SMBCグループ

村嶋 健

トランザクション・ビジネス本部

決済商品開発部

部長

1993年 入行

Prologue

ホールセール部門、リテール部門、グローバルバンキング部門の3部門にまたがるトランザクション・ビジネス本部は国内外の法人に向けた決済関連サービスの企画・提供を行っている。いまや社会インフラとなった決済サービスは、現代人の社会生活に欠かせない存在だ。そんな決済サービスを創成期から支え、常に新しい「安心・便利」を模索し続ける、この道23年のマネージャーから業務にかける想いを聞いた—。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

Missionあらゆる企業の
決済ニーズを見つめ、 サービスの進化に挑む。

トランザクション・ビジネス本部では法人のお客さまの多様な決済ニーズに対応する商品・サービス提供を行うことをミッションとしています。「決済」は法人のお客さまがビジネスを展開する上でなくてはならない行為です。私たちは国内外を問わずあらゆる規模の企業の実ビジネスを見つめながら日々さらなるサービスの進化に挑んでいます。当然、グループ内の各部門との協力は必須で、リテール部門やホールセール部門、グローバルバンキング部門と日々コミュニケーションをとりながら、より良い決済サービスの実現を目指しています。 そのなかで私が所属する決済商品開発部は、その名のとおり決済サービスの企画、開発を担っています。法人を対象とした決済インフラを整備し、リスクの削減に取り組むことで、お客さまの企業活動に貢献しています。銀行とは「口座」を通じて、お客さまの事業や生活をより豊かにする存在です。私たちは決済という領域から、そんな銀行の存在価値を高めているのです。

Breakthrough小さな一歩の積み重ねが、 いつか進化と呼ばれる。

今でこそオンライン決済は当たり前になっていますが、私がトランザクション・ビジネス本部(当時は法人業務部 ニューメディア室)に配属された当時は、まだWindowsOSが普及し始めて間もない頃でした。インターネットが世の中の商習慣を変えていく中、「銀行も変わらなければいけない」と、変革に乗り出したのです。当然、これまでに無いものを生み出すわけですから全てが手探りの状態でした。「今、世の中で求められているものは何か」と仮説をたて、取り巻く環境と競合の動きも考慮しながら、心象(イメージ)を形にしていく。でした。 そうして送り出したサービスのなかには、ものもありました。現在、盛り上がりを見せているオンライン上での本人確認や、取引証票の電子化、プロックチェーンのベースとなる技術を利用したサービス展開などですが、実は2000年頃にはすでに着手していたんです。しかし、当時はまだ企業間取引でオープンなインターネットをベースに新しいシステムを導入するというのは想像以上に高いハードルだった。便利になるはずだと考えて開発に取り組んだものの、浸透せずに本来考えていたものとは異なる結末になるという哀しさも経験しました。 それでも銀行は、時代の移り変わりにあわせ、姿と私は考えています。ときには失敗しながらも、一歩一歩しっかりと歩みを進めていく。そうして、いつか振り返ってみたとき大きな進化となっているのだと思います。我々の仕事は銀行としては珍しく「ものづくり」の精神にあふれています。その瞬間に立ち会うことが私にとって何よりの喜びです。

Ambition情報のオープン化により 新しい便利と安心が
生まれる。

今日では、銀行の決済システムは世の中にとって無くてはならないものになっています。私たちの身近なところで言えば、給料がちゃんと決まった日に入金されたり、公共料金がきちんと引き落とされるのも、銀行が裏で仕組みを支えているからです。もはや「当たり前」となったこれらの仕組みが正しく機能し続けるように、縁の下で支えることも我々の大事な役目なのだと捉えています。 もちろん、現状に満足せずさらなるサービス向上にも取り組んでいます。例えば「24時間365日支払いをしたい」、「店舗に行かずに手続きをしたい」といった、お客さまが不便に感じられていることを一つひとつ改善していく試行錯誤を繰り返しています。また、フィンテック企業など外部企業とAPIで連携し、お客さまの業務の中でさらに安全、便利に金融サービスを利用してもらうことにも挑戦しています。そのとき大切なのは姿こと。サービスの向上に努めても、なかには金融ビジネスの規制上どうしても変えられない部分もあります。特にセキュリティ面などの安全性と利便性は相反する領域で、着地点を探ることが難しいケースもあります。便時も、しっかりと理由を開示し、知恵を出しあった上でお客さまの理解を得る努力が必要だと感じています。よりオープンな姿勢で信用力を高めることがデジタルシフトの推進を助け、ひいては社会全体の課題解決につながるのだと思います。 「いつもの日常」を支える、責任の大きな仕事ではありますが、これから先も便と思います。

Career

1993年に新卒入行。入行後、堺支店に配属となり窓口業務、住宅ローン、融資など銀行員としての基礎を習得。その後、現部門(当時は法人業務部 ニューメディア室)に着任し、以来22年にわたり決済業務および商品企画・開発に向き合い続ける。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。部門名は取材当時のものと異なる場合があります。

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