トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2022.12.7 低山ハイク 大平山から鳩吹山往復

2022-12-09 08:56:12 | 日記

忘れ物があった展望地。

このところ月に1回程度の山登りしかできていない。所属する山登りの会の11月下旬の例会、石川県の医王山に参加したきりだ。このままではますます体力の衰えが気になるので、せめて近場の山でも歩いてこようと9時半ころに家をでて鳩吹山へ向かった。ほぼ1年ぶりの鳩吹山。毎年、年に数回は歩きにくるので、ここは自分の体力の低下具合を知るのには絶好のところ。不老公園から大平山へ登り、そこから鳩吹山頂上へ。復路は北回りコースで西山経由で大平山へ戻るというのが自分の定番コースとなっている。体力確認はこの往路の公園から鳩吹山頂上までの所要タイムで行う。前回までは鼻呼吸をキープできるペースで1時間50分以内だった。最近、体力の劇的低下をつくづく感じているので果たして1時間50分で歩けるかどうか不安の中、約7kgのザックを背負って公園をスタートした。

登山道入り口に来ると、前回の時にはなかった洒落た名前のルート名を記した標識が立っていた(名前は忘れた)。近年は毎年、このルートも整備されて歩きやすくなったので、人に会うことが多くなった。最近の低山歩きの人気ぶりがこのような場所でもうかがえる。息を乱さないようにゆっくりペースでまず大平山第二ピークに到着。ここまで公園から約30分でまあまあのペース。ここから継鹿尾山から鳩吹山まで続いているメインコースに向かう途中、2つに分かれている分岐個所でスマホでルート確認している女性3人づれに会った。分岐しているといってもわずか10m程度の標高差を左から回り込むか直登するかの違いだけなのだが初めての人にはわからないのかも。ワイワイ話し合っている中に入り込む勇気もなくそのまま通過。スマホを頻繁に見ながら歩く人をよく見かけるが、地図で俯瞰する楽しみを失っているように思えてもったいない気がする。メインコースに合流してしばらく進むと送電鉄塔の建つ開けた場所にでる。ここからは知人と1,2か月に1回プレーするゴルフ場が真下にみえてお気に入りの場所だ。今日も数カートが走っているのが見えて楽しくプレーする人の気持ちがここまで伝わってくるようだ。ここまで約1時間で少し遅れ気味。つづく西山休憩のあずまやに1時間10分程度で到着。しばらく進むと鳩吹山まで50分の標識があり、果たして1時間50分で頂上に到着できるかどうかが微妙になってきた。西山北回りコースとの分岐点で30から40歳程度を思われる快活そうな女性2人連れを追い抜いた。鳩吹山頂上には結局、スタートしてから1時間48分で到着。なんとか1時間50分以内で歩くことができて自己満足。この頂上からは好天時には穂高連峰方面まで展望がきくが、今日は御岳手前の阿寺山地までだった。低山とはいえ、冷えるのですぐにダウンジャケットをはおり、カップラーメンでエネルギー補給をしてから再び大平山へ向けて出発。鳩吹山からの下降中、途中で追い抜いた2人連れの女性とすれちがった。一人は元気で一人はやや苦しそう。下降を終え、少し進むとベンチもある絶好の展望地にでるが、持ち主の几帳面さがわかるほど、きちんとたたまれたマフラー、手袋、チョコレートの入ったビニール袋と一番上にスマホが重ねて置いてあった。周囲を見回しても人の気配がない。きっと先の二人連れの内の一人のものだろうとおもい、後を追って全力で再び鳩吹山頂上で登り返した。会えると期待していた2人はどこにもいないので少し先にある、あずまやにいるのだろうと行ってみたが、そこにもいない。たまたまそのあずまやで休んでいた単独の人に尋ねてみると真禅寺の方へ下ったとのこと。ここまできたら後には引けない? また駆け足で下っていくと、まもなく下山口近くのところで追いついて無事に本人に渡すことができた。この間の無理なペースがたたったせいか、その後の登り返しから大平山まではバテバテ歩きになってしまい、全部で6時間近くかかるという、結果的に完全に自信喪失の日となってしまった。

2022年11月9日 夜叉ケ池登山口から藪山の三国岳へ

2022-11-10 11:24:32 | 日記

夜叉丸頂上付近から三周ケ岳(左)と高丸。その間に見えるのは釈迦嶺と金草岳か?

