SMBCグループ

渡邉 奈々

市場営業部門

市場営業推進部

2008年 入行

Prologue

市場の変化を感じ取り、相場の変動を捉えてお客さまに合わせたソリューションの提案を行うカスタマーディーラー。世界情勢の変化がダイレクトに影響するこの業務では、常にアンテナを張り将来の変化を感じ取る力が求められる。 市場の背景にあるものを読み取り、次に起こるシナリオを考え、銀行と顧客の双方に利益をもたらす。市場営業部門一筋で活躍するディーラーの奮闘にスポットを当てる—。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

Mission日々変化する
市場と向き合い、 お客さまのビジネスを
成功へと導く。

私が入行したのはリーマンショックの直前でした。入行後すぐに世界の金融市場が大混乱に陥り景気が悪化したことで、多くの企業が大打撃を受けました。私が所属する市場営業部門では、マーケットの取引を通じてお客さまのニーズに応えつつ、相場の変化にアンテナを張って、収益を生むことが求められます。リーマンショックのような事象はもちろんのこと、刻々と変化する日々の市場とも対峙しており、責任の大きなセクションです。市場の動向がダイレクトに仕事に影響するため、いち早くお客さまのニーズの変化を察知し、提案につなげていくことが私の使命です。 市場営業部門のなかで、為替や債券など市場性商品の売買をするフロントに立つのがディーラーと呼ばれる業務です。ディーラーは、大きく二つに分類することができます。一つはインターバンクマーケットでの売買を自己責任で行い、SMBCとしての利益を稼いでいく「インターバンクディーラー」。インターバンクディーラーのミッションとは分かりやすい例で言うと、ドル円レートが100円のときに買って、105円のときに売ることで利益を稼ぐことです。そしてもう一つは、お客さまと市場性商品取引を行う「カスタマーディーラー」です。現在、私が任されているのはこのカスタマーディーラーになります。お客さまと金融マーケットの橋渡し役として、お客さまの取引をマーケットにつなぐだけでなく、お客さまが持つ将来の為替や金利の変動リスクをいかにコントロールするかを考え、アドバイスを行う、専門性の高いソリューション提供を行っています。

Breakthrough過去を見つめるだけでは
相場は読めない。 自分なりのロジックで
未来を描く。

カスタマーディーラーとして、現在私は大企業のお客さまを担当しています。例えば、お客さまが海外に新しく現地法人を設立するなど、通貨の両替が必要となるときが私たちの出番です。になることもあり、為替が0.1円違うだけでお客さまのコストや利益が大きく変わってきます。そのため、お客さまのニーズを捉え、主体的にコストマネジメントをサポートすることが重要になります。 この部門での仕事に携わって12年目になりますが、という点が、相場の難しいところであり、面白いところでもあります。得てして相場が大きく動くときというのは、誰も予想していないことが起こったときなんです。ブレグジット然り、トランプ大統領の誕生然り。こうした事象を予想することは本当に難しいことです。ドル円のレートは同じであったとしても、その背景にある出来事は過去と同じではありません。常に変化し続ける市場について、私は自分なりの考えを持ってお客さまに対して今後の見通しを話すようにしています。に、どんな提案をすべきかを常に考え実現していくことが私たちのミッションです。ソリューションの提案によってお客さまのお悩みを解消することができたとき、大きな達成感を味わうことができます。

Ambition異なる視点に触れてこそ、
考えは磨かれる。 積極的なアクションで
前へ進み続ける。

これまでのキャリアのなかでシンガポールに4年間駐在した時期があるのですが、その経験が、いまの自分の軸をつくってくれたと実感しています。海外では、自分の考えを持って相手と意見をぶつけ合うことが当たり前でした。という考え方がそこで身につきました。現在も、「もっとこうあるべき」と感じたことは、どんな場所でも言葉にするようしています。文句を言ったり、考えたりしているだけでは駄目で、行動を起こさないといけない。そこを常に意識しています。 ただ一方で、100%私なりの考えがあったとしても、他金融機関や他業種の人はどう見ているのか、といった違う視点に目を向けることで気がつくことがたくさんあります。最近は視野を広げるべく積極的に、他の業界の人と会うようにしています。そこで得られたインプットこそが、自分の考えに自信を持たせてくれますし、新しい発想につながるきっかけを生み出してくれると考えています。それがひいては、お客さまに提供するサービスの価値を高めることにつながるのだと思っています。この姿勢は絶対に忘れてはいけないと思います。

Career

2008年に新卒入行。市場営業部門の市場営業統括部に配属。5年目にシンガポールに異動し、東南アジア域内のお客さまへ市場性商品(主にFX)を推進する業務に携わる。2016年に東京に戻り、市場営業推進部でカスタマーディーラーとして市場性商品の推進に情熱を注いでいる。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

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