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新薬治験が進む アントニオ猪木が晩年に力を入れた研究とは

2022.12.06 公開

今年10月1日にこの世を去ったプロレス界のレジェンド・アントニオ猪木。

2018年、国会議員として活動していた当時75歳の猪木の身体に異変が。それはトランスサイレチン型心アミロイドーシスという病気だった。人間にとって重要なタンパク質。その中に、トランスサイレチンというものがあり通常4つ1組で血液中に存在している。

しかし加齢などが原因でその構造がバラバラになることがあり、それらが集まってアミロイドという異常タンパク質を作ることがあるという。

その異常なタンパク質が集まって、 心臓など様々な場所に沈着し機能障害を起こすのがトランスサイレチン型心アミロイドーシスという病だ。初期段階では手のしびれや腰の痛み、息苦しさや全身の倦怠感などなどの症状しかみられないが、進行すると心不全や不整脈といった障害が起こる。日本の患者数は2000人ほどと推定され、指定難病に認定されている。

その病気を宣告された猪木は選挙を控えたタイミングで、政界を引退することに。これまで数々の強敵と相対してきた猪木だったが、この病気とも闘うことを決めたのだった。猪木は「アントニオ猪木 最後の闘魂」 というYouTubeチャンネルを開設し、闘病するありのままの姿を動画で配信し始めた。

発症からおよそ2年経ち長期の入院を余儀なくされた猪木。弱音を見せるもファンからの応援が元気となっていた。

その後猪木は腸捻転を起こし危険な状態に。緊急手術が行われ成功したが、弱っていた体への負担は大きく、いつ死が訪れてもおかしくなかった。猪木はその後もYouTubeに出続け、今年2月20日に79歳の誕生日を迎え、その後今年10月息を引き取った。

親交のある古舘伊知郎は「(本名の)猪木寛至が弱音を吐くんですよ。アントニオ猪木が強気を演じてくれるんです。僕はあの人は全身アントニオ猪木だと思ってるんです」「全部晒す人なんです。マイナスもプラスもカッコ悪いこともカッコいい。それを含めてアントニオ猪木の格好良さなんです」と語る。

猪木の弟・啓介さんは「兄貴曰く今の自分を見てもらうのが1番いいんだと生きてきた“道”なりというものを、みんなが理解してくれれば、それでいいんじゃないかなと。普通だったらみんな隠すのを表に出してやったっていうのは、
それなりの勇気が必要だと僕は思うんですよね。俺にとってはいい兄貴でした」と語った。

生前、猪木は「これだけ汚してしまった地球を自分たちの手で、もう一回綺麗に掃除をすべき。 今、手近でやれること、世界のゴミを消していくこと」と、メッセージを残していた。

さらに猪木は晩年、水プラズマという技術の研究に力を入れた。それは1万度から2万度にもなる熱で、鉄でさえも瞬時に蒸発させるという技術だった。その燃料は水でよいため、環境を悪化させる二酸化炭素を出さずにゴミ処理でき、世界の環境問題を解決する可能性もあるという。

九州大学・渡辺隆行教授が開発したこの技術を知った猪木はすぐに自ら連絡を入れ、手助けがしたいと精力的に活動に取り組んだという。

そしてトランスサイレチン型心アミロイドーシスも猪木の公表によって世の中の認知が広がり、研究が進み、アミロイドーシスの種類に合わせた有効な治療法が開発されているという。アミロイドーシスに対する遺伝子治療や新薬の治験も進んでいる。

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