8か月ぶりに奥美濃の山歩きに出かけた。たまたま揖斐川町のホームページをのぞいてみたら今月の16日で登山口に続く林道は閉鎖になるようなので急遽出かけた。4時少し前に家を出た。途中にある道の駅でこしらえてもらった弁当を食べ、登山口に6時30分頃に到着。駐車場がとても広くて、夜叉が池散策コースの人気ぶりがうかがえるが、まだ一台も駐車していなかった。ここが登山口の三周ケ岳には20年も前に家族で一度きているが、来年の積雪期にすぐ隣にある奥美濃第三位の高峰、高丸に登りたいと思っているので、地形感を取り戻すために、藪山ではあるがまだ登ったことのない三国岳を選んだ。

7時少し前に登山口を出発。まだ紅葉の名残が美しい沢沿いの登山道は清々しい気持ちにさせてくれる。迫力満点の夜叉壁を見ながら最後の岩場を抜けると見覚えのある夜叉が池の上部稜線に飛び出した。風が冷たい。ここから右に向かう人気の三周ケ岳とは真反対方向にある夜叉ケ池山方面に向かう。昔ならなんということもない登りだが、途中にあるピークまでには所々に岩稜気味の個所が現れ、極端にバランス感覚が衰えてきている私は自分でもいやになるほどぎこちない動作で慎重に登った。ここまででも濡れた笹でズボン、上着が大分濡れてきたので、夜叉丸ピーク手前でカッパ上下を着こみとロングスパッツも着けた。夜叉丸に8時31分に到着。展望がすばらしく写真と撮りまくった。ここから11分で夜叉ケ池山に到着。ここまでは覆いかぶさるような笹道だが踏み跡はしっかりしていて難儀しない。ここから三国岳は踏み跡らしきものはあるが、完全に藪山の範疇だ。所々にある赤テープに助けられて進むが、逆にテープに惑わされる時も多々あったり、自分では、歩きやすいと思ってとったコースが歩きにくかったりして思いのほか時間がかかり、10時4分に三国岳頂上に到着した。頂上も笹薮の中だったら”いやだなー”と思っていたが広く切り開かれていて安堵した。まだ時間が早いので左先方まで行くことも考えたが怠け心に負けて、このピークでどっかりと腰を下ろしてしまった。カップ麺(蕎麦)で体を温め、乾いた喉を潤す(水を1.5L持参したが、2日前にメルカリで入手したオスプレー容器の水は臭くて我慢できず飲めなかった。未使用との説明だったが容器変色、マグネツトさび付き状態)。山座同定を楽しみ、いつもより長すぎる休みをとってから、下山に向けて出発。帰りは基本的に尾根通しに歩いたが、こちらが正解だった。夜叉丸から下る途中に見えてきた夜叉ケ池はとても美しかった。少々、シャリバテ気味ななりながら14時に登山口到着。

コースタイム
  登山口発: 6:46    三国岳: 10:04 / 10:43     登山口: 14:01

(忘備録)
食したもの:
  バナナ1本、 カップ麺、 エナジージェル1,ミカン1
  (食べなかったもの: メロンパン1,アーモンドチョコ1箱、カロリーメイト、柿ピー、ビスケット類、ティック羊羹数本、
    飴、チョコ類、



2022年10月14日 鳥甲山 (新潟、長野)

