かすみ「え？」

期待

エマ「かすみちゃん、忍者になるの？」ｷﾗｷﾗ

果林「違うわよエマ。SASUKEって確かスポーツ系のテレビ番組よね」

璃奈「そう。番組が用意したフィールドアスレチックのコースを、一般人や現役アスリート、タレントを含む100人が挑戦するの」

エマ「へえ〜アスレチックなんだ。楽しそう！」

璃奈「1st、2nd、3rd、FINALの4つのステージがあってそれらを全てクリアしたら完全制覇。だけどSASUKE20数年の歴史の中で完全制覇を成し遂げた人はわずか4人しかいない」

しずく「たったの4人だけですか？」

璃奈「それだけSASUKEは難しい。筋肉自慢のアスリートやタレント、SASUKE常連選手だって完全制覇はおろか1stステージでリタイアすることも珍しくない」

歩夢「そ、そうなんだ...」

璃奈「ちなみにこれが1stステージの動画。毎回100人の挑戦者のうち、この1stステージをクリアしているのは10数人くらい」

彼方「うわ〜これ彼方ちゃんじゃ無理そ〜」

歩夢「私だったら最初のエリアで落ちちゃいそう...」

せつ菜「エリアの名前が必殺技みたいでかっこいいですね！特にドラゴングライダーとか！」

愛「てかりなりーめちゃくちゃSASUKE詳しいね？」

璃奈「SASUKEは私の大好きなテレビ番組。選手たちのSASUKEに真剣に向き合う姿、努力する姿がカッコよくて感動する。そんな大好きなSASUKEにかすみちゃんが出場するなんて私も嬉しい」

侑「うん！私もSASUKE好きで毎回見てるからかすみちゃんが出場するの本当に嬉しいよ！」

かすみ「ちょ、ちょっと待ってくださいよ！まだかすみんSASUKEに出ると決めたわけじゃ...」

しずく「かすみさんSASUKEに出たくないの？」

かすみ「出たくないっていうか...そもそもなんでかすみんなんですか？愛先輩とかの方がこういうのは向いてると思うんですけど...」

🐍

草

ドラゴンスライダーまではいってほしい

侑「番組スタッフさんが、かすみちゃんが壁をよじ登ってる姿をたまたま見かけたらしくて、この子なら1stクリアできる！と思ってかすみちゃんにオファー出してくれたんだって！」

果林「かすみちゃん意外とやんちゃしてるのね」

かすみ「壁よじ登るなんてそんな可愛くないことしてないです！」

歩夢「壁って.....あっ！あのときの！」

侑「そう！私もあのとき思ったんだよ！かすみちゃんそり立つ壁いけるじゃんって！」

かすみ「なんですか！そり立つ壁いけるって！」

そりたつ壁を越えられるのか

璃奈「かすみちゃんそんなにSASUKE出たくない？」

かすみ「だって筋肉自慢の選手や常連選手だって難しいんでしょ？そんなのかすみんには無理だよ。それに失敗して落ちたらびしょ濡れだし可愛くないもん」

璃奈「SASUKEは地上波のゴールデンタイムの特番だけど出たくない？」

かすみ「え」

愛「全国のお茶の間に可愛いかすみんの活躍が流れるチャンスだけど、かすみんが出たくないって言うなら代わりに愛さんが出ちゃおうかな〜？」

かすみ「や、やっぱりかすみん出ます！SASUKEに出ます！かすみん地上波デビューしたいです！！」

侑「決まりだね！それじゃあかすみちゃんSASUKEに向けて特訓頑張ろうね！！」

かすみ「はい！.....って特訓？」

KUNOICHIとかいうよく地上波で流せたなっていう感じの派生企画すき

発想の根源そこかよｗｗ

SASUKEが一番面白かった時期はオールスターズ全盛期の時代

実際あの壁登り見た時かすみんわりとフィジカル強いなって思った

〜翌日〜

かすみ「地上波デビューに釣られてSASUKE出るって言っちゃったけど、やっぱり不安です〜〜」

侑「大丈夫だよかすみちゃん！収録までの2ヶ月間私たちがしっかりサポートするから」

璃奈「うん。ちなみに序盤のエリアで落ちたり撮れ高がないと判断されたら、かすみちゃんの挑戦全カットされるかもしれないけど頑張って」

かすみ「ちょ！何それ！かすみん地上波デビューできない可能性あるの！？」

山田勝己はでるのか？

かすみんだってSASUKE完全制覇くらいできますけど！

支援

ガソスタ、漁師、印旛村、消防士、チビ、山田

支援

璃奈「可能性は0じゃない。全カットとまではいかなくても、ダイジェストで数秒流されて終わりってパターンかもしれない」

かすみ「そ、そんなぁ.....地上波デビューで釣っておいて後から全カットやダイジェストあるかもって、りな子ったらひどいよ...」

侑「まあまあかすみちゃん、悪い方向に考えても仕方ないよ。かすみちゃんの活躍が放送に使われるようにしっかり特訓頑張ろうね！」

かすみ「む〜〜ってかまだ着かないんですか？せつ菜先輩から『SASUKEの特訓をするならうってつけの場所がありますよ！！』って言われてやって来ましたけど」

璃奈「そろそろ着くはず.....あ、あれっ！」

侑「すごい！SASUKEのセットがたくさん！」

かすみ「ニジガクの中にこんな場所があったんだ...」

？？？「こんにちわ！」

かすみ「！？」

やまだ「はじめまして！虹ヶ咲学園SASUKE同好会、通称"虹虎"の部長のやまだです！君達がスクールアイドル同好会の皆さんだよね？よろしく！」

璃奈（虹虎...！）

侑「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です！よろしくお願いします！この度はかすみちゃんのSASUKEの特訓に付き合っていただけるということで参りました！」

やまだ「うん！生徒会長から話は伺ってるよ！かすみちゃん！1stステージクリアを目指して一緒に頑張ろうね！！」

かすみ「は、はい！」

侑「それにしてもすごいたくさんのセットですね！」

やまだ「うん！今やSASUKEのセットを自宅に作って練習するのはSASUKEクリアへの定石みたいなものだからね」

かすみ（自宅っていうか学校に作ってますけど...）

璃奈「どれも再現度が高い.....この同好会からSASUKEに出場した人はいるの？」

やまだ「数年前に1人出場したよ」

璃奈「その人はどこまでいけたの？」

やまだ「ローリングヒルでリタイアしたよ」

かすみ「ローリングヒル？」

璃奈「1stステージの2つ目のエリア」

かすみ「えっ...ってことはもしかして全カット？」

侑「ちょっとかすみちゃん！」

やまだ「ははは大丈夫だよ。女子高生の挑戦ということで珍しかったのか数秒は放送に使われてたよ。まあ落ちる瞬間だけだけどね」

かすみ「そ、そうなんですね...」

やまだ「ちょっと不安にさせちゃったかな、けど大丈夫！かすみちゃんならうちのセットで練習すれば1stクリアも夢じゃないよ！」

かすみ「は、はい！」

やまだ「とりあえず今日は1stステージのエリアを一通りやってみよう。侑ちゃんと璃奈ちゃんも一緒にやってみようか」

侑「えっ！いいんですか！やったー！」

璃奈「わくわく」

かすみ「い、いきなりやるんですか？全然できる気がしないんですけど」

やまだ「そんなに気負わなくても大丈夫。今日はアスレチックで遊ぶ感覚で、どんなエリアがあるのか確認していこう！」

璃奈「1stステージのエリアは全部あるの？」

やまだ「うん！全部揃ってるよ」

璃奈「ドラゴングライダーもあるんだ、びっくり」

やまだ「ドラゴングライダーは今年になって2本目の飛び移りの方も完成したんだ」

侑「エリアって全部皆さんが作っているんですよね？」

やまだ「そうだよ。まあDIY同好会とかこういうの作るのが得意な子とかに手伝ってもらいながら作ったんだけどね」

やまだ「よし、じゃあ1stステージのエリアを順番どおりにやっていこうか。まずはクワッドステップスから。かすみちゃん準備はいい？」

かすみ「は、はい！」

俺にはサスケしかないんですよ...

