ハンドメイドと一貫体制だから生まれる、
高度な性能と多様化した技術
専務取締役 菊田 芳政さん
当社は小規模一貫体制で医療用治療椅子の製造を行っている会社です。量産品を安くつくることが市場の目的だった時期が長くありましたが、時代は急速に変化してきました。時代の要求や、顧客のニーズを盛り込みながら、ハンドメイドと一貫体制でひとつひとつの製品をていねいにつくる、というのが当社の特徴であり強みだと考えています。
主力の製品は耳鼻科の治療椅子ですが、各メーカーから高い評価をいただき、全国に約8000あるといわれる耳鼻科の多くの診察室で、当社が生産した治療用椅子が使われています。
一貫生産のメリットは、たとえば、当社には設計部門があり、ご要望をいただけば、電気や構造など機能的な部分の設計から行うことができます。さらに機械加工、部品検査、塗装から組立部門と、それぞれに特化した技術集団が熟練の技と最新の技術で仕事に取り組んでいます。これら、複数の工程を社内で行っているため、部門間の情報交換が密接で、課題の共有や問題解決が迅速に行えるのです。「こうしてほしい、こういうことができないか」といった顧客のさまざまな要望に、安全性に最大の配慮を払いながら、柔軟に対応することが可能なのも自社一貫生産の体制だからこそです。ハンドメイドによって生み出される製品は流れ作業とは違って、堅牢で長持ちすると言っていただくことも多く、ものづくりに関わる企業としては誇らしく思います。実際に医療現場から、もう部品を製造していないような古い椅子の修理を依頼されることもあり、その場合は可能な限り修理しています。
2020年には創業60週年を迎えます。長年蓄積した技術で安定した高品質の製品を提供しつつ、「一般医療機器製造業」の許可を有する企業として、さらなる時代の変化や日々進歩する医療現場の要求にも応えられる会社であり続けたいと考えております。
部品製造加工の機械操作については、未経験の方でも丁寧に教えられる体制があります。
医療用の治療椅子を気仙沼でハンドメイド製造★技術力を強みにしています。
東日本大震災後、2013年に新しく本社工場が稼働しています。