息づく世界を構築するためのこだわり

――ハイカラスクエアのキャラクターをデザインする際は、どんなことを心掛けましたか?

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井上 まず、今回のキャラクターデザインの前提として、 “自分に似合う格好をしている”のがイカしているという価値観がイカ世界に浸透してきていると考えました。“ほかのヒトではなく、自分なんだ”ということをしているヒトがイカしている、認められる。現実世界でもそういう風潮がありますが、そことリンクをさせようかなと。ですから、尖った格好をしているけど、板についているというのを重視していまして、とくにテンタクルズがわかりやすく、自分に似合う格好をしているという点を重視しています。

――個性が容姿にもはっきり出ていると。

野上 前作も個性的でしたけどね(笑)。

井上 前作はストリートファッション寄りが多くて、みんながスニーカーを履いたりしていたんですが、本作ではミウラはエスニック、ビゼンはハイファッションなど、なるべく個性を出すように意識しています。

――ビゼンはエチゼン(前作に登場したクラゲ)から分裂して生まれたと聞いたのですが……。

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井上 そうです。無性生殖のクラゲは分裂して生まれています。

――クラゲって、もともとそういう生物なんですか。

井上 そうですね。クラゲにはカサのような“ポリプ”や“ストロビラ”といった形態があるんですが、その過程で分裂するんです。で、イカ世界のクラゲはみんな分裂して生まれています。

――えっ! では、イカ世界にいるすべてのクラゲの始祖がエチゼンなんですか?

井上 いえ、ビゼンがエチゼンから生まれたというだけです。ビゼンやエチゼンは特別ですが、クラゲは群体としてひとつの存在なんですよ。『スプラトゥーン2』のフェスからクラゲが光るようになりましたが、あれも誰かひとりが光ったら、それをみんなが共有して光れた……みたいな。

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――突然変異で光っちゃったクラゲがいた、と。

井上 そういうイメージですね。

野上 でも、もともと光れる力は持っていたんですよ。その中で本気を出したヤツが光り始めて、「自分もできるかも?」という感じで広がった(笑)。

井上 クラゲに関しては、いろいろな場所でいろいろなことをしていて、お店で働いているクラゲもいますが、あれは“お店で働いている”ということをしているんですね。

――結果的に労働の成果は出るけれど、それが目的ではなく、“働いている”という行為をすることが目的だと……。

井上 たとえば、前作のマヒマヒリゾート&スパで結婚式を挙げているクラゲたちがいますが、彼らは結婚しているわけではなくて、“結婚式を挙げる”ということをしているんです。

野上 個として結婚したいと思っているわけではなく、群体として“結婚式ということをしたい”と思っている。

――て、哲学的ですね……。

天野 彼らは、ストリートアートのようなものなんですよ。その役割になり切るということに、表現としての価値を見出しているんです。

井上 生まれたときから完璧にそういう役割になっているので、社会の一部として機能している、と。

――ああ、演じていることも社会に必要とされて歯車になると。じゃあ、ハイカラスクエアで寝ているクラゲも……。

井上 はい。“寝ている”ということをしている(笑)。ただ、そういうクラゲと本当に意識があるクラゲとの差はなんなのか、というのは難しい問題です。

野上 エチゼンやビゼンは、若干自我に目覚め始めていて、しゃべるようになっています。

――となると、ほとんどのクラゲに個の意識はないわけですから、エチゼンがファッションリーダーというのは、イカたちのあいだでのファッションリーダーであって、クラゲたちのファッションリーダーではないんですね……?

井上 そうですね。イカに認められているクラゲですね。

――わかったようなわからないような……。

井上 僕らが現実世界でクラゲを見るときも、「この生き物はなんなんだろう」と思ったりしますよね。それと近しい、キャラクター化はしているものの、そういう印象にしたいなと。

――なるほど……。このまま、いろいろなキャラクターをおうかがいしていきますが、スパイキーはダウニーの血縁ではなく子分のようなものなんですか?

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井上 そうですね。スパイキーとダウニーの地元が近くて、そこから出た成功者としてダウニーを知ったスパイキーが、“なんてイカしてるんだ!”と憧れを持って、街に出てきました。

――スパイキーは悪い感じではないんですよね? すごく真面目な子に思えるんですが。

井上 純真なんですよね。街自体が田舎なんで、ダウニーくらいしか外に出て輝いている人がいないんです。

野上 同じ高校出身の芸能人に憧れる感じです。

――ダウニーが元締めなんですか?