なんなら今年1Stステージで全員脱落してたっけ

壁登りの元ネタ教えて…

2話のかすみんが歌う直前に塀の上に登ってたやつのことでしょ

https://i.imgur.com/XuTNrSa.mp4

虹虎はワロタ
黒虎から卒業して和田アキオ軍団移籍した奴もいたなあ

サスケちゃん

完全制覇のサスケちゃん

〜かすみ宅〜

かすみ「......無理です」

かすみ「かすみんには無理ですSASUKE！あんなのできっこないです！」

かすみ「実際やってみる前までは、SASUKEスタッフさんから直々にオファーかけられちゃうくらいだし、結構サクッとできちゃうのかな〜なんて思ってたけど...」

かすみ「全然できなかったです...全エリア歯が立たなかったです...」

かすみ「ローリングなんちゃらは足場が回りまくってハムスターみたいに落ちちゃったし、棒が回ってるやつは棒に当たりまくりで落ちまくりだし...」

かすみ「ドラゴンなんちゃらは1回もバーに掴めないし、押すやつは重すぎて無理！壁は高すぎて登れない！」

かすみ「やまだ先輩は2ヶ月特訓したら大丈夫って言ってくれたけど全然できる気しないよ...」

かすみ「.....やだなぁ、SASUKE出るの」

かすみ「せっかく出場してもすぐ脱落するだけだよ...」

かすみ「そもそもかすみんSASUKEに興味ないのに.....SASUKEが好きな侑先輩やりな子が出た方が絶対いいよ...」

かすみ「今ならまだ選手変更できるかもだし明日侑先輩に相談してみようかな...」

そりゃそうだ

かすみ「.....そういえば帰り際にやまだ先輩からDVD渡されたんだった。何のDVDだろ...」

かすみ「.....過去の大会の録画だ」

かすみ「正直疲れてるしもう寝たいけど、明日感想聞かれたときにまだ見てないって答えるわけにもいかないし...」

かすみ「ちょっとだけ見て寝よ...」

かすみ「.....みんな序盤で落ちてる...やっぴり大人でも難しいんだよSASUKE...」

かすみ「.....初クリアだ！電気屋さんすごい！」

かすみ「.....虹虎ってなんだろうって思ってたけど、この人達が元ネタなんだ」

かすみ「.....SEGA.....りな子じゃん...」

かすみ「.....後半になって続々とクリアしてる。この人達が常連選手なんだ」

かすみ「ちょっとだけ見て寝るつもりだったのに1stステージ全部見てしまった...」

かすみ「.......」

かすみ「.....2ndステージ少しだけ見て寝よ」

かすみ「.....サーモンラダーやば、みんな軽々やってるけど」

かすみ「泳がなきゃいけないの！？逆流の中を！？」

かすみ「...2ndステージほとんどの選手がクリアしてる...」

かすみ「2ndステージでこんなに難しかったら3rdステージどうなっちゃうの？」

かすみ「...3rdステージも見ちゃおう」

かすみ「.....クレイジークリフハンガー？3cmの突起に指をかけて横移動？1.8m後ろに飛び移る？いやこんなの絶対無理だよ...」

かすみ「常連選手もみんな落ちてるじゃん...こんなのクリアできる人いるの？」

かすみ「.....サスケくんいった！クリフハンガークリアした！」

かすみ「.....サスケくん3rdステージ突破した...すごい...」

かすみ「ファイナルステージに行けるのはサスケくん1人だけ...」

かすみ「ファイナルステージをクリアしたら完全制覇...」

かすみ「.....がんばれサスケくん」

かすみ「.........」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かすみ「！」

かすみ「.....いった！完全制覇だ！」

かすみ「すごいすごい！サスケくんすごい！」

最近のSASUKEって泳がなきゃいけないのか？

セカンドステージに逆流プールがある
昔のsasuke俺知らないけどプールなかったの？

作られたの2012年だしな
それまでは失格以外で水に濡れるエリアはなかった

>>47
カナヅチの漆原を潰すために導入された

>>35
改めて見たら思ったより高いな
これ見てSASUKEの発想に至るのはわからんでもない

3rdステージの時間制限無いやつ好きだった

>>35
ｸｿﾜﾗﾀ

アニメだと思って見てると流しちゃうけど、
リアルの人間だったらと意識しながら見ると普通じゃないよこれ
これができるならかすみんSASUKE行けるかも知れない…

この前久しぶりに見たら山田が池に落ちたあとも勝手に続行してて爆笑した

かすみ「.....テレビ番組でこんなに興奮したの久しぶりかも.....夢中で全部見ちゃったよ...」

かすみ「侑先輩やりな子がSASUKE好きになるのもわかるなぁ...」

かすみ「SASUKE.....」

かすみ「かすみんも.....」

〜翌日〜

かすみ「侑先輩、やまだ先輩、かすみんSASUKEに出たいです！」

侑・やまだ「！」

かすみ「...っていきなり何言ってるんだって感じですよね、そもそもかすみんが出るってもう決まってるっし、えっと、そうじゃなくて」ｱｾｱｾ

侑「大丈夫だよかすみちゃん、聞かせて？」

やまだ「うん」

かすみ「.....正直かすみんSASUKEに出場するの乗り気じゃなかったんです。SASUKEに全く興味なかったし。地上波デビューに釣られて出るって言っちゃったけど、いざ実際にセットで練習してみたら全然できないしきついし大変で.....」

やまだ「.....」

かすみ「興味もやる気もないのに2ヶ月間も特訓しなきゃいけないの？って思ったし。こんな気持ちのまま出場したら他の真剣にやってる人にも失礼だって思ったし」

侑「.....」

かすみ「もう愛先輩とか誰かと代わってもらおうって結構本気で考えてたんですけど、そんな時やまだ先輩に貸してもらったDVDを見たんです」

やまだ「...さっそく見てくれたんだ。どうだった？」

かすみ「...最高でした」

やまだ「！.....だよね！」ｸﾞｯ

かすみ「選手一人一人の挑戦に胸が熱くなってワクワクしてハラハラして。クリアしたときは一緒になって喜んで。リタイアしたときは一緒になって悔しがって。そんな感覚がとても楽しかったんです」

侑「.....」

かすみ「あとりな子がSASUKEに真剣に向き合って努力する選手の姿に感動するって言ってたけど、本当にその通りでした！目標に向かって一生懸命頑張る選手が本当にかっこよくて魅力的で、かすみんもあの人達と一緒にSASUKEに挑戦してみたいって思ったんです！」

やまだ「...！」

かすみ「かすみんSASUKEに出たいです！そして1stステージクリアしたいです！あのクリアボタンの高台から見える景色はどんなものなのか、クリアしてこの目で見てみたいんです！」

侑「かすみちゃん！」ﾀﾞｷｯ

かすみ「わっ侑先輩！？」

侑「ごめんねかすみちゃん.....嫌な思いさせちゃったね。かすみちゃんにSASUKEのオファーが来たのが嬉しくて、私かすみちゃんの気持ち全然考えてなかった...」

かすみ「...謝らないでください侑先輩...まあ多少強引に出場決められたな〜とはちょっぴり思ってましたけど...」

かすみ「でもそのおかげでかすみんSASUKEの魅力を知ることができました！」

侑「かすみちゃん...！でも...」

かすみ「でもはなしです！そんなに申し訳ないって思うならかすみんのことその分たくさんサポートしてください！それでチャラです！」

侑「う、うん！」

やまだ「.....それじゃあ改めて、私、虹虎部長やまだはかすみちゃんがSASUKEをクリアできるように全力でサポートします！特訓はきつくて苦しいこともあるけどそれでもついてこれるかな？」

