・TOTAL値

TOTAL値とは、「PERFECTでクリアした時にゲージがどれだけ回復しているか」を表す値です。
これが少ないほど回復がしにくく、逆に多いほど回復しやすい傾向にあります。

ポップンのTOTAL値は、以下の式で表せます。(参考Infinity Road様

ノート数×3÷128×[3072÷ノート数]

一方、IIDXのTOTAL値は、以下の式で表せます。(参考absolute様

7.605×ノート数÷(0.01×ノート数+6.5)

ここで注意すべきなのは、IIDX・BMSのゲージは100%、ポップンのゲージは24本であるということです。
この違いをそのままにしておくと後々面倒なので、以降ポップンのゲージを100%に合わせて話を進めます。

となると、上のポップンの式は若干ですが変える必要があります。以下が調整した式です。

ノート数÷10.24×[3072÷ノート数]


下に各TOTAL値の簡単な電卓を置いておきます。よければどうぞ。
ノート数
TOTAL値 ポップン補整 IIDX補整
ポップン
IIDX
BMSでTOTAL値を入力する際、上の電卓の%と同じ数値を入れれば本家と同じゲージ増加量になります。
※ノート数を3073以上にするとポップンのTOTAL値が0になりますが、これは仕様です。
※IIDXではノート数が少ない場合の計算式が違うようなので、ノート数363未満はこちらを参考にしています。



・ゲージ減少量

ゲージ減少量とは、文字通り「ミスをした時にゲージが減る量」のことです。
この値はBMSファイルで指定することはできません。

ポップン、IIDXではこの値は譜面によらず一定であり、その値を以下に記します。(参考Formula pop'n style様とりのげーむ小屋様
ポップン IIDX LR2
BAD 0.4本 1.7% 2.0% 2.0%
POOR 1.2本 5.0% 6.0% 6.0%
空POOR 1.2本 5.0% 2.0% 2.0%
※BADはポップンで言う早・遅入りBAD、POORは見逃しBAD、空POORは空BADです。
ポップンではIIDXに比べて空POORの減少量が多いですが、そのぶんIIDXより空POORが出にくい仕様になっています。
なるほど、道理でオイパンクのラストでゲージが蒸発するわけだ!


・理想のTOTAL値とは

ここからはBMS・PMSの話題となります。

上の電卓を弄ってればなんとなく分かると思うのですが、1025ノート以上ともなるとポップンのTOTAL値はIIDXの半分以下ぐらいになります。
そのぶんゲージ減少量がIIDXより少ないのがまだ救いと言えるのでしょう。・・・か?

しかしPMSでのTOTAL値を上記の数値で入れると、ゲージは上がりにくくさらに1ミスの減り幅も大きい無理ゲーになります。
言うなれば、「ポップンとIIDXの厳しい部分を両方取り入れた」ような状況です。

ここで、LR2でPMSのTOTAL値を決定する際の目安を3つ提案しましょう。もしよければ参考にしてください。

①IIDXのTOTAL値をそのまま代入する
ゲージの上昇率をIIDXに準拠させるパターンです。CSIIDXに収録されているポップンスキンのような感覚でしょうか。
この値の利点は、発狂BMS等を嗜んでいる人にはゲージが大体同じなため、取っつきやすい点です。
他にも、HARDゲージでプレイした時にも無茶なゲージ減少量にならないことが利点として挙げられます。
難点は、ゲージがポップンと比べかなり軽いため、あまりポップンの感覚と合わない点でしょうか。

②ポップンのTOTAL値を1.44倍する
上では触れていませんがLR2は80%ボーダー、ポップンは66.7%ボーダーです。
ということは、0%からボーダーに到達するのはLR2の方が1.2倍遅いことになります。
さらにゲージの減少量もLR2がポップンの1.2倍。面倒なので両方掛けてしまいましょう。
この値の利点は、ポップンのゲージに一応準拠しているため、ポップンをやっている方の感覚に合いやすい点です。
一定ノート数以上の辛ゲージにも対応できることも利点の一つでしょう。
難点は、上でも少し指摘していますが、3073ノート以上のPMSではTOTAL値が0になってしまうことです。
ゲージによってはHARD時の減り幅がかなり大きくなるのも難点の一つです。

③IIDXとポップンのTOTAL値を掛けて300で割る(参考PMSまとめサイト掲示板様
PMSまとめサイト掲示板「雑談スレ」の>>32さんの意見です。

言葉で説明するなら、IIDXのゲージに、ポップンのゲージの重さを係数として掛けるような感覚です。
IIDXのゲージ上昇率を基準としているため発狂BMSをやっている人にとって違和感が少なく、また辛ゲージにもわかりやすく対応できます。
難点は、②に同じく、3073ノート以上のPMSではTOTAL値が0になってしまうことです。

下に①②③の簡単な電卓を置いておきます。よければどうぞ。
ノート数
参考:色別・各計算値ごとのTOTAL値(横軸:ノート数 縦軸:TOTAL値)
500
400
300
200
100
0
0 500 1000 1500 2000 2500 3000

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最終更新:2013/11/22
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