今年10月、東京・池袋の「サンシャイン60」で起きた乱闘事件で、準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバーらが、威力業務妨害と建造物侵入の疑いで、警視庁に逮捕された。当時、58階のフランス料理店では、チャイニーズドラゴン幹部の”出所祝い”が行われていた。その宴会に呼ばれなかったメンバーらが、腹を立てて、乱入した可能性があるという。
逮捕されたのは、中国籍の姜海鋒容疑者(51)ら5人。10月16日午後6時半ごろ、「サンシャイン60」58階のフランス料理店に侵入し、宴会場の中で、宴会中の参加者に殴りかかり、さらに会場の裏に置いてあった皿やビール瓶などを投げつけるなどしたとされる。



当時、この店では、貸し切りで、チャイニーズドラゴン幹部の”出所祝い”が行われていたという。およそ100人が参加していたとのこと。この幹部は出所したばかりで、チャイニーズドラゴンの中で、赤羽グループに所属しているという。
一方、宴会場に乱入した姜容疑者は、上野グループのトップとされている。ところが、この出所祝いに、上野グループの幹部は招待されておらず、それに腹を立てて、フランス料理店に押しかけて、乱闘になった可能性があるとのこと。
調べによると、チャイニーズドラゴンには、赤羽、上野の他に、葛西、王子、府中を拠点とするグループがあるという。乱闘事件の舞台となった”出所祝い”には、上野グループを除く、4つのグループの幹部は参加していたとのこと。
調べに対して姜容疑者は、「乱闘事件になったことは私の本意ではないが、仲間20人ぐらいと一緒に、出所祝いに行ったことは間違いない」と事実関係については認めているが、犯意は否定している。警視庁暴対課は、姜容疑者らが、店に乱入した経緯などを調べている。