かすみ「のぞむところです！かすみんは絶対クリアするんです！そのためだったら何だってやってやりますよ！！！」

かすかすがんばれ

支援

从cι˘σ ᴗ σ˘*

虹虎で草
果たして1stクリアできるのか

1st最難関のドラゴングライダーで大抵のやつは死ぬ
せめてかすみに順逆で掴めと教えてやれ
ドラゴングライダーまで行ければの話だけど

璃奈（こうして、かすみちゃんの特訓は始まった）

やまだ「昨日は1stステージのエリアを一通りやってもらったけど、改めて1stステージについて解説していくね」

かすみ「はい！」

やまだ「前大会の1stステージのエリアは全部で7つ、制限時間は女性の場合135秒。ちなみに男性の制限時間は90秒だよ」

かすみ「135秒...」

侑「男性よりも制限時間が長いとはいえ、かなり厳しい設定だよね」

璃奈「女性で1stステージをクリアしたのは過去に2人だけ。かすみちゃんが1stステージをクリアしたら史上3人目のクリア者だよ」

やまだ「女性が1stステージをクリアしたら快挙なんだよ！かすみちゃん頑張ろうね！」

かすみ「はい！」

やまだ「それじゃあ各エリアについて解説していくよ！まず1つ目のエリアはクワッドステップス。4枚の斜めに立てかけられた足場を飛び移りながら進んでいくエリアだよ」

やまだ「一見簡単に見えるエリアだけど多くのSASUKE選手がこのエリアに飲み込まれてる」

侑「常連選手や実力ある選手もここでリタイアしていますよね」

やまだ「それだけ侮っちゃいけないエリアなんだ。しかもスタートして1番始めのエリアだから緊張がピークの状態でこのエリアに挑まなくちゃいけない。緊張のせいで普段の動きができなくてリタイアってパターンが多いかもしれないね」

かすみ「.....」ｺﾞｸﾘ

やまだ「2つ目のエリアはローリングヒル。坂状に配置された回転する5本のローラーに飛びついて登ったあと、同じく回転する5本のローラーが設置された坂を下って対岸に着地するエリアだよ」

かすみ「昨日やったときは、ローラーが回転しちゃって全然登れなくて落ちちゃいました...」

やまだ「ポイントはローラーとローラーの隙間につま先を差し込むことだよ。隙間に差し込みながら登っていけばローラーも回転しないんだ。ほら、こんな感じで」

璃奈「全然回転していない」

かすみ「すごい...」

やまだ「3つ目のエリアはシルクスライダー。吊るされた布を掴んで滑空するエリアだよ。気をつけてほしいのが着地の瞬間。勢いよく行っちゃうとそのまま止まれなくて水に突っ込んじゃうことになるからね」

侑「降りるタイミングが大切になってくるね」

やまだ「4つ目のエリアはフィッシュボーン。電動で回転する20数本のポールを避けながら足場を進んでいくエリアだよ」

かすみ「昨日も1個避けたと思ったらすぐ次のポールが来ちゃって全然避けれなかったです」

やまだ「難しかったよね。でもフィッシュボーンには正解のルートがあるんだ」

かすみ「正解のルート？」

やまだ「見てて」

かすみ「.....すごい！1回も当たらずにすいすい進んでる！」

璃奈「璃奈ちゃんボード『びっくり』」

やまだ「タイミングをはかって入れば、こんな感じで1回もポールに当たらずに行けるんだ。かすみちゃんにもこのルートを覚えてもらいたい」

かすみ「このルートさえわかればフィッシュボーンもクリアですね！」

やまだ「うん。ただかすみちゃんにはこのルートじゃなくてもフィッシュボーンをクリアできるようになってほしいんだ」

かすみ「へ？」

やまだ「このルートで行ければベストなんだけど、最悪本番でなかなかタイミングが掴めずフィッシュボーンの前で立ち往生ってこともあるかもしれない。そうならないためにどのタイミングで入ってもポールをさばきながら進めるようになってほしい。ポールの避け方やさばき方はまた教えるね」

侑「確かにフィッシュボーンも過去にリニューアルして本数が増えたり逆回転のポールが追加されたりしてるよ。次回またリニューアルされる可能性を考えたら正解ルートを覚えるだけじゃダメかもしれない」

かすみ「わ、わかりました！どんなタイミングで入ってもクリアできるようになりますよ！」

攻略の仕方がガチなのなんか草

やまだ「5つ目のエリアはドラゴングライダー。1stステージで最難関のエリアだと私は思ってるよ」

かすみ「最難関...」

やまだ「トランポリンで跳躍してレールに乗ってるバーを掴みそのままレールを滑走。途中で2つ目のレールに設置されたバーに飛び移って同じようレールを滑走して対岸に着地するんだ」

侑「1つのエリアの中でやることが多いんだよね」

やまだ「その通り。トランポリンでジャンプする。1本目のバーを掴む。滑走する。2本目のバーに飛び移る。滑走する。対岸へ着地する。1エリアの中でこれだけの動作が要求されるんだ」

璃奈「その分見応えがあるエリア。ドラゴングライダーをクリアしてる姿は本当にかっこいい。かすみちゃんがクリアしてるところ見たい」

かすみ「かすみんだってクリアするつもりだけど、このエリアだけは全然できるイメージが湧かないよ.....昨日だって1回もバーに掴めなかったし.....」

やまだ「本当に難しいエリアだよね。かすみちゃんには最初トランポリンの練習をしてもらおうと思う」

かすみ「トランポリンですか？」

やまだ「かすみちゃんがバーを掴めなかったのは、トランポリンをちゃんと踏めてなかったからなんだよね。そのせいで飛距離が出ずにバーに手が届かなかったんだ」

侑「バーを掴まなきゃいけないって思いすぎてバーにばかり意識が行きがちだけど、まずはトランポリンをしっかり見て、トランポリンの真ん中をちゃんと踏み切ってジャンプすることが大切だと思う」

かすみ「なるほど...」

やまだ「あとはバーの掴み方にもポイントがあるんだ」

璃奈「璃奈ちゃんボード『順逆』」

かすみ「じゅんさか？」

侑「バーを順手と逆手で掴むことだよ」

やまだ「1つ目のバーの滑走路は傾斜がかなり急になっていて滑走してるとき体に大きなGがかかるんだよね。そのGに耐えきれずにここでバーから手が離れてしまう選手が続出したんだ」

やまだ「ただ順逆でバーを掴むことで急加速するバーから振り落とされにくくなるんだ。常連選手の多くがこの手法でドラゴングライダーをクリアしているよ」

かすみ「そんなテクニックがあったんですね！」

ガチ攻略法書いてて草
こういうのマジで好き

順逆を最初にやったのが20年以上前の山田勝己

順逆って昔の3rdステージの最後のやつでもやってたよね

順逆は無理だぞ
ソースは本人
https://i.imgur.com/Rt9y5P3.jpg

やまだ「6つ目のエリアはタックル。120kg、150kg、160kgの3つの重りを押して進んでいくエリアだよ。これらの重りは1本のレール上に設置されているから進むごとに重りが連結する仕組みになっていて、最終的には合計430kgの重りを押さないといけないんだ」

かすみ「そんなに重たいんですか...」

やまだ「ちなみに男性の場合はこの倍の重さを押さないといけないよ。合計860kgをね」

かすみ「やば」

侑「SASUKEは軽量級の身軽な選手が有利っていう風潮があったけど、このタックルが導入されてから軽量級の選手は苦戦を強いられてきたんだよね」

やまだ「タックル単体でリタイアするってよりかは、この次のエリアであるそり立つ壁をより厳しくするためのエリアって感じだね。最後のエリアの紹介も一緒にしちゃうね」

やまだ「1stステージ最後のエリアはそり立つ壁。SASUKEといえばやっぱりこのエリアだよね！SASUKEをあまり知らなくてもこのエリアだけは知ってるって人は多いんじゃないかな？」

やまだ「高さ4.5mの壁を登るというシンプルな内容だけど、多くのSASUKE選手がそり立つ壁に苦しめられてきた。文字通り1stステージをクリアする上で絶対に越えなきゃいけない壁なんだよ」

侑「ただでさえ難しいエリアなのに直前にタックルが導入されたことでより難しいエリアになったんだよね」

やまだ「タックルで脚に疲労がたまり、いざそり立つ壁の前に立ったときには脚が上がらない、思うように動かせないって状況になってしまうんだ。もちろんタックルだけじゃなくてそれまでのエリアで蓄積された疲労もプラスだからね。相当のスタミナと脚力が必要なんだ」

