裾野市、担当部長を更迭 市長自身も給与返上 さくら保育園虐待

19時間前

 裾野市の村田悠市長は5日、私立さくら保育園の虐待事件に対して市の初動が遅れたとして、担当した石井敦健康福祉部長兼福祉事務所長を更迭する意向を明らかにした。市長自身も責任を認め、給与2カ月分を全額返上する考えを明らかにした。担当部署の職員も懲戒処分する方針。

裾野市役所
裾野市役所

 虐待事件を巡っては、虐待をしていた保育士の同僚が8月17日、市に一連の行為を通報した。市は同月22日、園に是正指導をしたが、市長に報告が上がったのは、把握から3カ月以上が経過した11月28日だった。
 保護者への報告や市の公表が遅れたほか、子ども・子育て支援法に基づく市単独の監査もしていなかった。報告が遅れた理由について、健康福祉部は「通報者の保護や園の是正、正確な情報把握を優先した」としているが、村田市長は「速やかに報告、公表すべき事案」と断じた。
 及川涼介副市長も給与1カ月分を全額返上する。

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