「在日3世」の私が驚いた、韓国でまたまた「旭日旗騒動」の“ヤバすぎる現実”と盛り上がる「なんちゃって愛国心」への“強烈な違和感”…!

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韓国でまたまた「旭日旗」騒動が勃発…!

最近、日本の海上自衛隊が11月6日に開催する国際観艦式に韓国海軍が参加するとなるや、韓国国内で「旭日旗問題」が弾けた。

この問題に対して、韓国政府は自衛隊の使う軍旗は旭日旗と異なるとした声明を発表。またもや一部の、旭日旗を「戦犯旗」と言う者たちが憤慨したのだ。さらに、こうした一部の者たちの声を助長させているのが韓国メディアである。

こういった行為は韓国在住の「在日(一応、韓国人として)」である私としても恥ずかしく怒りすら感じる行為の一つだ。

旭日旗がまた騒動に… photo/gettyimages

現在の旭日旗問題は韓国のサッカー選手の発言から始まったことをしっかり記憶に留めておく必要がある。

2011年のサッカーアジア杯日韓戦の日韓戦でゴールを決めた奇誠庸(キ・ソンヨン)選手が日本の観客に向け「猿真似」をしたのが発端だ。

その行為がスポーツ精神にあるまじき行為と韓国内でも声が上がると、「観客の応援席に旭日旗を見て心が痛んだからだ」として、韓国内ではここからスイッチが入った。

「旭日旗=戦犯旗」って…

その数日後、当時の観客席に旭日旗はなかったことが判明したにもかかわらず、新しい“反日アイテム”を手に入れた左派市民団体の暴走は止まらなかった。

「嘘」だとバレた後も国民の批判は続いたが、反日アイテムを手に入れた市民団体たちの時間をかけた広報活動にはいつしか「旭日旗=戦犯旗」ということを慰安婦、徴用問題同様の舞台に押し上げることは簡単であった。

その要因はやはり教育なのかもしれない。韓国では、反日思想へ一歩踏み込む門は果てしなく広く開かれているのだから……。

そうした中で、旭日旗戦犯旗説を唱えてきたのが徐坰徳(ソ・ギョンドク)聖信女子大学校教養学部教授だ。

この教授の専門は歴史では無い。大学のプロフィールにも研究は「国家広報、国家及び都市ブランド、社会貢献」と書かれており、担当科目(学科)には「社会貢献活動の理解と展望、国家ブランドの意味と理解、文化都市と歴史都市の理解、環境広報と企業経営」と書かれている。

まさに「社会貢献活動の理解と展望」は自分の活動を言ってるようなものでつっこみどころはいくらでもあるが、兎にも角にも歴史学者ではないわけだ。

「在日3世」の私が見てきた日章旗

もちろん旭日旗を戦犯と唱える市民団体は多くあるが、1つは嘘から始まったことと、2つ目はこれが成り上がりの手段として使われるようになっていることを日本人は忘れてはいけない。

そうした話をすると徴用問題の様に歴史をかき混ぜたビビンバ論争にはならず、一般韓国人にとっては何も言えなくなるほど、まだ言い訳の準備もできていない歴史の浅い問題なのだ。

日章旗 photo/iStock

私自身、朝鮮学校に入って美術の時間に最初に書かされたのは北朝鮮の国旗、次に千里馬、次に白頭山だった。

私にとって幼少時の日本の国旗は日章旗であり、その頃は旗日と言って祝日には日章旗や旭日旗を玄関先に掲げる家も多かった。

かと言って今の一部の韓国人の様な特別な感情もなく日常の一つの出来事として見てきた。

「なんちゃって愛国心」

私の中で北朝鮮、韓国、日本での平和の主張としての国旗はと聞かれれば即答で「日章旗」と答える。

また母国の国旗はと聞かれても「日章旗」と許されるなら言いたい。

海外に一時でも滞在のしたことのない人たちはどの国でも歪んだ愛国思想に偏りがちと思う。それは今の日本も韓国も同じである様にみえる。

日本に帰った時も「なんちゃって愛国心」の日本の友人がいるのだが、なぜ私が「なんちゃって」を付けているかというと、その友人も世間の流れで右派的思想に染まりそうになっているからだ。

若い頃には私の話は一切聞かなかった日本の友人でさえも、ここ最近の世間の流れに洗脳され始めている。

反対に左派的に思想で話す友人もいるがどちらも私からすれば「なんちゃって」と付けおきたい。

韓国は教育による反日思想の門が世間のどこに行っても開かれており、根底にその反日教育があるためにその門に陥りやすいのだが、日本人の多くの愛国心は旭日旗問題同様に歴史が浅いと思う。

調子に乗る韓国

先日、関西で安倍晋三元総理の国葬反対をしている団体に罵声を浴びかせる場面を動画でみたが「どっちもどっち」な感じがして堪らない。

そんな風に日本を見れる理由として私なり考えると、我々に参政権がないことが客観的に見れている要因の一つと思える。

結局、日本に住む在日、特に特別永住権を持った我々多くは日本に住む上で日本人同様に人権と権利を与えて貰ってるので、旭日旗でも日章旗でもさほど気にならないということだ。

日本人も韓国内の一部の言い分にめくじらを立ててしまうと相手の思いのツボになり、彼たちの成り上がりの片棒を担いでることになってしまうからそこそこにしておいたほうが良いと言いたいが、そうなると調子に乗ってしまうのも韓国である。

私もこうやって執筆機会を頂き、何とか今後の日韓の対策を立てたいが、韓国に在住しながら慰安婦、徴用と違う旭日旗問題に関しては「韓国人につける薬はない」と諦めている。

もう人や国を陥れて成り上がる韓国のその思想魂を目の当たりにすると、ウンザリとしかしないのである。

さらに連載記事『「在日3世」の私が、韓国に移り住んでわかった「韓国は日本を超えた」発言への“強烈すぎる違和感”』では、筆者が韓国に移り住んで直面した“違和感”についてレポートしよう。