天野 ダウニーはもっと大きいことをしているんですよ。ストリートで露天商をやっているような時間はないので、ちょうどいいやつがいる、ということでスパイキーに仕事を任せています。

――前作では、多くのプレイヤーがダウニーに貢いでいましたが(ギアを揃えるために、ゲーム内のお金を多くつぎ込んだプレイヤーが続出した)、それが本作の設定につながったわけですね。

野上 ダウニーは、もうちゃんと働かなくても食っていけるくらいですね。でも、いまも働いてはいて、カフェでPCを開いて、指先ひとつで働いています(笑)。

天野 お金が勝手に回っていくような。

――ダウニーは、スパイキーに対しては面倒を見ているような感覚なんでしょうか?

井上 面倒は見てあげていると思いますよ。スパイキーはできる子なんで。

天野 ダウニーも役に立つヤツは、かわいがるんで(笑)。

佐藤 前作も、プレイヤーのランクを見て態度を変えていましたよね。

――ああ、確かに! あと、ショップのキャラクターもお聞きしたいのですが、ミウラはどういった人物なんですか?

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井上 ミウラは、ハイカラスクエアに来る前はワーキングホリデーを利用して旅をしていたんです。その途中で“エボシエボシ”というショップのオーナーがとても元気な人なんですが、その人と出会い、オーナーに気に入られていまのお店に来ました。ハイカラスクエアは大都会で、流れてくる人がたくさんいるんですが、それを象徴したキャラクターですね。

――イカにとってはお姉さん的な存在でしょうか。

井上 そうですね。街にいる店員さんは、若干年上の憧れの存在というイメージにしています。

――ブキチは、お店を移転していますよね。

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井上 本店機能の移転ですね。ですから、ハイカラスクエア側に本店を移動させただけで、以前のお店もあります。

野上 ハイカラシティのブイヤベースは、もともとブキチの持ちビルですからね。

――そうでした! シガニーも独特ですが、このキャラクターはどうやって決まったんですか?

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井上 もともとイケメンにしたかったんですよね。身長が高いヒトが欲しくてタカアシガニにして、落ち着いているような、間で雰囲気を作っちゃうオトナの男という表現にしています。

――ふだんからこういったしゃべりかたをしているんですか?

井上 生まれたときからドラマチックなんですよ。

――カッコいい(笑)。

野上 基本、倒置法でしゃべります。

井上 けっこう寒いところにある国から、バンドをやるために彼女と別れて街にやってきたんです。夢追い人なんですね。

野上 店内にはギターが置いてあります。

井上 達観した人というか、都会にひとりはいそうなバンドマンですね。ミウラもそうですが、イカも惚れちゃう、憧れちゃうみたいな。

――ロブはついに自分の店を持ちましたね。

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井上 そうですね。でも、流れというか、「これがいま流行っているらしいよ」と言われて、 ワゴンで始めた商売ですね。

――もともとやりたかったわけではなく?

井上 彼は、本質的にやりたいことがあるというわけではなくて……。

天野 やってみようかな、くらいの。

井上 ノリを重視して生きているタイプなんですよ。ただ、しっかりはしているので、 お店を経営するのは得意です。

――ロブのお店は、チケットでどうやって収益を上げているんですか?

井上 アートブック(『スプラトゥーン2 イカすアートブック』のこと)にもちょっと書いてありますが、もともと現金で取り引きをしていたんです。それが、人気になって彼のお店にお客さんが並びすぎちゃってイカッチャから苦情が来てしまったんですね。でもロブはしっかりしているので、ハイカラスクエア商工会みたいなものに入って。……あの、これ、けっこうどうでもいいというか、本当に細かい話なんですけど、大丈夫ですか?(笑)

――はい(笑)。知りたいです。

井上 はい(笑)。で、その商工会が配布するチケットと交換する形で、並ばなくてもよくなったんです。イカッチャもチケット目当ての集客につながるしでWin-Winな感じです。

天野 チケットのぶんだけ作れば、いいですし。

佐藤 揚げ物なんで、揚げたてがおいしいですからね。

井上 そういうところも、ロブにはあまりのし上がってやろう、みたいな気持ちはなく、楽しくやっていこうっていう、彼の気持ちの表れですね。

――それで、チケットと引き換えに商工会でお金を得ると。確かに、細かい話ですけどおもしろいですね(笑)。ロブのギアパワーをつけやすくするドリンクは、どれくらい効果があるんですか?

