今回は当院で行っている虫歯のリスク診断について、ご紹介していきます。
とにかく「虫歯」と「歯周病」に注意
大前提ですが、歯を守るために一番気をつけなければいけないのは「虫歯」と「歯周病」の2つ。
当院の予防歯科のページでもご説明していますが、この2つが歯科の二大疾患であり、歯を失う大半の原因です。
逆にいうとこれにだけ気をつけていればまあだいたい大丈夫。
まずは「今」を把握
そしてその虫歯と歯周病、まず大事なのは「今」を把握するための診断です。
虫歯なら視診やレントゲンで虫歯の有無と進行状況を診断。
歯周病は歯周ポケット検査とレントゲンで進行状況を診断していきます。
これらの検査結果、「今」の状態が悪く、治療が必要なら治療を進めていきますし、治療が完了した後も定期的にこれらの検査をすることですぐに異常を発見し早期に治療することが可能となります。
でも「今」を把握するだけでは‥‥
さて、虫歯や歯周病の「今」を診断をしてもらい、その治療も完了しました。
あとは定期検診で、また虫歯や歯周病になっていないか数ヶ月ごとにチェックしていきます。
これでバッチリ予防できるでしょうか?
‥‥。
いいえ、できません。
もちろん検診に意味がないわけではないです。
異常が見つかったらすぐに治療する。
虫歯や歯周病が大きく悪化するのを防ぐことができるので、とても意味があります。
でも、これはとても大事なことなのですが、検診は予防ではないんですね。
ちょっと考えてみてほしいのですが‥‥
検診で虫歯が見つかりましたー、治しましたー
またしばらく経って虫歯が見つかりましたー、治しましたー
‥‥これって予防できてなくないですか? 虫歯を繰り返してますよね?
「未来」を把握、そして改善
じゃあ、どうやって予防すればいいのか。
理屈はかんたん。原因をつきとめ、改善すればいいんです。
そしてここからがポイントなのですが‥‥
原因をつきとめるだけのツールなら色々あるんです。1)
でも、きちんと改善につなげられるツールってなかなかないんですね。
例えば「ハミガキに問題がありますね!」とだけ言われても「で、何を変えればいいの?」ってなりますし、
「○○さんは虫歯になりやすい唾液ですね!」って言われても「えっ、そもそも唾液なんて変えられなくない?」ってなりますよね。
それに対して、ただ原因をつきとめるだけでなく、虫歯を予防するにはどうすればいいか具体的にわかるのが、当院で使用している虫歯リスク診断ツールです。
こんな感じの診断票を使って、プロである歯科衛生士が問診していきます。
診断結果、例えば
「○○さんは、△△を頻繁に飲むのがリスクになっていそうですね」
→ ××も好きだから、飲み物はそれに替えようかな
「歯みがき粉にフッ素が入っていないみたいですね」
→ フッ素入りの歯みがき粉に替えてみよう
「お菓子をちょこちょこ食べているのがリスクになっていますね」
→ 食べるなら一回でまとめて食べよう
など具体的に取り組むことができるようになっています。
CRASPをやってもらいたい方は
CRASPは保険診療の中で行っているので、料金については心配せずに受けて頂くことができます。
一度受けてみたいという方は、都営三田線 志村坂上駅徒歩5分、板橋区志村坂上ゆき歯科医院まで。
検診や治療の一部として行っているので、もしいま特に「歯が痛い」などの症状がなければ、お電話で「検診を受けたい」と言ってご予約頂ければ大丈夫です。
ただし、今回ご説明したように、まずは「今」の状態を確認するのが最優先なので、検診初回では他の検査から始まります。
CRASPは次回以降になることが多いのでご了承ください。
ゆき歯科医院の場所や診療時間:
https://www.yuki-dc.jp/access/
CRASPも含めた、ゆき歯科医院の予防歯科の流れをご覧になりたい方は:
https://www.yuki-dc.jp/prevention/
1) 虫歯のリスク診断であればCAMBRAやカリオグラム、唾液検査のSMTやCAT21など、いろいろな方法があります