サスケってもたもたしてるとタイムアップになるから時間との戦いでもあるよね
時間無制限だったらもっとクリア者増えるだろうから時間の壁もでかい

支援

最新の2連そり立つ壁は流石にやり過ぎ感がすごいわ
ある程度はクリア出来る人出なきゃつまらんのにオールスターもほぼ全滅だし

かすみ「.....」

やまだ「1stステージのエリアの解説は以上だけど何か質問はあるかな？」

かすみ「.....2ヶ月間特訓したらかすみんも1stステージクリアできますか？」

やまだ「...私はクリアできると思ってる。決して間に合わない期間じゃない。ただ、やっぱり最後はかすみちゃんがどれだけ頑張れるかだよ」

やまだ「ある選手が言ってたよ。『努力が報われるとは限らない、でも報われるのは努力し続けたやつだけだ』って」

かすみ「報われるのは努力し続けた人だけ.....クリアできるかどうかはかすみん次第ってことですね.....なんだか燃えてきました！かすみん頑張ります！」

侑「その意気だよかすみちゃん！」

璃奈「璃奈ちゃんボード『気持ちや！気持ち！！』」

やまだ「.....よかった...かすみちゃんで...」ﾎﾞｿｯ

かすみ「ん？今何か言いました？」

やまだ「ううん、何でもないよ！かすみちゃんにはこれからセットを用いた実践練習と筋力や体力をつけるためのトレーニングをやってもらうつもり。週に何回か放課後スクールアイドル同好会の活動をお休みしてこっちに来てもらうってことでいいのかな？」

侑「はい、それでよかったよね？かすみちゃん」

かすみ「.....いや、毎日来ます」

やまだ「え？」

かすみ「もちろんスクールアイドル同好会の方もお休みなんてしません！そっちが終わったあとSASUKEの特訓をしに来ます！」

璃奈「かすみちゃん...！」

かすみ「かすみん来月ライブを控えてるしスクールアイドル同好会を休んでる暇なんてありません！それにお休みして同好会のみんなから遅れを取るわけにはいかないし！」

かすみ「SASUKEの特訓だって毎日したいです！かすみんはスクールアイドルとSASUKE両立してみせます！」

侑「かすみちゃん本気なんだね...よしっわかったよ！オーバーワークにならないように私がしっかりサポートするね！スクールアイドルとSASUKE両立させよう！」

やまだ「かすみちゃんの本気伝わってきたよ！私もとことん付き合うから一緒に頑張ろう！」

かすみ「はい！」

〜かすみ宅〜

かすみ「疲れました〜〜〜」

かすみ「坂道ダッシュと懸垂きつすぎる...脚と腕もうパンパンだよ...」

かすみ「まだまだ1stステージクリアは程遠いけどかすみんは負けませんよ！」

かすみ「.....」

かすみ「朝起きれないから今まで朝練やってこなかったけど...」

やまだ『報われるのは努力し続けたやつだけだ』

かすみ「かすみん頑張るって決めたんだ。明日から朝練でランニングと筋トレを始めよう」

かすみ「SASUKEだけじゃくてスクールアイドルにも活きてくるからね！」

かすみ「同好会のみんなと差をつけるチャンスです！みんなの知らぬ間にかすみんスーパーパワーアップしちゃいますよ！」ﾆｼｼ

かすみ「...そうだ！今日もやまだ先輩から過去の大会のDVD借りたから見ようっと！」

かすみ「.....サスケくん今回お休みなんだ...」

かすみ「...タイファイター？ダブルペンダラム？絶対難しいよ...確か虹虎にあったよね。今度やらせてもらお...」

かすみ「...うそっ！電気屋さん！？」

かすみ「...前回クリアしてた人かなり落ちてる...」

かすみ「...漁師さん...この挑戦で引退するんだ。もうクリアできなくなったから引退するのかな...前大会も壁でリタイアしてたっけ...」

かすみ「...！あとちょっとじゃん！全然できるじゃん！引退なんてもったいないよ...」

かすみ「漁師さん...」ｳﾙｯ


かすみ「...ウルトラクレイジークリフハンガー！？飛び移り2回！？2回目は上下に動いてる！？」

かすみ「...いやこれはさすがに無理だよ」

かすみ「...えっ、いった...」

久しぶりにSASUKE見てみたら1stも昔より難しそうで笑った
フィッシュボーンとか地味に落ちそうで怖いしドラゴングライダーとかヤバすぎでしょ

〜１週間後〜

そり立つ壁「.....」ﾄﾞﾝ

かすみ「.....いきます」ﾀｯ

かすみ（...腕をしっかり振る！脚を上げる！しっかり踏み込む！そして.....届け！！）ｶﾞｼｯ

侑「指がかかった！」

やまだ「かすみちゃん！脚をかけて身体を持ち上げて！！」

かすみ「ぐぬぬぬぬ...！うりゃあ！！」ﾄﾞﾄﾞﾝｯ

かすみ「.........できた」ﾊｱﾊｱ

かすみ「...やった！やりました！そり立つ壁登れました！」

侑「かすみちゃんやったね！ときめいちゃった！」

璃奈「すごい...！」

やまだ「たったの1週間でそり立つ壁をクリアできるなんて本当にすごいよ！かすみちゃん頑張ったね！」

かすみ「えへへ.....まあ今のはそり立つ壁だけでしたからね...それもギリギリの成功だったし...実際はタックルで疲れ切ったあとでも登れるようにならないと.....」

やまだ「もう！それは後々できるようになればいいんだよ！今は初めてのそり立つ壁のクリアを喜ぼうよ！本当におめでとう！かすみちゃん！」

かすみ「は、はい！」

侑「序盤のエリアもだいぶ落ちないでできるようになってきたよね。クワッドステップスやローリングヒルも安定してたよ」

璃奈「フィッシュボーンの成功確率も上がってる。ポールのさばき方やかわし方も上手になってる」

やまだ「教えたポイントをすぐ身につけてくれるからこっちも教えがいがあるよ！」

かすみ「そんなに褒めないでくださいよ〜」ﾃﾚ

やまだ「それに毎日朝練もやってるもんね！本当に偉いよかすみちゃん！」

璃奈「！」

侑「朝練も始めるって相談を受けたときは驚いたよ。やっぱりかすみちゃんって頑張り屋さんだよね」ﾆｺｯ

かすみ「も〜やめてくださいよ〜」ﾃﾚ

璃奈「.....」

〜練習後〜

やまだ「それじゃあまた明日ね！」

侑「しっかり休んでね〜」

かすりな「お疲れ様でした〜」

かすみ「.....」

璃奈「.....かすみちゃん」

かすみ「...なに？」

璃奈「朝練の件なんだけど...」

かすみ「ごめん！」

璃奈「.....なんで謝るの？」

かすみ「...侑先輩とやまだ先輩には朝練始めるって言ってたんだけど、りな子には言ってなかったよね...」

かすみ「...スクールアイドルの方の特訓も兼ねてるから...秘密の特訓的な感じでみんなの知らない間にパワーアップしたかったというか、内緒にしておきたかったというか...」