2022-10-17 13:33:20 | 日記

登高ルートにある白嵓の頭(左)と鳥甲山のピーク(右奥)

天気予報ではしばらくの間、晴天が約束されているのでY君と新潟県と長野県の県境の山である鳥甲山を登りに出かけた。日本最後の秘境とうたわれていた新潟県の秋山郷に登山口があり、そこまで自宅から7時間はかかるので前日発、翌日登山という計画で出かけた。ところが天気予報が大外れで、登山日の4時半に起床すると既に霧雨状の雨が降っていた。しかし延々7時間もドライブしてここまできたのだから、登らずに帰るわけにはいかない。それにまだ天気予報の晴れを内心信じていた。昨夜、我々の後に到着した登山者1名と言葉を交わしたが、その方はこのルートは危険個所が多くて雨でスリップしやすいので登るかどうか迷ってみえた(結局、下山した時に車がなかったので行き先を苗場山に変更されたようだ)。彼の言葉がちょっぴり気になったが5時55分にムジナ平登山口を出発した。

登山道は最初から比較的急な登りが続き、気温が12度というのに30分も歩くと早くも汗が出てきて下着1枚だけになる。1時間ほどで最初の難場といわれる鎖場に到着。写真では難しそうに見えていた場所だが、実際には真新しい鎖が設置されていて、フットスタンスも適当にあり、快適なプチ岩登りだった。その後も、足を踏み外したら完全にアウトになるような注意すべき個ところが数か所があったが、それらの場所には信頼できる鎖が設置されていて安心できる。いつも思うのだが、なぜ鎖を設置してまで登山道を作る
のだろうか。登山開始から2時間ほどで最大の難関といわれているカミソリ岩付近に到着。ここでカミソリ岩へ登るルートは”入ってはいけない”と書かれた白いポールが横たわっていて、その脇から下り気味の巻道を使ってカミソリ岩の裾を通過できるようになっていた(この巻道がなかったころはかなり肝を冷やすカミソリ岩からの下りだったことが想像される)。ところがこの巻道を通過中、前を歩いていたY君が、”入ってはいけない”と書かれたポール?が前に横たわっているので、ルートは巻道から外れてカミソリ岩にかかっている梯子を登らなければならないと言う。その時は、何の疑問も感じず、お互いに梯子を上り始めたが先行するY君がカミソリ岩の上に首を出すと躊躇なく、ここからの通過は無理だと言ってきた。仕方なく降りて、先を見てみると”入ってはいけない”ポールがまだ下の方にあるではないか。あんなに下の方にあるのになぜ、そこまで下って確かめずに梯子がルートと判断したのだろうかと思いながらそこまで行ってみると案の定、そのすぐ脇に道が続いていた。しばらく先行すると今後は両サイドが切れ落ちた崩壊地に出た。リッジに荒い目のネット状のものが設置されていてバランスを崩さないように注意して通過した。追いついてきたY君が”崩壊地はたいしたことはなかつたですね”と言っていたが、崩壊地の通過を一番気にしていたようだった(ネットで情報の収集しすぎ?)。すでに通過した白嵓の頭で高度計は1900m以上あるので(鳥甲山の標高は約2040m)残り100mの登りだと単純に思っていたが大間違いで、一旦激下りが待っていた。激下りが終わるとようやく最後の登りにかかる。そして森林帯を抜け出すとまもなく屋敷登山口からのルートと合流し、そこから、ほんの一投足で、登山開始から3時間40分後の9時40分頃に待望の鳥甲山頂上に着いた。雨の為、期待していた展望は全くなかったが無事に登れた喜びは大きかった。視界もガスの為に数十m程度だったろうか。それでも登れた喜びは大きかった。

