥を絞りたいだけ
サイドは更に奥を絞りたいだけ
絞って狭くしている。
奥が狭いと弾かれるのだ。
他の難しい台にする方法は、足
板の穴の部分に厚い四角い長い
ゴムを貼って、パテで真っ平ら
にしてラシャを張る。
穴奥が深くなるので、正確なシ
ョットでないとシュートインし
ない。
さらに、ラシャは緩めに張り、
玉の動きを重くして難しくする。
これが撞球会の華台だった。
もう一台はガリオンで、ど素人
向けのガバガバ。
しかも、ガリオンは穴の呑み込
みが浅過ぎて、内クッションに
当たれば全部入った。
全く鍛錬道場のクラブハウスでは
そういう台は意味が無いのだが、
2台のうち、コンディションが
異なるどちらの台でも撞ける練習
にはなった。が、全くガリオンは
面白くない。全部入っちゃう。
あ、外した、と思った玉も全部
入る。土方隼斗プロの最新試合
動画のようなものだ。あんなに
甘い台で試合は厳しいよなあ。
まあ、条件は対戦者平等だが、
土方Pがバンバン外してる玉が
何でも転がり落ちていた。
日本人の撞球人は、摩訶不思議
で、穴が大きく入り易い台が好き
とかいうのをアマチュアのA級で
さえ言う。わけわからない。
山岳渓流のフライフィッシング
は難し過ぎるから、管理釣り場
の釣り堀で餌で釣って食うのが
良い、というような事を言う。
意味不明。
海外行って勝てる訳がない。
私がバンクの勘所を覚えたのと、
ボウラードで210点以下は出なく
なったのは、撞球会クラブハウス
の華台で毎日6時間位稽古したか
らだ。ただ、14.1のハイランは
当時45点止まりだった。
撞球会の渋い台では2連マスまで
しか無いが、よその店の試合では
4連マスとか普通に出ていた。
まあ、ごくそれが普通のように。
僕ちゃんは甘い台がいい〜とか、
ガキのように甘えていては絶対に
上手くはなれない。
これはもう絶対だ。
賭け玉など一切やらないでもいい。
精神こそをビシッと自分自身で
鍛えるのである。
試合での手合わせの前の静けさ
は、まるで剣士の決闘のような
空気が流れる。
バンキングがそれだ。
そして、一対一の正々堂々とし
た戦いが始まる。
ちなみに、ポケット・ビリヤード
のボールの大きさは直径57.1ミリ。
玉2個で114.2ミリ。
ノーマル台のコーナーの穴の幅
は130ミリ、サイドポケット幅は
140ミリである。
ノーマルはポケットがガバガバだ。
節操無い程にガバガバ。
これこそ、しどいの一言で、さす
がにアメリカでは「トーナメント
エデション」といって、120ミリ
程度のポケットにしたが、それで
もまだてんで甘い。
1980年代のUSオープンなどは、
ギッチギチの1.7玉穴幅程度の台
で世界トップが競い合っていた。
スヌーカーもチャイニーズエイト
もとても穴が狭くて難しい。
アメリカン・ポケットも、せめて、
入口に玉2個が入らない程度に絞
るのが正解だろう。
過日、1.7玉穴台と2.3玉幅台で
4人撞きした。
3ラック先取りで、勝ったら華台
に残れる。
私は結構勝った。
圧倒的である。
青丸が私の勝ち。
対戦者は全員A級だ。
他の台ではトントンだが、渋台
では差がつく。
これは一対何が違うのか。
シュート力である。
ボウラードでいつも250点以上
出すようになると、こうなる。
激渋台、大好きだ。
だが、とても低かった。
台の高さが80センチ無くて、なん
だかちゃぶ台で撞いているように
感じた。
これは、店主の身長に合わせたの
だろう。
今まで37年体験した台の中では
一番低い。
事務机が大体75センチ。
パソコン台が77センチだ。
ノーマルのビリヤードテーブルは
意外と高い。盤上が80センチある。
あの台、高さが60センチ台なので
はなかろうか。
マッセはやり易かった(笑
玉台の穴は狭きが宜しいと。
狭き門より入れ。
(アンドレ・ジッド)