璃奈「.....」

かすみ「SASUKEの特訓に付き合ってくれてるりな子には相談するべきだったよね...ごめんね」

璃奈「...別に気にしてないよ。私も他のみんなには言わないでおくね、秘密の特訓」

璃奈「璃奈ちゃんボード『2人だけの秘密』」

かすみ「りな子〜」

璃奈「.....毎朝ランニングしてるの？」

かすみ「うん。学校に来てランニングをしてるよ。慣れてきたから筋トレやセット練習も始めてみようかな〜」

璃奈「1人でやってるの？」

かすみ「うん、そうだよ」

璃奈「.....」

〜翌朝〜

かすみ（う〜〜朝はちょっぴり冷え込むなあ〜）

かすみ（早起きも慣れたし、朝練のランニングもだいぶ走れるようになったけど.....1人で走るのは寂しいな...）

かすみ（誰かを誘うなんてきっと迷惑だろうし...そもそもこれは秘密の特訓だし.....まあ1人で頑張ろう.....）

璃奈「かすみちゃん、おはよう」

かすみ「！お、おはよ...どうしたのりな子、こんな時間に」

璃奈「私もかすみちゃんと一緒に特訓する」

かすみ「えっ、そ、そんなの悪いよ」

璃奈「かすみちゃんは何も気にしなくていい。私がしたいからするだけ」

かすみ「.....りな子は優しいね」

璃奈「そんなことない。かすみちゃんの方が優しい」

かすみ「ぷっ.....相変わらずだねりな子」

璃奈「行こうかすみちゃん。時間なくなっちゃう」

かすみ「...全く、置いてかれないでよね！りな子」

璃奈「うん。頑張る」

かすみ（りな子、ありがとう！）

支援

これは期待

从cι˘σ ᴗ σ˘*

〜1ヶ月後〜

かすみ「今日はスクールアイドルもSASUKEもお休みの日だけど.....SASUKEの練習をしに来ちゃいましたっ」

かすみ「オフの日はしっかり休んでって言われてるけど.....本番までの時間は限られてるし、できるときに練習しておかないとねっ」

かすみ「よしっ！さっそく特訓開始！」

やまだ「あれっ...かすみちゃん？」

かすみ「や、やまだ先輩！？」

やまだ「今日はお休みだったよね？なんでここにいるの？」

かすみ「あの、え〜と...」

やまだ「もしかして練習しに来たの？」

かすみ「は、はい...」

やまだ「も〜ダメだよかすみちゃん。休みの日はしっかり身体を休ませないと。オーバーワークで身体を壊したら元も子もないよ？」

かすみ「ごめんなさい...」

やまだ「うん、わかってくれたね。まあ少しでも練習したいって気持ちはわかるよ」

かすみ「....」

やまだ「...通しで1回だけやってみようか。せっかく来たのに何もせずに帰らされるのも嫌だろうしね」

かすみ「いいんですか？」

やまだ「本当に1回だけだからね？そのあと私がマッサージしてあげるよ。今日はしっかり身体を休ませよう」

かすみ「はい！」

〜〜〜

やまだ「お疲れ様！マッサージしてあげるから横になって」

かすみ「はい」ｺﾞﾛﾝ

やまだ「ます脚からほぐしていくね。痛かったら言ってね」ﾓﾐﾓﾐ

かすみ「はい」

やまだ「...かすみちゃん本当に成長したね。さっきもドラゴングライダーまで落ちないでこれたし」

かすみ「後半のエリアはまだ全然ですけどね...」

やまだ「そんなことないよ。ドラゴングライダーだって最初は1本目のバーに届かないって状況だったけど、今では2本目を掴めるかどうかまで来てるじゃん」

かすみ「...」

ん？

やまだ「タックルだって最初に比べたら力強く押せてるよ。進むペースだって上がってる。壁もあとちょっとで届きそうだったよ」

かすみ「...ありがとうございます」

やまだ「まだ時間はある。焦らないで頑張っていこうね」

かすみ「はい...！」

かすみ「.....やまだ先輩のマッサージ気持ちいいです...寝ちゃいそう...」

やまだ「ははは、寝ちゃっても大丈夫だからね」

かすみ「マッサージしてもらってるのに寝るわけにはいかないですよ...」

やまだ「全然いいのに」

かすみ「.....あっそうだ！今度かすみんライブに出るんです！ぜひやまだ先輩も来てくださいね！」

やまだ「私も行っていいの？」

かすみ「もちろんです！やまだ先輩はSASUKEをやってるかすみんしか見たことないと思うけど、スクールアイドルのかすみんだってすごいんですよ！かわいさ全開のかすみんで先輩をキュンキュンさせちゃいます！」

やまだ「ははっ、とっても楽しみだよ、絶対行くね！」

かすみ「はい待ってます！」

かすみ「...................」

やまだ「.........あれ？」

やまだ「...かすみちゃん寝ちゃった」ｸｽｯ

やまだ「だいぶお疲れだったんだね。毎日スクールアイドルもSASUKEも頑張ってるから」

やまだ「.....」

やまだ「ありがとうね、かすみちゃん」

やまだ「かすみちゃんと一緒にSASUKEの特訓するの本当に楽しいよ。かすみちゃん達が来てくれてから毎日がとっても充実してる...！」

やまだ「.....」

やまだ「これで心置きなく.....」

この山田勝己もしかして生えてる？

从cι˘σ ᴗ σ˘*

>>111
別の山田は生えてないみたいな言い方草

从cι˘σ ᴗ σ˘*

〜ライブ当日〜

やまだ「わ〜〜お客さんいっぱいいるな〜」

侑「今日は来てくれてありがとうございます！かすみちゃん今日のためにたくさん頑張ってきたんで、ぜひ応援してあげてくださいね！」

やまだ「SASUKEと並行してだもんね。本当にすごいや...」

璃奈「やまだ先輩、ペンライトどうぞ」

やまだ「ありがとう！かすみちゃんのイメージカラーはパステルイエローだったよねっ」

璃奈「あとタオルとリストバンドとうちわとフルグラTシャツも」

やまだ「めちゃくちゃあるね！.....って侑ちゃんいつの間にかフル装備じゃん！」

侑「これが正装ですよ！先輩も早く着替えて着替えて！」

やまだ「う、うん！」

〜かすみ出番直前〜

やまだ「...なんだか緊張してきたよ...かすみちゃんの曲って曲中にかけ声があるよね。ちゃんと覚えてきたつもりだけど上手くできるかな...」

侑「上手くできなくても問題ありませんよ。大切なのは気持ちです！」

やまだ「気持ち...」

侑「かすみちゃん大好きって気持ちを思い切りコールに乗せてください！それで絶対に伝わりますから！」

やまだ「うん！」

璃奈「.....そろそろ始まる」

やまだ「.....」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かすみ『やっほー！小悪魔系スクールアイドル中須かすみでーす！かすみんの魅力でみ〜んなのハートをキュンキュンさせちゃうぞっ」