頂上で約20分間休憩を取った後、下山を開始。Y君は下りのルートの方が危険だと、登山開始時からずいぶん脅かし続けてくれたが、全く良い意味での期待外れで下りルートでは難場など全く出てこなかった。下山を始めてすぐに右ひざが痛み出し、休憩をとると歩けなくなりそうだったので頂上から一気に下山したが、雨で泥道のようになった登山道には何十回とスリップさせられ笑うしかなかった。登山口に降り立った時は下半身泥まみれ、ローカット靴の中はグジョグジョの有様だった。

林道を歩いて駐車しているムジナ平登山口まで戻ったが、林道歩きの途中から青空は広がりはじめ、赤嵓のすざましい崩壊地の全貌を目の当たりにすることができた。そしてムジナ平に戻ったタイミングで、ついに数時間前にはその場にいた白嵓の頭や鳥甲山のピークが青空の下にその迫力ある姿を現し、双眼鏡でルートを追いながら雨の中でも登って良かったと思った。

<軌跡>
Yamap クラハイ小牧A参照

<写真、後日掲載>

林道から赤嵓の頭付近を望む。登山道は崩壊が続いている崖すれすれのところにある。

2022年9月26日 新潟焼山

2022-09-28 17:37:11 | 日記

焼山山頂と火口湖

雲海の向こうに富士山が見えた。右は八ヶ岳連峰。 

正面の山々を超えてやってきた。帰りも長い。バックは北アルプス。後立山連峰から穂高連峰まですべて見えた。

コースタイム
金山登山口 3:27  焼山頂上:9:26  金山登山口 15:07

かなり自宅から遠いので躊躇していたが、以前から行ってみたかった新潟の焼山へいってきた。天狗原の美しさと活火山である焼山の荒々しさが魅力の山旅だが毎度のことながら今の自分の体力でできるのかどうかが心配。しかし、来年は無理だろうと思い、思い切って実行することにした。

