現役官僚インタビュー 厚生労働省
当たり前のくらしを守る仕事
中村 祐貴さん
Yuki Nakamura 政策統括官(総合政策担当)付政策統括室 政策第一班長
入省後の略歴と職務内容
・2015年 健康局結核感染症課
感染症対策(エボラ、MERS、ジカ熱等)、薬剤耐性対策
・2017年 人材開発統括官付人材開発政策担当参事官室
リカレント教育、職業訓練、人づくり革命
・2019年 医政局地域医療計画課
医療提供体制改革(地域医療構想、医師偏在対策、在宅医療等)
・2020年 新型コロナウイルス感染症対策推進本部医療班
新型コロナに関する医療提供体制確保
・2021年 政策統括官(総合政策担当)付政策統括室
社会保障改革の推進
Q1 国家総合職(入省先)を志した理由を教えてください。
私たちが当たり前に思っているこの国の生活を根本から支えている国家公務員という仕事の壮大さ・奥深さに興味を抱き、志望するようになりました。特に厚生労働省は、医療・介護・子育て・労働など国民の暮らしにもっとも密着した分野を扱っており、自分にとって一番やりがいと責任感を持って仕事をすることができると感じ、志望しました。
Q2 今まで経験されたお仕事で、最も心に残っていることはなんですか?
入省5年目に医政局に配属され、地域医療構想という一大プロジェクトに関わらせていただきました。少子高齢化・人口減少が進む将来を見据えれば、それぞれの地域の医療体制を再構築し、限りある医療資源を将来のニーズに合わせて効果的に活用していかなければなりません。これは、国が方向性を示し進めていかなければならないものである一方で、ミクロで見れば自分の町の病院がどうなっていくかという話であり、地域・現場・そこで暮らす住民の方々の声を無視して進めることはできません。この難しさが身にしみた経験でした。
そして、この議論を進めている中で、新型コロナという未曾有の事態が発生しました。どのようにしてコロナ患者用の病床や医療人材を確保するのか、一般医療との両立を図るのかに奔走したわけですが、今後を見据えれば、感染症の拡大にも対応できる強靱な医療体制を構築することが必要です。地域医療構想の考え方に、この新たな課題をどう組み込んでいくのか、今回の経験を踏まえ考えていかなければなりません。
Q3 これから取り組みたいお仕事はどんなことですか?
少子高齢化が進む中でも、持続可能な社会保障制度を確立し、将来にわたって安心なくらしを守っていくというのが、厚生労働省の一つの大きなミッションですが、その一端をこれからも担っていきたいと考えています。特に、サービス提供面での改革のみならず、医療保険や介護保険といった、今では当たり前となっている制度をどのような形で受け渡していくのか、様々な角度から考えていきたいと思います。
Q4 キャリアをめざす受験生へ熱いメッセージをお願いします。
この国の今を見つめ、将来あるべき姿を考える。そしてそれに向かって、様々な方の声を聞きながら、政策を作り上げていく。国家公務員は、そうした魅力にあふれた、やりがいのある仕事だと感じています。特に厚生労働省は、国民の皆様の生活にもっとも密着した政策を扱うところであり、だからこそ自分の仕事にやりがいと責任感を強く感じることができます。自分の将来を考える中で、様々な選択肢に悩むこともあろうかと思います。誰のために働きたいのか、そしてそれをどのような形で実現したいのか、考え抜いて、是非自分が納得いく決断をしていただきたいと思います。