ファン「「「ワーーーーー！！！」」」

かすみ『それではさっそく聞いてください！ダイアモンド！！』

〜〜〜

かすみ『は〜い、みなさ〜ん準備はいいですか〜？』

ファン「「「イエーーーーー！！！」」」

やまだ「来た！コールだ！」

侑「かすみちゃんに届くように思いきりコールしますよ！！」

やまだ「うん！！」

璃奈「璃奈ちゃんボード『かすみんLOVE』」

侑璃奈やまだ「L-O-V-E！かすみん！」

侑璃奈やまだ「L-O-V-E！！かすみん！！」

かすみ『合格っ！』

侑璃奈やまだ「わーーーーーー！！！」

〜ライブ後〜

ファン「今日もかすみちゃんかわいかったね！」

ファン「だよね！あとかすみちゃんダンスめちゃくちゃキレキレじゃなかった！？」

ファン「それ思った！前のライブよりダンスキレキレだったし最後まで元気いっぱいでパフォーマンスしてたよね！」

ファン「やっぱりかすみちゃんってすごいよね！もっと応援したくなっちゃうよ！」

やまだ「.....」

侑「SASUKEの特訓始めたおかげで、かすみちゃんスクールアイドルとしてもすっごくパワーアップしたんですよ」

やまだ「そうなんだね、よかった...」

かすみ「あっ！侑先輩！やまだ先輩！りな子！」ﾀﾀｯ

侑「かすみちゃん！」

やまだ「お疲れ様！最高だったよ！とっても可愛くてキラキラしてて、私かすみちゃんのファンになっちゃったよ！」

かすみ「えへへ、ありがとうございますっ！やまだ先輩もたくさん応援してくれてありがとうございます！ダイアモンドでやまだ先輩達のコールばっちり聞こえてましたよ！」

やまだ「えっ本当に？」

かすみ「もちろんです！かすみんに届いてましたよ！かすみんはファンのみんなからのLOVEコールは絶対聞き逃さないんですっ！」

璃奈「かすみちゃん、さすが」

かすみ「.....やまだ先輩にはSASUKEでたくさんお世話になってるから、少しでもお礼ができたらと思って今日来ていただいたんですけど...」

やまだ「そうだったんだね。お礼だなんて恐縮だけど...」

やまだ「今日は最高のライブをありがとう！アイドルのライブって今日が初めてだったんだけど本当に楽しかったよ！」

かすみ「喜んでもらえて嬉しいです！」

かすみ「...ライブも無事終わったし明日からは本腰いれてSASUKEの特訓を行いますよ！ラストスパートです！！」

やまだ「うん！頑張ろうね！」

SASUKE系スクールアイドルで売り出せそうなかすみん

SAGARAもキレキレになってほしい

やまだでなんか笑う

〜本番直前〜

かすみ「ぐぬぬぬ......うりゃあ！！」ﾄﾞﾝ

侑「よしっ！タックルクリア！」

やまだ「あとは壁だけだよ！まだ時間はあるよ！かすみちゃんいけるね！」

かすみ「もちろんです！」ﾊｱﾊｱ

かすみ（一旦座って脚の状態を確認...よしっ...ちゃんと動く）

かすみ（1回深呼吸して.....うん、いける！）

かすみ（この1回で決める.....今！）ﾀﾀﾀﾀｯ

かすみ「届け！」ｶﾞｼｯ

璃奈「やった...！」

やまだ「かすみちゃんあとちょっとだよ！！」

かすみ「うぬぬぬぬ...！とりゃあ！！」

侑「登れた！」

かすみ「まにあえ！」ﾊﾟｼｯ

かすみ「............いけた？」ﾊｱﾊｱ

侑「すごい！すごいよ！かすみちゃん！1回も落ちないで、しかもタイム内でクリアだよ！」

璃奈「タイムは残り3秒。通しでクリアできたのは今回が初めて。かすみちゃんおめでとう」

かすみ「や、やりました...」ﾊｱﾊｱ

やまだ「やったねかすみちゃん！」

かすみ「なんとか本番までに間に合いましたっ...」

やまだ「うん！かすみちゃんにはもう1stステージをクリアできるだけの実力が備わってるってことだよ！本番も実力を出し切ってクリアしようね！」

かすみ「はい！」

〜〜〜

やまだ「ダウンも済んだしそろそろ帰ろっか」

侑「かすみちゃんは今日とても頑張ったししっかりお休みしないとね」

かすみ「はいっ」

？？？「...こんばんわ」

かすみ「ん？」

璃奈「...あなたは生徒会の」

侑「副会長さんだ。一体どうしたんですか？」

やまだ「.....」

副会長「練習終わりのところ押しかけてしまい申し訳ございません。やまださんに用があって参りました」

かすみ「やまだ先輩にですか？」

副会長「...先日やまださんから提出いただいた虹ヶ咲学園SASUKE同好会の廃部申請書ですが本日受理いたしました」

かすみ「...え？」

副会長「期日までまだ期間はありますので、それまでに撤退準備、片付け等を済ましておいてください」

やまだ「うん、わかったよ」

副会長「それでは失礼いたします」ﾍﾟｺﾘ

やまだ「............」

かすみ「廃部ってどういうことですか！？やまだ先輩！！」ｸﾜｯ

璃奈「そんなの聞いてない...！」ｽﾞｲｯ

やまだ「ま、まあまあ2人とも落ち着いて」

侑「.....本当なんですか？廃部」

やまだ「.....うん、本当だよ。虹ヶ咲学園SASUKE同好会"虹虎"はね、今年度でなくなるんだ」

かすみ「っ.....どうしてっ」

やまだ「部員も3年生の私1人だけだしね。春までは私の他に何人かいたんだけど受験に専念したいからって私以外全員引退したんだ」

侑「.....」

やまだ「そこで私もキッパリ引退するべきだったんだけど.....どうしてもやめたくなくてさ...」

やまだ「SASUKE出場を目標にずっと頑張って来たんだし、今年のSASUKEの一般オーディションまではって決めて1人でずっと活動してきたけど.....あっけなく落選」

璃奈「.....」

やまだ「.....結構ショックだった。先輩方からセットを引き継いだのに、自分たちでも新エリア作ったりしたのに、たくさん練習してきたのに、何一つ虹虎で結果を残せなかった。しかも後輩も入ってこないし自分の代で虹虎が終わってしまう」

やまだ「本当につらかった。自分のやってきたこと全部無駄だったんじゃないかって...」

やまだ「そんなとき、かすみちゃんがSASUKEに出場するって聞いて。私いてもたってもいられなくなって、スクールアイドル同好会に連絡したんだ。ぜひ力になりたいって」

かすみ「！」

やまだ「かすみちゃんをサポートして、かすみちゃんがSASUKEで結果を出してくれたら、自分がやってきた事、虹虎がやってきた事が無駄じゃなかったって少しでも思えるから...」

かすみ「.....」

やまだ「.....ごめんね。勝手にかすみちゃんに変な期待押しつけちゃって.....かすみちゃんは今の話は忘れて何も気負わず楽しんでSASUKEを...」

かすみ「.....どうして言ってくれなかったんですか？」

やまだ「.....本番が終わるまで黙っておくつもりだった。かすみちゃんのプレッシャーになるかもしれないと思って」

かすみ「...プレッシャーになったっていいじゃないですか！」

やまだ「え？」

かすみ「かすみんどれだけやまだ先輩や虹虎にお世話になったと思ってるんですか！？かすみんにも虹虎を背負わせてください！！」

やまだ「！！」

かすみ「かすみん絶対1stステージクリアします！先輩や虹虎の想い全部背負ってクリアしますから！だから先輩はかすみんに全部託してください！！」

やまだ「！.....かすみちゃん、いいの？」

かすみ「当たり前です！先輩がやってきたこと、虹虎がやってきたこと何一つ無駄になんてさせませんから！！」

やまだ「.....ありがとう...かすみちゃん」ｸﾞｽ

璃奈「...かすみちゃんかっこいい」

かすみ「...SASUKEの歴史に虹虎の名を刻むんです...！」

熱いじゃねぇか

いいねぇ

ワイ泣く
虹虎フォントは虹色の文字でええか？

2ndに進めても練習ステージはなさそうだよね

こんなガチとは思わなかった
支援

〜本番当日〜

かすみ「ここが緑山...！」

侑「ここで毎回SASUKEが行われているんだね」

璃奈「かすみちゃん、あれ見て」

かすみ「ファイナルステージだ...！高い...！」

璃奈「璃奈ちゃんボード『鋼鉄の魔城』」

かすみ「見てるだけで身が引き締まるというか.....なんだか圧倒されちゃいます...」

やまだ「本当にすごいよね.....あの頂を目指して何百人何千人もの選手がSASUKEに挑んできたんだ...自分の全てを懸けて...」

かすみ「.....」ｺﾞｸﾘ

璃奈「エリアの下見をしていいみたい、かすみちゃん見にいこう」

かすみ「うんっ」

〜〜〜

かすみ「パッと見た感じ1stステージは新エリアやリニューアルはなさそうですね。シルクスライダーが前回とちょっと形が違うけどあれくらいなら大丈夫そうです..........あれ？」

璃奈「かすみちゃんどうしたの？」

かすみ「りな子、かすみんの目がおかしいのかな...そり立つ壁がダブって見えるというか二重に見えるというか...」

侑「2つあるね...」

やまだ「あれは2連そり立つ壁...！今回復活したんだ...」

かすみ「2連ですか！？1個でも厳しいのに2個もあるなんて...」

やまだ「確かに厳しいよね。だけどかすみちゃんは2連でもクリアできるだけの実力はあるからね。必要以上に恐れる必要はないよ」

かすみ「でも...」

やまだ「完全な新エリアだったらどう対処したらいいかわからないかもしれないけど、そり立つ壁だったらかすみちゃん何百回って練習で登ってきたでしょ？2個になったって大丈夫だよ！」