25日日曜日の午前11時頃に家を出て16時ころに小谷温泉に到着。途中、コンビニで夕食のカツどんを購入した時に下車しただけなのでさすがにほぼ5時間連続の運転は堪える。金山登山口で車中泊。 山奥に一人だけなので毎度のことながら暗闇の不気味から妄想が広がって一睡もできない。翌日3時頃に起き上がり、カップニュードルを食して3時30分頃に登山を開始した。暗闇の中をラテを頼りに登る。1時間ほどでこのコース唯一の水場に到着。噂どおり今にも枯れそうな水の勢いだ。今回は3.5L担いでいるので補給は必要なしと判断してそのまま登り続けた。5時30頃に東の空が白み始め、山々のシルエットがくっきりと浮かび上がってきた。北アルプスの旭岳から穂高岳までまだ黒いが識別でき、反対側も遠くは八ヶ岳連峰、浅間山から志賀高原にかけての山々がみえてきて、素晴らしい一日の始まりに気持ちが高揚してくる。そんな景色を楽しみながら、まずは天狗原山を目指す。天狗原山は信州100名山の中の一つで、体調次第ではここまで登れれば十分と内心決めているところだ。樹林帯を抜けると一気に明るくなり、しばらく進むと笹原が広がりはじめ高山の雰囲気に変わってきた。天狗原山らしき丘が近づいてきたら、丘に続く道の正面に突然、黒い塊が目に飛び込んできて、ついに焼山が姿を現した。登山開始から約3時間で第一目標の天狗原山山頂に到着。広々とした高原の雰囲気がなんとも心地よい。周囲の山々を眺めていると、遠くにかすむ富士山が見えた。見えるとはまったく思っていなかったので大感激した。こんな絶景は久しぶりだ。先はまだ長いのでゆっくり休んではいられない。次のピークである金山はすぐ近くに見え、そこまで実に気持ちのよさそうなトレースが水平に続いているようにみえたが、アップダウンがあって、このあたりからペースが急激にダウンし始めた。約1時間後に金山山頂に到着。ここを経由して雨飾山へも行ける。積雪期ならここでテント泊すれば焼山ピストン後に雨飾山周回が楽しめるだろう。金山からは、たおやかな稜線が富士見峠まで伸びていて、小さなアップダウンはあるが気持ちの良い稜線漫歩だった。富士見峠では笹ヶ峰からのトレースを探したがわからなかった。この富士見峠から焼山の頂上までは距離的に近い。道でもあれば1時間以内で頂上に立てるだろう。しかし実際の登山道は反対側の笹倉温泉からのルート上にある避難小屋の泊岩まで下降気味の長いトラバースをしなければならない。それが焼山を回り込むように続いていて、どんどん焼山山頂からは離れていってしまう。樹林帯まで高度が下がるとやっと笹倉温泉ルートに合流した。合流後10分程度の登りで避難小屋のある泊岩に到着。名前の通り岩の中にあるような小さな避難小屋だった。ちょっと立ち寄ったあと最後の登りにかかる。再び樹林帯を抜けると、歩きにくいザレ状の道にかわった。もうすぐ頂上かと思ったら、すっかり事前調査の知識から消えていた鎖場のある岩場が現われて一瞬戸惑う。果たしてこんな岩塔のようなところが登れるのだろうかと不安になる。岩塔の割れ目の間をロープと鎖を頼りに登るが、疲れた脚と重荷でバランスが悪く、慎重に登った。この岩塔を乗り越すと、少し離れたところに今度は間違いのない頂上が見えた。9時30分頃に新潟焼山の頂上に到着。達成感が込み上げてきた。頂上はさすがに風が強くて下着1枚では寒くて長居はできない。記念の写真を取り終えると安全に大休止できる場所まで引き返した。例の岩場を慎重に下り、火口の底のようなところで風を避けてザックをおろしてマットを敷いて横たわる。昨年に痛めた腰のせいで、6時間も歩くとたまらなく痛だるくなり仰向けでしばらく寝ないと歩き続けれなくなってしまった。だから2/3等身大に近いマットを最近は持ち歩いている。雨飾山の頭付近が見えるこのお鉢の中での休憩場所は風も無く快適、そして賽の河原のような雰囲気のところだった。エネルギーをしっかりと補給した後、長い帰途にかかる。かなり疲れたので、遅いペースになってしまったが休憩はほとんどとらず淡々と歩いた。天狗原山に戻った時は、まだここから3時間程度の下りが残っているのだが、間違いなく日没前には下山できる確信が持てて一安心した。例の枯れかけの水場に14:38到着。がぶ飲みしたら、不思議なことに一気に体力回復(14:38)。今までのヨタヨタした足取りがしゃきっとなった。ものの本には浸透圧云々のため、がぶ飲みしても尿として排出されるだけと書かれているが、カサカサ気味の皮膚がジトッとしてきたので、がぶ飲み問題なし! そしてそれから約30分後の15時7分、無事、愛車の待つ金山登山口に降り立った。

*翌日、360度の大展望があり、雨飾山を正面間近に見ることができる大渚山を登ってから帰途についた(記録はYAMAPに掲載)。
<忘備録>
水: 3.5L持参
ザック総重量 10kgオーバー(ビバークも考え、いろいろ持ちすぎた)
食したもの: アンパン1,メロンパン1,バナナ1,エナジー2,スティック状羊羹6、飴1,ブドウ糖1,
手をつけなかった行動食:カロリーメイト1箱、ビスケット2袋、柿ピー2袋、干しブドウ&ナッツ1袋、スティックパン5本、アーモンドチョコ1箱、一口飴類多数、梅干し2個、他
軌跡: YAMAP クラハイ小牧A 参照





