米アップル社の紛失防止タグ「AirTag(エアタグ)」の音が出ないように不正改造し、インターネットを通じ販売したとして、男が逮捕されました。警察のサイバーパトロールをきっかけに内偵を進めた結果、男の関与が浮上。逮捕に至りました。改造されたタグは、他人の居場所を追跡するストーカー行為などに悪用された可能性もあります。

■「シンプルに怖い」AirTagを不正改造 悪用された可能性も…


皆さんは「AirTag」を知っていますか?


女性
「自分の大事な物とかにつけて、それを落としたり無くしたりした場合、ある場所が特定できる」

女性
「GPSが付いているやつですよね」

記者
「知らない間にバッグに入れられてたら?」

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女性
「えーめっちゃ怖い。これを知ってたら気づくけど、知らんかったら気づかへんよね」
「怖い。シンプルに怖い」


アップル社の「AirTag」。500円玉ほどの大きさです。これをどのように使うのかというと…

記者
「こちらがAirTagです。これをカバンなど持ち物に取り付けます」

そのカバンをベンチに忘れたら…


記者
「万が一物をどこかに置き忘れたとしても、専用のアプリを使うことでカバンの位置情報を確認することができます」

この「AirTag」を不正に改造し販売した男の家に、11月30日朝、捜査員が入りました。

記者
「商標法違反の疑いで逮捕された由元容疑者が捜査員に連れられて出てきました」


逮捕されたのは横浜市の会社員、由元慎二容疑者(41)。

警察によりますと由元容疑者は、2022年4月から7月にかけて、「AirTag」を音が鳴らないよう不正に改造し、インターネットオークションで販売するなどした疑いがもたれています。

記者
「由元容疑者の自宅の捜索を終えた捜査員が出てきました」

警察は、2022年7月に由元容疑者の自宅を家宅捜索していました。

「AirTag」は「iPhone」と連動させることで、位置情報を知らせるだけでなく、音を鳴らすこともできます。


不正改造での摘発は“全国で初めて”とみられていますが、そもそも由元容疑者は、なぜ音が出ないように改造していたのでしょうか。