かすみ「は、はい！」

やまだ「もう少ししたらアップを始めようか。それまで1stステージのエリアを見てイメージトレーニングをしておこう！」

かすみ「はい！」

〜〜〜

かすみ（シルクスライダーはこのタイミングで布から手を離して着地...フィッシュボーンはタイミングを測って...はい...はい...はい...今！）

かすみ（1歩、2歩、3歩、ここでちょっ止まって、あとは駆け抜ける！）

かすみ（そしてドラゴングライダー）

かすみ（.......あれ？ちょっと高いな.....虹虎のセットより地上から高さがあるかも...）

かすみ（.....ううん、余計なことは考えちゃダメ。高くていつも通りやればいけるはず。いけるはずなんだ...）

やまだ「.....かすみちゃん？」

かすみ「は、はい！？」

やまだ「そろそろアップを始めようと思うんだけど大丈夫かな？」

かすみ「は、はい！今行きます！」

やまだ「.....緊張してる？」

かすみ「そ、そんなわけ.......すみません...結構してます...」

やまだ「そりゃ緊張するよね。でも焦らなくても大丈夫だよ。アップしたら緊張もほぐれると思うし落ち着いていこうね」

かすみ「はい！」

支援

頑張れかすみん

パルクール佐藤すき
怪我治ったらまた無双してほしい

支援

〜本番直前〜

侑「かすみちゃん、これ」

かすみ「これはシュシュ...？カラフルで可愛いです」

璃奈「同好会のみんなからだよ」

かすみ「！」

侑「今日は私と璃奈ちゃんしか来れなかったけど、みんなかすみちゃんのこと応援しているからね。必勝祈願のお守りだよ！」

かすみ「...とっても嬉しいです...！」

かすみ「...みんなが応援してくれているんだ...絶対にクリアしないと...」

やまだ「.....」

やまだ「かすみちゃん、こっち向いて？」

かすみ「なんですか？って...へ？」ﾎｯﾍﾟﾋｯﾊﾟﾗﾚ

かすみ「いたいれふ〜〜って何するんですか！？」ﾊﾞｯ

やまだ「かすみちゃん表情が硬いよ。リラックスリラックス」

かすみ「うぅ...そんなに表情にでてましたか...」

やまだ「うん。かすみちゃんが気合入ってるのはビシビシ伝わってきたよ」

やまだ「...クリアすることも大事かもしれないけど、それ以上にかすみちゃんにはSASUKEを楽しんでほしいな」

かすみ「SASUKEを楽しむ...」

やまだ「大丈夫だよ、かすみちゃん。気負わずに落ち着いていこう」

かすみ「はい...！」

〜〜〜

かすみ（いよいよかすみんの番だ）

かすみ（身体は...ちゃんと動く...大丈夫）

かすみ（緊張はしてるけどガチガチってほどじゃない。アップでいい感じにほぐれてる）

かすみ「.....」

かすみ「絶対にクリアする...」

かすみ「クリアしなきゃ...」ｷﾞｭｯ

やまだ「.....」

〜〜〜

実況『緑山にスクールアイドルがやってきた！！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会！かすかす！...失礼いたしました、かすみんこと中須かすみぃーーー！！！』

かすみ「かすみん頑張りますっ」ｷｬﾙﾝ

璃奈「さすがかすみちゃん」

侑「でも一気に真剣な顔になったよ」

やまだ「かすみちゃん...！」

かすみ（絶対いくんだ...！）ｷｯ

ﾌﾟ　ﾌﾟ　ﾌﾟ　ﾎﾟ-ﾝ

実況『さあ始まりました。小悪魔系スクールアイドル中須かすみ。かすみんはこの2ヶ月間、同学園のSASUKE同好会、通称"虹虎"にて特訓を行なってきました。虹虎は今年度廃部になることが決まっていますが、かすみんは虹虎の思いを背負って今SASUKEに挑んでいます！虹虎の名をSASUKEの歴史に刻む、そうかすみんは答えました。虹虎で培ったSASUKE魂が今ここで発揮されようとしています！』

かすみ（まずはクワッドステップス。1枚ずつ確実に。そしてローリングヒル。ローラーが回らないように脚を置く位置を気をつけて）ﾊﾞｯ

侑「いいペースだよ！かすみちゃん！」

やまだ「うん！落ち着いてできてる！かすみちゃんその調子だよ！」

かすみ（シルクスライダー。しっかり布を握って.....今！手を離して着地！）ｽﾀｯ

璃奈「タイミングばっちり...！」

実況『あっという間にシルクスライダーまで突破したぁ！！』

電気屋「あの子早すぎない！？」

靴屋「やばいなスクールアイドル！」

やまだ「次はフィッシュボーンだよ！！上！右！左！」

かすみ「.....今！」ﾀﾞｯ

かすみ（イメトレ通りに！1歩、2歩、3歩。ここでちょっと待って....あとは駆け抜ける！）ﾊﾞｯ

サスケくん「完璧な行き方だ...すごい」

漁師「やるね」ﾆｯ

実況『フィッシュボーンも危なげなくクリア！！ただの女子高生とは思えないぞ！スクールアイドル恐るべし！！』

侑「やったねかすみちゃん！次はドラゴングライダーだよ！まずトランポリンに集中だよ！）

かすみ「.....」ﾊｱﾊｱ

かすみ（ここまでは順調、かなりいいペースで来れた。ドラゴングライダーも落ち着いていつも通りやれば.....）

かすみ（高い......）

かすみ（練習のときより高い..........怖い。いやそんなこと考えちゃダメ。今は本番中。早く行かなきゃ。でも飛べるの？もし失敗したら？託されたのに。絶対クリアしなきゃいけないのに。どうしよう。いやだ。焦るな。怖い。早く）ｸﾞﾙｸﾞﾙ

やまだ「かすみちゃん？」

実況『おおっーとここまで順調に進んできたが、ドラゴングライダーを前に足が止まってしまったぁ！！どうしたぁ！？中須かすみぃ！！』

侑「かすみちゃん落ち着いて！！だめだ、聞こえてない！」

璃奈「パニックになってる」

侑「っ.....一体どうしたら」

やまだ「.......」ｽｩ-

やまだ「L-O-V-E！！！かすみん！！！」

かすみ「はっ...！」

侑「気づいた！！」

やまだ「かすみちゃん！！」

かすみ「！」

やまだ「大丈夫...！飛べるよ！！」ﾆｺｯ

かすみ「！！」

かすみ「はい！！！」

かすみ（やまだ先輩ありがとうございます！かすみん目が覚めました！）

かすみ（何を怖がっていたんだろう。何に囚われていたんだろう。今はただ目の前のSASUKEに全力で挑む！全力で楽しむ！）

かすみ（支えてくれた仲間を信じて、積み重ねてきた努力を信じて、そして...）

かすみ（自分自身を信じて！！！）ﾀﾞｯ!

かすみ（まずはトランポリン！真ん中を踏み切ってジャンプ！そしてバーを掴む！！）ｶﾞｼｯ!

侑「すごい！完璧な跳躍！」

かすみ（バーの滑走に耐えて2本目に飛び移る！！！）ｶﾞｼｯ!!

璃奈「いった...！あとは着地だけ！」

かすみ（絶対に行くんだ！！！）ｽﾀｯ!!!

実況『いったーーー！！！中須かすみドラゴングライダーを突破ーーーー！！！！！』

かすみ「よっしゃ！！！」ｸﾞｯ!

やまだ「やったよ！！かすみちゃん！！」

すげえな俺でもドラゴングライダーは越えられなかったのに

ネタなのかマジなのかわからん
でもドラゴングライダー突破は大抵の人には無理だからこのかすみはかなりやべー奴

驚くSASUKE常連の映像が脳内で挟み込まれて草や

かすみ（次はタックル！！）ﾄﾞﾝｯ

やまだ「かすみちゃん、しっかり呼吸しながら押そう。しっかり吸って吐いて。ここで呼吸を整えよう」

侑「前半速かったからまだタイムはあるよ。焦らないでいいからねっ！」

かすみ「はい！...ぐぬぬぬぬ！！おりゃあ！！！」ﾄﾞﾝｯ!!!