佐藤 特定のギアパワーが付きやすいブランドよりもちょっと確率が高くなる、くらいの効果ですね。ですので、このブランドは好きだけど、あのギアパワーがつきにくい……というときに使っていただくのがいいと思います。

――ブランドと同じギアパワーが付きやすいドリンクを飲んだ場合、効果は2倍になったりするのでしょうか?

佐藤 ドリンクを飲んだ状態であれば、ブランドに関係なく同じ確率になります。ただ、その確率は、 ブランド単体の確率よりも高くなっていますので、そのギアパワーが付きやすいブランドのギアに対して使っても、無意味にはなりません。ギアに関しては、たくさんのギアを用意していますので、いろいろなギアを使ってほしいなと。なかには、見た目で気に入るものもあると思いますし、そういった見た目優先で選んで使ってもらえるようにしたいんですが、かといって、何でも好きなギアパワーをつけられるというのも違うかなと。それもあって、アネモの“ゲソタウン”で異なるギアパワーのものを用意したり、ドリンクである程度調整できるようにしたりして、見た目で選びつつ、ギアパワーもある程度好みのものにできるようにしています。

野上 ギアパワーが揃った帽子ができたから、それに合わせたコーディネートでギアを選んでみようとか、いろいろなきっかけが生まれるようにしています。

佐藤 特定のギアに固定化するのではなく、いろいろなものを使ってほしいので、性能やブランドを変えているんですが、それでも、「やっぱりこのギアを使いたい、このギアにこのギアパワーが付いていれば!」という人のために、幅を広げようという目的でドリンクなどを入れているので、そういった方々に活用してほしいですね。

――ギアは、現実世界のファッションの流行などと近いものがあるように感じますが、現実世界の2年の変遷などを考えながら作られたのでしょうか?

井上 変遷を意識したというよりは、基本的にはスタッフが好きなもの、欲しいものを作っているんですが、そのスタッフがファッションの流行の変遷に詳しいので、その知識に沿ってデザインしています。たとえば、スニーカーでスタンダードのものが流行った後は、それが発展したものやリバイバルが出たりするので、そういった流行に沿いつつ、グッと来るデザインのものを作るようにしています。

野上 レザースニーカーのマテリアル(素材)違いが出たりとか、そういったイメージですね。

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――なるほど。そのスタッフの方はもともとファッションの分野などにお詳しいと。

野上 そうですね。メインスタッフは前作にもいた西森(西森啓介氏。『スプラトゥーン』でデザイナーを担当)がやっていまして、さらに新しいスタッフも増えています。

――マテリアルの違いなどにこだわり始めると、もはや趣味の世界になりますよね。

井上 そういう趣味と実益を兼ねていたほうがスピードが早く、クオリティーも高くなりますからね。

野上 「ここまでこだわるか!」っていうくらい手をかけて作業していましたね。クツの裏までしっかり作ってありますから(笑)。

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――街の話に戻りますが、ハイカラスクエアのモニュメントに折り鶴と亀がありますが、あれはもともと折り鶴と亀があったところに街ができたのか、それとも、後からあのモニュメントができたのか。それをお聞きできますか? あと、鶴亀の関係性をイカは理解しているんでしょうか?

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井上 鶴亀の関係性は、僕らで言うところの、ティラノサウルスとトリケラトプスというイメージで。

――わ、わかるような……。

井上 絶滅しているけど、対になっているイメージをなんとなく知っている程度の知識ですね。

――ああ!

野上 よくいっしょに置いてあるな、という感覚ですね。

――では、あのモニュメントを置いたのはイカたちだと。

井上 そうですね。あの都市を作った人たちが置きました。ただ、前作のハイカラシティにあったキツネとタヌキはデザインのイメージが同じで、作ったヒトもいっしょだと思うんですが、ハイカラスクエアの鶴と亀はデザインが違うんですよね。たぶん最初に亀があって、あとあと発展していく過程で鶴が追加されたんだと思います。

――ああ、確かに鶴には全体的にデザインが入っていますね。

天野 イカは文化的なことを大切にするんだと思うんですよ。フェスもずっと続いていますし、ナワバリバトルに儀式みたいな部分もあるし。自分たちが生きている世界よりも前の世界とつながっているんだ、というつながりを感じたくて、あのモニュメントを建てたんじゃないですかね。

井上 ちなみに、亀のところに社員証みたいなものがぶら下がっているんですけど。

――社員証……?