2022年9月13日  鶴平新道から妙法山、野谷荘司山、三方岩岳

2022-09-18 19:57:27 | 日記

やっと目の前に現れた妙法山。ここから100m下って100m登り返すと頂上。

約1カ月半振りの登山で、スタミナがとても心配だが以前から行ってみたかった白山と三方岩岳のルートの途中にある妙法山へ出かけた。私の足では最低10時間はかかるので家を時半に出た。野谷荘司山へまっすぐ突き上げる尾根コース(鶴平ルート)の登山口に6時過ぎに到着。慌ただしく準備を整え6時15分に登山を開始。数年前の積雪期にこのコースを下ったことがあるのだがもうほとんど記憶がない。登山口は標高710mくらいなのでまだ残暑の時期とはいえ,涼しいだろうと期待してきたのだが、涼しいどころか蒸し暑くて登り始めて10分もしないうちに汗が額から吹き出し始める始末。赤頭山というピークまでは急登が続き、この暑さでかなり体力が奪われてしまった。野谷荘司山にほぼコースタイム通りの3時間で到着。なんとか到着したもののバテバテで、ここから妙法山を4時間かけて往復するのだが、この日差しの中ではまったく自信がない。3L持参した水では全く足りない状況だったので、妙法山はあきらめて、もう三方岩岳経由で戻ろうという気になってしばらくの間、立ちんぼう。意を決して妙法山へスタート。幸い、途中に小規模な湿原があり、池塘があったので帰りに水が補給できると思うと気が楽になった。妙法山は稜線を進んでもそれらしきピークがなかなか見えてこない。妙法山とわかるピークがやっと見えると100m強の下りと登りが最後に待っていて、休み休みのペースながら10時44分に待望の三角点のある妙法山頂上に着いた。こじんまりした頂上だが、草木が無くてごろ寝ができた。頂上からの展望は期待通りだった。ここまできても白山がまだま遠くに見える。ここから白山までは日本の数少ない原生林の秘境だ。いつの日かは歩いてみたいと若い時から思い続けてきたのだが……..。頂上からの展望は抜群。山スキーで登った猿ケ馬場山や人形山方面山々がよく見える。山体崩壊で帰雲城を呑み込んだ帰雲山がすぐ前に見える。反対側にはおいづるケ岳や大笠山など過去に登っきた懐かしい山々が見え山座同定などで1時間近くも滞在してしまった。これほど頂上で滞在したことは今までになかった。11時30分頃、妙法山を後にする。体力が少し回復し、順調に毛氈平までくると、これなら欲張って三方岩岳経由での下山も可能と思い始めた。池塘で1L補給し熱中症に備えることができて勇気百倍。今回、珍しく浄水器を持参して正解だった。野谷荘司山に集会コースへ行くタイムリミットである13時頃に戻ることができたので三方岩岳経由の周回で戻ることに決定。約1時間で“三方岩岳頂上“と書かれた真新しい金属プレートが岩に埋め込まれている頂上に到着。以前に来た時は雪で隠れていると思っていた三角点がやはりここには見当たらない。おかしいと思いながら下っていくと三方岩岳と書かれた標識があった。恐らくそちらの方にあるのだろうと帰り道から外れて進むと三方岩岳と書かれた標柱があった。再び帰りの道に戻り、馬狩下山口へ向かう。約1時間30分でこちら側のコースの登山口である白山白川郷ホワイトロードの馬狩料金所に到着。もう誰もいなかったが広い料金所の片隅に自動販売機をみつけコーラを買う。ここで飲んだコーラは格別の美味さだった。ここからしばらくホワイトロードを歩き、車を停めてある鶴平新道登山口に戻った。16時57分着。1ヶ月半振りの山は体力不足を身にしみて感じたが、それでもまだ一人山旅の楽しさの方が上回っているようなのでまだ暫くは山登りを続けられそうだ。

コースタイム:
鶴平登山口 6:15  赤頭山  8:22   野谷荘司山 9:01  美濃原山  10:16  妙法山  10:44
美濃原山  11:52  野谷荘司山  13:04  三方岩岳頂上  14:02  三方岩岳三角点  14:47
馬狩料金所登山口  16:13   鶴平登山口  16:50