璃奈「タックルクリア...！」

侑「あとはそり立つ壁だけだよ！」

かすみ（まずは1つ目。脚は.....重い。でもいける...！）

かすみ（1回深呼吸して...今！一発で！）ﾀﾞｯ!

かすみ「！」ｶﾞｼｯ

やまだ「かかった！かすみちゃん！あとちょっとだよ！！行けるよ！！！」

かすみ「はい！！」ﾊｱﾊｱ

かすみ（2つ目...！身体が重い。息がうまくできない。でも絶対クリアする！かすみんはもう負けないんだ！）

ﾌﾞ--ﾌﾞ--

璃奈「警告音...！」

侑「かすみちゃん！！」

かすみ（チャンスはあと何回ある？いや、この1回で決める！！）ﾀﾞｯ!

やまだ「いけ！！！」

かすみ（届け！！！）ｽｶｯ

かすみ（っ...！！！）

侑「あとちょっとなのに！！」

やまだ「かすみちゃん！！！」

マッスルかすみん
可愛いよりもカッコいい系アイドルになっとる

かすみ（まだ！絶対諦めない！絶対クリアするんだ！絶対に！！！）ﾀﾞｯｯ

かすみ「届けえええええ！！！！！」ｶﾞｼｯ!!!

侑やまだ璃奈「「「やった！！！」」」

かすみ「はやくボタンに！！！」

かすみ「まにあえ！！！」

パーン！！！！！

かすみ「！」

実況『ここでタイムアップーーー！！！クリアまであとわずか！！！わずかに届かず！！！』

かすみ「................嘘」ﾊｱﾊｱ

やまだ「.....かすみちゃん」

実況『中須かすみ、初めての挑戦とは思えないパフォーマンスを見せてくれました。安定感ある素晴らしい動きに歴戦のSASUKE選手たちも驚きの表情を隠せませんでした。虹虎での特訓の成果が存分に発揮されていました』

実況『途中ドラゴングライダーを前に脚が止まる場面がありましたが、仲間からの檄を受けて果敢にドラゴングライダーに挑みました。そして見事突破！まさかの女子高生がドラゴングライダーをクリア！史上初の快挙です！』

実況『そしてタックルを力強く押し切って、そり立つ壁1つ目。ここは1発でクリア。そして2つ目。警告音が鳴り響く中まずは1回。ここはわずかに10センチ足りなかった。しかし中須かすみは諦めなかった...！最後の力を振り絞りもう一度挑戦。そして頂に指はかかった！懸命にクリアボタンを目指すもここで無情にタイムアップ...！』

実況『わずか2メートル。クリアボタンはもう目の前にあった。手を伸ばせば確かに届いた。だがコンマ数秒...！間に合わなかった...！』

実況『中須かすみはこの2ヶ月間、虹ヶ咲学園SASUKE同好会"虹虎"にて特訓を行なってきました。虹虎でSASUKEに魅せられ、特訓を重ねてきた少女は今や立派なSASUKE選手です...！』

実況『廃部となる虹虎の思いを背負っての挑戦。クリアにこそ届きませんでしたが、懸命に戦い抜く少女の姿に皆心を打たれました...！間違いなく虹虎の名は、虹虎の魂はSASUKEの歴史に刻まれました！』

実況『皆さん今一度、中須かすみに、虹虎に大きな拍手を...！』

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

なんでですか！

電気屋はドラゴングライダー超えたあたりで追走に行ってそうだな

〜〜〜

やまだ「かすみちゃん」

かすみ「.....やまだ先輩」

やまだ「お疲れ様っ」ﾆｺｯ

かすみ「っ.....」ｼﾞﾜｯ

かすみ「うぅ...ごめんなさい...かすみん絶対クリアするって言ったのに...虹虎を託してもらったのに...それなのに...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

やまだ「謝らないでかすみちゃん」ﾀﾞｷｯ

かすみ「...」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

やまだ「かすみちゃんの挑戦かっこよかったよ！私が今まで見てきたSASUKEのどの選手よりもかっこよかったよ！本当に感動した！」

やまだ「かすみちゃんに託してよかった...！かすみちゃんが虹虎を背負ってくれてよかった...！...本当にありがとう...ありがとう...！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

かすみ「.....」ｸﾞｽ

やまだ「.....かすみちゃん」

かすみ「？」

やまだ「...SASUKE、楽しかった？」

かすみ「.....特訓はキツくてつらいこともあったし、挑戦中は苦しくて...今だってクリアできなくて悔しさで胸がいっぱいで.....でも」

かすみ「それと同じくらい、いやそれ以上にSASUKEって楽しいんです...！もうやめられないくらい...！」

やまだ「うん...！それがSASUKEだよ...！」


璃奈（こうしてかすみちゃんのSASUKEへの挑戦は幕を閉じた）

〜後日〜

やまだ「何度見てもかすみちゃんの挑戦かっこいいな〜ドラゴングライダーも本番が1番綺麗に飛べてたもんねっ」

やまだ「放送でもSASUKE女子高生って大々的に取り扱ってもらえたたし、かすみちゃんが目立って嬉しいな」

やまだ「.....」

やまだ「無事放送も終わったし、そろそろセットを片付けよう。捨てるのはもったいないから誰かに譲ろうかな。SNSで募集かけてみよう...」

？？？「あのっ！」

やまだ「？」

女子生徒A「虹虎の方ですよね？SASUKE見ました！」

女子生徒B「かすみちゃんの挑戦かっこよかったです！感動しました！」

やまだ「見てくれたんだ！ありがとう！」

やまだ（かすみちゃんのファンの子たちかな？）

やまだ「あいにくかすみちゃんはここにはいないから、スクールアイドル同好会の部室の方に...」

女子生徒C「あの...私たち虹虎に入りたいんです！」

やまだ「！」

女子生徒D「私SASUKEを全然知らなかったけど、かすみちゃんの挑戦を見てSASUKEにハマりました！」

女子生徒E「胸が熱くなってワクワクして...私もかすみちゃんみたいになりたいんです！」

やまだ「...とっても嬉しいよ...！だけど廃部はもう決まってるし、今更取り消すことなんて...」

菜々「できますよ」

やまだ「！.....生徒会長！」

菜々「SASUKE同好会の廃部理由はやまださんの卒業によって来年度部員が0人になってしまうから。この皆さんが入部すれば部の規定人数以上ですし来年度もこの同好会を存続できます」

やまだ「！」

菜々「それにこの皆さんは、かすみさんの挑戦に胸打たれて、SASUKEに、虹虎に魅せられて集まった方々です。覚悟を持って、虹虎に入部したい、虹虎で活動したいとおっしゃっています。安心してください。私、人を見る目には自信があるんですよ」

菜々「皆さんの入部と虹虎を続けるかどうかを決めるのはやまださんですが...」

やまだ「...もちろん続けたいよ！虹虎をなくしたくない！」

菜々「決まりですねっ、それではこの廃部申請書は...」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

やまだ「生徒会長...！」

菜々「後日、皆さんの入部申請書をご提出ください。それでは」ﾆｺｯ

やまだ「ありがとう！」

やまだ「.....みんな、虹虎に入ってくれてありがとう...！私が卒業するまでの間にみんなにSASUKEを、虹虎の魂を叩き込むからっ！みんな覚悟はいいかな！」

新入部員たち「「「はい！！」」」

やまだ（...かすみちゃんのおかげで虹虎がこれからも続いていくんだ...！かすみちゃん、本当にありがとう！）

おしまい

ありがとうございました。
少しでも楽しんでもらえたら幸いです。
キャスト誰かSASUKEに出ないかな...

声優がSASUKEに出た事あるのかな

おつ！次は筋肉番付頼む！

山田勝己×中須かすみの謎カップリングか

良い話だった

ふざけたスレかと思ったらめっちゃいい話で草

ええ話やなあ｡･(つд`｡)･｡

素晴らしい…感動した乙
普通にクリアしそうなメンツじゃなくてかすみが挑戦するってのがよかったわ

乙
すごくいい話だった