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ブログ|入れ歯・定期検診に強い志村坂上駅・志村三丁目駅の歯医者、板橋区志村坂上ゆき歯科医院

当院では、お口に関する様々な情報を発信してまいります。

歯科医師・歯科衛生士満場一致! ゆき歯科医院でオススメしている最強の歯磨き粉

弟に「これが歯磨き粉の最強のヤツやで」ってプレゼントしたら、後日「歯磨き粉ってやっぱり◯◯がいいのん?(プレゼントしたのと全然違う他社のやつ)」ってLINEが来ました。なんでやねん!!
板橋区志村坂上ゆき歯科医院 事務長の大手です。

今回はオススメの歯磨き粉についてお話していきます。

 
まず大前提として、虫歯や歯周病の予防において、どんな歯磨き粉を使うかというのは一部の要素にしか過ぎません。

しかし、虫歯予防できちんとフッ素の含まれた(十分に高い濃度の)歯磨き粉を使うというのはとても重要なことですし、何より今日から手軽に取り組めることなので、知っておいて損はありません。

ここで紹介する歯磨き粉は、当院の歯科医師・歯科衛生士全員が議論の余地なく「これが最強」と理解し、院内でも販売しているものですので、自信を持ってオススメできます。

順にご紹介していきましょう。

 

歯磨き粉は「SP-Tジェル」と「クリンプロF1450」が最強

成人(で特別な疾患がない)という前置きはつきますが、基本的に歯磨き粉は下記の「SP-Tジェル」と「クリンプロF1450」が最強です。価格を気にしなければ他の歯磨き粉を使う理由は特にありません。(きっぱり)

 

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なぜこの2つが最強?

なぜこの2つが最強なのか。それは、この2つが虫歯と歯周病予防に必要な要素を揃えるただ2つの歯磨き粉だからです。(当院調べ)

虫歯と歯周病予防に必要な要素とは、下記の3つです。

1. 虫歯:フッ素が最高濃度の1450ppm配合されている*1
 ※同じクリンプロでもフッ素が950ppmしか含まれていない商品があります。ご注意ください。
2. 歯周病:殺菌作用のある成分が配合されている*2
3. 歯周病:歯肉の炎症を抑える成分が配合されている*3

 
この2つ以外のすべての歯磨き粉はフッ素の濃度が低かったり、歯周病予防のための成分が片方しか含まれていない、あるいはどちらも含まれていないもののはずです。

 

SP-TジェルとクリンプロF1450は何が違うの? どっちを買えばいいの?

この2つは何が違うのか? 結局どっちを買えばいいのか?

まず1つ目の違いは研磨剤の有無。
研磨剤を使いたくなければSP-Tジェル、研磨剤を使いたければクリンプロF1450です。

 
研磨剤には、コーヒー・紅茶・タバコなどによる着色汚れを落とす効果があります。

ただし磨きすぎに注意が必要。わずかではありますが摩耗が生じるという論文もあります*4
歯を強く磨きすぎてしまうような方は知覚過敏を引き起こしてしまったりするので、心配であれば研磨剤を避けるのが良いでしょう。(そもそも磨きすぎの方は、磨き方の改善が必要なので早く指導を受けるべきではありますが)

 

クリンプロF1450のもう一つの強み:リン酸カルシウム

食べ物を食べると口の中は酸性になり、歯が溶けていきます。これを脱灰といいます。
そのあとしばらく時間が経つと口の中の酸性度は下がっていき、溶けた歯が修復されていきます。これを再石灰化といいます。

フッ素*1の効果はいわゆる歯質強化。
歯の成分の一部をフッ素に置き換える*5ことで耐酸性を向上。脱灰のときに歯が溶けにくくなります。

クリンプロF1450」にはフッ素*1に加え、リン酸カルシウムも含まれているのですが、これには再石灰化の促進効果があります。
再石灰化のときに使われる成分のうち、唾液中に不足しがちな成分を補うことで再石灰化が促進されるんですね。

 
この両者が組み合わされることで、ただフッ素*1が1450ppm含まれているだけの歯磨き粉より虫歯に強くなることができ、その結果、おおよそフッ素2000ppm相当の虫歯予防効果が見込めるといわれています*6

 
フッ素*1とリン酸カルシウムの同時配合というのは非常に難しいらしく、これに成功しているのは今のところ「クリンプロF1450」だけ。

虫歯予防に力を入れたいなら「クリンプロF1450」はとてもオススメです。

 

知覚過敏用

冷たいものを飲んだときにしみる、など知覚過敏の症状が出ている方には「メルサージュ」という歯磨き粉もオススメです。

 

 
硝酸カリウムという成分で神経への痛みの伝達を防ぐ効果と、乳酸アルミニウムという成分で象牙細管をふさいで刺激自体を防ぐ効果があるのが特徴。

知覚過敏対策の歯磨き粉といえば「シュミテクト」が最も有名ですが、これには硝酸カリウムの方しか含まれていません。

 
また、「メルサージュ」は、歯周病予防のための殺菌作用成分が含まれていない点は「SP-Tジェル」や「クリンプロF1450」に劣るものの、フッ素*1は最高濃度の1450ppm含まれていますし、歯周病予防のための抗炎症作用成分は含まれている*7ので、知覚過敏以外に対してもそれなりに安心です。

 

歯磨き粉から始める予防歯科

今回はオススメの歯磨き粉3種類を紹介させて頂きましたが、ご自身の状態をきちんと確認した上で、3つのうちどれを使うかのがあなたにとって最適なのか、プロである歯科衛生士に選んでもらうのが本来はベストです。
「虫歯予防したいからクリンプロ買おう」と思っていた方が、調べてみたら実は「SP-Tジェルの方がオススメ」だった、なんてこともよくあります。

 
歯磨き粉のことも、その他の予防のことも、きちんと取り組みたい方は、都営三田線 志村坂上駅徒歩5分、板橋区志村坂上ゆき歯科医院まで。お電話でご予約の上お越し下さい。

 
院内では今回紹介した歯磨き粉も販売しています。(2020.2月現在メルサージュは未納入なので別の知覚過敏用歯磨き粉を販売しています)
当院のポリシーとして、すべての物品はネット通販や近隣店舗より必ず安く販売するようにしているので、ご来院の方は当院で購入されるとより経済的です。受付にて遠慮なくお申し付けください。

 
ゆき歯科医院の場所や診療時間:
https://www.yuki-dc.jp/access/

ゆき歯科医院の予防歯科の流れについて:
https://www.yuki-dc.jp/prevention/#section01

 
*1:「フッ素」とは「フッ化ナトリウム」のことを指しています。歯磨き粉によっては「フッ化ナトリウム」ではなく「モノフルオロリン酸ナトリウム」が配合されていることもありますが作用は同じです。

*2:殺菌作用のある成分:SP-Tジェルにはイソプロピルメチルフェノール、クリンプロF1450には液化セチルビリニウムとイソプロピルメチルフェノールが配合されています

*3:歯肉の炎症を抑える成分:SP-Tジェルには酢酸トコフェノール、クリンプロF1450にはグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています

*4:Hunter ML, et al. Int Dent J 2002 ; 52(5) :399-405.より

*5:ハイドロキシアパタイトCa10(PO4)6(OH)2をフルオロアパタイトCa10(PO4)6F2に置き換える

*6:非公式コメント

*7:β-グリチルレチン酸による

 
※当記事で紹介されている歯磨き粉はすべて歯科専売品です。Amazonやロフトなど一部の店舗を除き、通常は歯科医院でしか購入ができません(例えばお近くのドラッグストア等では取り扱いがないはずです)。ご注意ください。

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