地下鉄大江戸線に女性車両、来年1月から 都営では2路線目
東京都は25日、来年1月から都営地下鉄大江戸線に女性専用車両を初めて導入すると発表した。痴漢など迷惑行為への対策で、都営の地下鉄では2005年に導入した都営新宿線に続いて2路線目。混雑率が緩和傾向にあることから、導入を決めたという。
交通局によると、運行開始は来年1月18日で、平日朝のラッシュ時間帯に運行する。光が丘駅を午前7時~8時半に、都庁前駅を同7時15分~8時10分に発車する列車の4号車を女性専用とする。小学生以下の子どもや体が不自由な人とその介護者は性別問わず利用できる。
導入の要因は、コロナ禍で混雑率が緩和したことだという。コロナ禍前の19年度、最も混雑する中井―東中野間の混雑率は161%だったが、21年度には120%に低下した。担当者は「コロナで地下鉄利用者の行動変容が起き、混雑率が元に戻ることはないと考え、導入を決めた」と説明する。