SMBCグループ

小野 晃輝

コーポレートスタッフ部門

デジタル戦略部

2016年 入行

Prologue

ITの浸透やテクノロジーの進展を受け、銀行を取り巻く環境はかつてないスピードで変化している。こうした激流のなかで、SMBCの新たなビジネスを構築することをミッションとして設立されたのがデジタル戦略部だ。 3年後、5年後の展開を見通し、人々から本当に求められるサービスを創造していく。金融業界のゲームチェンジに挑むイノベーターの想いに迫った—。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

Mission生体認証技術によって、 金融業界に
イノベーションを起こす。

デジタル戦略部は2015年に新設された部署で、SMBCグループ全体の新規事業開発をミッションとしています。ブロックチェーンやAIといった新しい技術の調査や研究を行い、それらの技術を金融ビジネスに組み込むべく、他企業・異業種との垣根を越えた新しいビジネスの構築に挑んでいます。新たな取り組みを「実用化」まで育てていく、チャレンジ精神と強い意志が試されるフィールドです。 そのなかで僕は、株式会社ポラリファイとの兼務というポジションで、「eKYCサービス」の開発、推進に向き合っています。eKYCというのは本人確認手続きのこと。僕がやっているのは、生体認証技術を活用した本人確認フローの効率化ソリューションを広めていく、という業務です。例えば、口座開設をインターネットから申し込んだ場合、従来ですと本人確認のフローが非効率的で、一連の流れが完結するのに数週間かかるのが当たり前。すぐに口座を使いたいお客さまにとっても、大きなストレスになっていたと思います。これを生体認証技術の活用によって、お客さまが申し込みをしたその場で本人確認が完了する仕組みを実現しました。現在はこのソリューションを、SMBCグループにとどまらず、他の金融機関、他業種企業へ推進していくステージに挑んでいます。

Breakthrough活用の幅は
銀行にとどまらない。 生体認証技術は
大きな可能性を
秘めている。

僕は入行後、大阪西支店で窓口業務などの銀行業務の基礎を学びました。OJT期間のことは知っていたものの、正直なところ当初はその本質的な意味を全く理解していませんでした。しかし今になって、と身にしみて感じています。特に実感したのは、他銀行に対してeKYCサービス導入の提案を行ったときでした。 実は口座開設業務というのは細かく見るとその作業フローが銀行ごとに若干異なっていて、私自身それを他銀行の方とお話しているなかで知りました。もしも僕自身が口座開設業務を経験していなかったら、その些細な違いを想像することができなかったですし、会話が噛み合わないという事態もあり得たと思います。OJT期間に身につけた銀行員としての基礎があったからこそ、銀行ごとの実情にあわせた最適な提案ができたのです。あらためて基本の大切さを知ったこの出来事は、いまでも強く記憶に残っています。 現在では、銀行だけでなく僕たちの身近なところでもeKYCサービスの活用が増えています。その一つが、ここ数年で急速に利用者が増加しているスマホ決済サービスです。スマホ決済サービスの仕組みとして、アプリでお金を受け取ってそれをアプリ内で使うのであれば本人確認不要なのですが、銀行口座に入金したりATMから出金するとなると本人確認が必須となります。スピーディーな本人確認が必要となるこのようなシーンでも、eKYCサービスが利便性を支えています。 これらの事例は顔認証技術を用いたソリューションですが、顔認証はあくまで生体認証技術の一つでしかありません。近年では声や指紋、さらには歩行による認証技術の開発も進んでいます。これから先、僕自身も現在、水面下で新たなサービスの開発に挑んでいるところです。

Ambition頼られ必要とされる存在で
あり続けるため、 進化を止めてはいけない。

僕は学生時代、スタートアップ企業の運営に没頭していました。のが普通の流れだったのかもしれません。しかし、僕は金融機関という組織が生まれ変わろうとする転換期に自らが携わっていくことに価値を感じました。 個人のお客さまにとって、銀行のサービスはいまやアプリ上でほとんどが完結しますし、銀行窓口に行ったことがないお客さまも増えていると思います。現金もだんだんと使われなくなってきています。「銀行はお金を預けておくだけの場所」「新しくて便利なサービスはIT企業が提供している」と、若い人たちから思われてしまっているかもしれません。 しかし裏側では、利用者から人気を集めるオンラインサービスに銀行のシステムが使用されているケースが多くあります。銀行は僕たちの便利な生活を促進し続けているのです。そんな普遍的な銀行の価値を武器にして、今後はお客さまの日常生活でより直接的に使ってもらえるサービスを提供していきたい。サービスレベルをもっと上げていくために、できることを常に考え続けています。 銀行はずっと昔から、頼りになり感謝される存在だった。これから先もそんな銀行のと考えています。簡単ではありませんが、いつも「未来」を妄想しながら突っ走っています。SMBCという大きなフィールドを使って、し、そこにやりがいを感じています。

Career

2016年に新卒入行。大阪西支店、大阪中央エリアで銀行業務の基礎を学ぶ。その後、hoops link tokyoへの常駐を経て、デジタル戦略部 事業開発グループに着任。現在は(株)ポラリファイへの兼務出向という形で、生体認証技術を活用した新たな事業開発に挑んでいる。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

NEXT PERSON