JR北海道向け「キハ285系」が川崎重工から苗穂まで輸送されたので撮影に行ってきました。
このキハ285系はJR北海道が開発を進めていた新型特急気動車で最高速度140キロや動力がエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様や振子装置も8度傾くなど様々な技術が詰まった車両ですが近年の事故を受け、この車両の量産を中止し、安全対策などに予算を振り向けるとの事で今後は検測車などに改造されるようです。
詳細http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140910-1.pdf

甲種輸送は兵庫から苗穂までと長い区間ありますが、夜間の走行が多い事と東京からの距離を考え、秋田周辺で撮影しました。
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レッドサンダーに牽引されるキハ285系。試作車なので短い3両です。

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側面もデータとして。床下には機器がぎっしりと搭載されています。
上からキハ285-902+キハ284-901+キハ285-901と編成されています。

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屋根上も撮っておきました。気動車なので配管などはありませんが。クーラーも床下搭載なのですっきりしています。ビート貼りめぐらせてありますが車端部の機器前後で大きさと本数の違いがあります。車端部に謎のハコがります。「供」の表記がありましたので供給タンクでもあるのでしょうか。また、運転台後ろにも何やら小さな突起物も。GPSアンテナ?

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車端部のハコを横から。左右の屋根ビートの違いがよくわかるかと。

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余目駅で停まるのでここで機器観察です。

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気動車らしからぬ、高電圧「危険」の表示が多数あります。VVVFインバータのような機器もあり、ハイブリッド車らしさが見られます。

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台車はで上からキハ285-901、キハ284-901、キハ285-902です。キハ285スノープロ―が設置されている台車は「N-TR285X」と表記されています。他の台車はエンジンと繋がり「N-DT285X」と表示されています。先頭部の台車はTR表記からトレーラー扱いでしょうか。

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車番は試作車なので全て900番代を名乗ります。編成番号はHB-901。HBはハイブリッドの意味でしょうか。

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追いかけてもう一枚。先ほどとは逆側のサイドビューを狙います。

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鳥海山をバックにシャッターを切っていると急に書き込みが出来なくなり、画面を見ると「メモリーがいっぱいです」の表示がやってしまいました・・・しかし、そんなに撮影はしていないはず。家を出てくる前に確認した時には十分メモリーカードの残りはあったのですが、データを確認するとカバンの中で動画が撮影されており、それでメモリーを相当消費していたようです。動画を消すと残り953枚撮影可能表示に。撮影前の確認不足とはいえなぜここのタイミング・・・ショックでした。まぁ、一通りのデータは集められたので。

仕方なく走行写真を諦めサイドビューをもう一度。キハ285は押さえたので中間のキハ284のみを。
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両側で大きな差はありませんが床置きクーラーのルーバー位置が異なりますが蓋の大きさや配置は同じようです。

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途中駅では交換のために「フレッシュいなほ」とも並びました。普段は並ばない車両との共演、これも甲種輸送の楽しみです。北海道への甲種は毎回同じスジなのでまたの機会があれば撮影出来れば。次回からは撮影前にカメラの残り枚数を確認してから。