NEXT PERSON
コーポレートスタッフ部門
財務企画部
2001年 入行
総務、広報、人事など銀行経営に不可欠な機能を担うコーポレートスタッフ部門。そのなかにおいて財務企画部は経営環境に合わせた財務戦略の立案・実行を担っている。 企業決算において重要となる財務会計に深く精通し、銀行のみならず日本の会計基準の策定にも携わるプロフェッショナルから業務にかける想いを聞いた—。
※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。
私が所属する財務企画部は、SMBCグループにおける財務戦略の企画と実行を担う部署です。一般企業でいう経理部のようなものですが、経済活動の社会基盤として、大きな役割を担っているSMBCにとって財務企画部は、非常に重要な役割を背負っています。もしも我々の財務状況に不安が広がれば、お客さまは安心して資金を借り入れたり、お金を預けることができなくなってしまいます。グループ全体の財務状況の把握や財務・税務面から経営サポートを行うことで、健全なグループ経営を実現することが私たちのミッションなのです。 財務戦略を考えるうえでは、世の中の動向に目を光らせることも大切です。私が財務企画部に配属となった16年前は、各銀行がバブル崩壊による多額の不良債権を抱える財務的に非常に厳しい時期でした。財務状況を改善させるには、本来、収益を積み重ねる必要があるのですが、営業が頑張っても、不良債権の処理額に見合う収益を短期間に稼ぐことは難しい。そういうときこそ、私たちが頑張らなければいけないんです。手法は様々ありますが、財務や税務、法務知識等を最大限に活かし、あの手この手を使って収益を安定化させています。経営を支えていくことは大変ですが、自分の働きが目に見える成果としてあらわれる、非常にやりがいのある業務だと言えます。
私にとってキャリアのターニングポイントになったのは、日本における会計基準を開発している企業会計基準委員会(ASBJ)に携わったことです。私が財務企画部に着任して3年が経った頃、当時の上司と共にASBJに参加することになりました。もともとは自分が属している銀行という組織の会計処理に向き合っていたわけですが、そこからステージが上がり日本全体の会計基準を検討することが次の仕事になったのです。 会計基準とは、第三者から見て過去の業績や他社との比較がしやすいように整備された、財務諸表を作成する際のルールです。日本では、長らく日本基準が採用されていましたが、グローバル化の進展にともない、米国基準や国際会計基準(IFRS)といった海外と共通化した基準の必要性についてディスカッションされるようになりました。海外の会計基準への造詣を深める必要性を感じた私は、社内公募を利用して2年間アメリカへ留学し、米国公認会計士の資格を取得するなど自己研鑽に励みました。そうして留学から戻ってからは、より中心的な立場で会計基準の作成に携わるようになりました。さらに現在では、金融商品専門委員会や実務対応専門委員会といった、さまざまな専門委員にも選任され、銀行業界の代表としての意見を述べる機会をいただいています。これほど大きなフィールドに立つことができているのは、SMBCというブランドがあってこそだと感じています。非常にやりがいのある業務を任せてもらえていることに大変感謝しています。 もちろん専門委員会の活動は簡単な仕事ではありません。たとえば実務対応専門委員会では、私たちとは違う業界の会計処理について検討しなければいけない場面もあります。当事者が何をしているのか分からなければ、実務に合った基準はつくれませんから、そういったときはSMBCグループ内で似た領域に携わっている仲間に話を聞いて理解を深めるようにしています。自分一人ではできないことも、力を合わせることで乗り越えていける。そう実感できるのもSMBCの良いところですね。
今、世界は目まぐるしく変化しています。金融業界の将来像を考えたとき、身近な話題だけに目を向けていてはいけないと感じています。例えば、大学の研究機関は将来有望な技術を数多く保有しています。しかしせっかくの素晴らしい研究も日の目を見ずに埋もれていることが多いのも実情です。最近、日本の製造業は元気がないと言われていますが、こうした研究機関と企業を私たちが仲介者となって結び付けたり、資金のサポートをしたりすることで、日本の経済成長に貢献できるのではないかと思うのです。競争が厳しいのであれば、新しいマーケットをつくればいい。既成概念にとらわれない柔軟な発想こそが、今後ますます重要になるのだと思います。 やはり私は自分の会社が好きです。同じように感じている仲間も多いと思います。そんな好きな会社をこれから先どうやって存続させていくか、どうすればもっと成長することができるか。これは全員が考えなければいけないことだと思っています。今後、生まれてくるであろう新しいビジネスの芽を、会計のプロとして私がしっかりサポートしていきたいと思っています。
2001年に新卒入行。入行後、青山支店に配属。その後、市場営業部門を経て財務企画部に着任する。SMBCの財務戦略の立案・実行のほか、海外拠点の決算業務を担当。さらに日本の会計基準開発にも携わるなど財務会計のプロフェッショナルとして幅広いフィールドで活躍している。
※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。
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