野上 お守り袋みたいなやつですね。

井上 あれは、過去にイカ世界で亀のモニュメントを使ったCMなどの撮影があって、そのときに装飾として使ったんですが、そのまま忘れられたものなんですね。

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――こ、細かい!(笑)

井上 現実の街にもそういうものあるよね、っていうのを表現しています。

――あと、オオデンチナマズがときどき空を散歩していると思うんですが、あれはどういった条件で散歩をするんでしょうか?

井上 ランダムですね。ただ、かなりの低確率ですが。

佐藤 彼も生き物ですから、自由に動き回りたくなるときがあるんでしょうね。

天野 だからいなくなっても、「また散歩しているのかな」って思って、気付くのが遅れちゃうんですよね。いなくなってもニュースにはならない(笑)。

井上 縁起物なんで、飛んでるのを見るのは“茶柱が立った”くらいの感覚です。

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オオデンチナマズの通常位置はこちら。でも……。
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左の写真はちょっと移動したところ。右の写真は偶然撮影できた、お空のさんぽ中。

――(笑)。細かい質問が続きますが、広場にあるクレーンキャッチャーに商品が追加されることはありますか?

井上 店の外に置いていると、すぐにいたずらされちゃうので、いまのところは未定というか、稼動予定はないですね。

佐藤 きっと、昔は動かしていたんですけど、壊れちゃったんでしょうね。

――横にあるダンスのゲーム機は、ずっとイカが遊んでいて、フェスのときだけクラゲがプレイしていますよね。あれは、クラゲが待っているんでしょうか?

野上 フェスが始まったら、イカはフェスに参加しますから、やっと空けてくれるんですが、それまではイカがずっと連コインしてます。

井上 ちゃんと下にコインが積んであるんです。

佐藤 水分補給ができるように、ドリンクも置いてありますからね。準備万端です。

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――ハイカラスクエアでは、場所によって聴こえてくるBGMが変わりますね。

峰岸 基本的な仕組みは前作と同じで、広場のあちこちにスピーカーを置いていて、それぞれ再生される曲が異なるんです。曲どうしのタイミングが合っていないようでじつは合わせてあるので、クマサン商会から聴こえる怪しい音楽を含め、さまざまな音が渾然一体となって世界を構築しています。

――クマサン商会の店舗前は異国感が漂いますね。

野上 あそこだけゲーム画面から匂いが漂ってきそうな空気がありますよね。サウンドが雰囲気作りにひと役買ってくれています。

井上 ちなみに、サーモンランのお店のイメージは、海外にある日本人がやっていない日本食のお店ですね。

――甘い刺し身が出たりするところ(笑)。クマサン商会の景品受け取り方法ですが、あの方式を採用した理由をお聞きできますか? あれって……。

天野 (食い気味に)あれ、店の中だと景品の受け取りを忘れちゃう人がけっこう多くて。店が閉まってるときに受け取れないと、「なんでいまくれへんねん」と言う人が多くなってしまうので、たまたま、あそこに受け取り所があっただけなんですよ。たまたま。

野上 それをビジュアルで表現したらああなっちゃったんです。たまたま。

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――たまたま、ですね(笑)。

天野 本当かどうかは知りませんけど、そういう経緯だったって、クマサン商会から聞いています(笑)。

――ショップのBGMも個性がありますね。

峰岸 前作では、4種の店舗が切り換わるたびに音響効果を変えていたんですが、本作ではアレンジからガラッと変えることにしました。各店員の人物像や内装を踏まえたものになっています。先ほど、シガニーのギターが話題になりましたが、 クツ屋でのアレンジはそのギターや、シガニーの過去について書かれたミステリーファイルと関係があるので、チェックしてみてください。

佐藤 イカラジオで聴けるメドレーになった『New You』は、個人的にいちばん好きな曲です。ラスボスがブキチになってるやつ(笑)。