技術士試験の受験を決意したら、早めに試験日程や申込方法を確認しておきましょう。
試験全体のスケジュール感や申込に必要な書類がわかれば、安心して試験勉強を進めることができます。
このコラムでは、技術士試験の日程や申込方法について解説します。
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技術士になるまでの流れをおさらい
技術士になるには、第一次試験に合格して修習技術者となり、定められた期間実務経験を積み、その後第二次試験に合格する必要があります。
そして第二次試験に合格後、登録の手続きを行うことで技術士になることができます。
第一次試験に合格(⇒実務経験)⇒第二次試験に合格⇒登録⇒技術士
※ JABEE認定課程修了者は第一次試験が免除され、一次試験に合格した人と同じように「修習技術者」となります。
※必要な実務経験や技術士になるまでの流れなどについては下記関連コラムをご覧ください。
関連コラム▶技術士とはどんな資格?受験資格・仕事内容・技術士になるまでの流れを解説
次に、第一次試験と第二次試験の日程・申込方法の詳細を順に解説します。
技術士第一次試験の日程と全体の流れ
まず、技術士第一次試験(以下第一次試験といいます)の日程と全体の流れを、2022年度(令和4年度)を例にご紹介します。
●受験申込書が配布される:2022年6月10日(金)~6月29日(水)
(例年6月中旬から7月初め前後まで)
●受験の申し込みをする:2022年6月16日(木)~6月29日(水)
(例年 6月中旬から7月初め前後まで)
●筆記試験を受ける:2022年11月27日(日)
(例年 10月前半~11月下旬の日曜日)
●合格発表:2023年2月下旬(発表当日の午前中)
(例年12月中旬でしたが、令和3年度より新型コロナ等の諸事情から翌年の2月ごろに変更されました。)
筆記試験の時間については、受験者に別途通知されます。
試験に合格した者の氏名を技術士第一次試験合格者として官報で公告するとともに、本人宛てに合格証を送付されます。
合格発表後、合否を問わず受験者に成績を通知されます。
第一次試験受験申込は、必ず受験年度の申込要綱を日本技術士会のホームページで確認したうえで、行いましょう。
第一次試験の試験概要についてはこちら:技術士一次試験とは?受験資格から試験科目・配点まで試験概要まとめ
技術士第一次試験 申し込み手順
第一次試験の申込から合格発表までの手順をご紹介します。
第一次試験 受験申込書を入手する
受験申込書は、配布期間中に公益社団法人日本技術士会のウェブサイトからダウンロードできます。
冊子版の入手を希望する場合は、日本技術士会に申し込みます。
関連リンク:第一次試験|公益社団法人 日本技術士会
第一次試験 提出書類(受験申込書)を準備する
申込書用のエクセルシートに入力するか、または手書きで申込書を作成します。
受験申込の案内書は30ページ程あります。よく読んでから記入を始めましょう。
具体的な記入方法は、受験申込の案内書にサンプルが掲載されています。
受験地と技術部門を間違えないように注意して記入しましょう。
受験地は12都道府県から選んで記入します。
第一次試験の技術部門は、総合技術監理部門を除く20部門から1つを選んで記入します。
第一次試験 受験料を支払う
受験手数料:11,000円
記入が終わった申込書には、受験料を振込んだ受領書等を貼り付けます。
受講料の振込先口座番号は、受験申込の案内書に記載されています。
振込は、郵便局や銀行に備え付けの振込用紙、ATM、インターネットバンキングで行うことができます。
第一次試験 受験申込書を送付する
事故防止のため、必ず郵便局の窓口から書留郵便で郵送します。
受験申込受付期間の最終日までの消印があるものに限り受け付けられます。
郵送する前に必要書類がそろっているか、よく確認しましょう。
第一次試験受験申込書には写真の貼付けと受験手数料の振込証明書の貼付け(または同封)が必要です。
試験の一部免除に該当する場合は、免除要件を満たすことが確認できる必要書類の提出が必要です。
受験申込書の送付先
日本技術士会技術士試験センターに郵送します。
試験の実施に関する事務を行う機関及び申込書類提出先:
指定試験機関 公益社団法人 日本技術士会
〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目5番8号 機械振興会館4階
電話番号 03-6432-4585
技術士第二次試験の日程と全体の流れ
技術士第二次試験(以下第二次試験といいます)の日程と全体の流れを、2022年度(令和4年度)を例にご紹介します。
●受験申込書が配布される:2022年4月1日(木)~4月18日(月)
(例年4月初めから4月下旬まで)
●受験の申し込みをする:2022年4月4日(月)~4月18日(月)
(例年4月初旬から4月下旬まで)
●筆記試験を受ける:2022年7月17日(日)
総合技術監理部門(選択科目の免除のない方:併願受験の場合)は2022年7月17日(日)(総合技術 監理部門必須科目)と2022年7月18日(月・祝)(総合技術監理部門選択科目)の2日間。
(例年 7月第3月曜日(祝日)とその前日の日曜日)
●筆記試験合格発表:2022年11月1日(火)午前中
(例年 10月下旬)
●筆記試験に合格した人は口頭試験を受ける:2022年12月上旬~2022年1月中旬
(例年11月下旬~翌年1月下旬)
●口頭試験合格発表:2023年3月中旬(発表当日の午前中)
(例年 翌年3月中旬)
なお、試験の時間については、受験者に別途通知されます。
第二次試験の試験概要についてはこちら:技術士二次試験の概要まとめ!受験資格・科目配点・合格基準までわかりやすく解説
技術士第二次試験 申込手順
第二次試験の申込手順についてご紹介します。第一次試験と流れはあまり変わりませんが、必要書類や準備が違ってくるので、よく確認しておきましょう。
第二次試験 受験申込書を入手する
受験申込書は、配布期間中に公益社団法人日本技術士会のウェブサイトからダウンロードできます。
冊子版の入手を希望する場合は、日本技術士会に申し込みます。
関連リンク:第二次試験|公益社団法人 日本技術士会
第二次試験 提出書類(受験申込書、実務経験証明書)を準備する
受験申込書の他に実務経験証明書の記入が必要です。
記入にはエクセル形式(マクロ形式)の様式が用意されています。記入形式は、変更の可能性があります。
第二次試験の受験申込書について
二次試験の技術部門は、総合技術監理部門とそれ以外の20部門で試験科目、受験日、受験資格が異なるため、受験申込の案内書は70ページ程あります。
自分の受験に関係する部分をよく読んでから記入を始めましょう。
具体的な記入方法は、受験申込の案内書にサンプルが掲載されています。
実務経験証明書について
実務経験証明書は、口頭試験時の重要書類になります。
実務経験証明書には業務経歴と業務内容の詳細を記入します。
業務経歴について
これまでの業務経験の内容や従事期間を業務ごとに記入します。
業務期間の合計は、受験資格の要件として必要な期間を必ず超えるようにします。
総合技術監理部門以外の部門を受験する場合は、4年〜7年を超える実務経験が必要です。
業務内容の詳細について
業務経歴の中の一つをピックアップして、業務内容の詳細を720字以内で記入します。
業務内容の詳細には、業務の目的、立場と役割、技術的内容及び課題、技術的成果などを記入します。
記入した後は、自分の成果を過不足なく720文字でアピールできているか入念にチェックしましょう。
業務経歴の注意点
実務経験証明書は、勤務先の役職者(社長、所長、局長、所属部課長など)から業務経歴について証明を受けて、その証明者の電話番号とメールアドレスを記入する必要があります(押印は不要)。
転職などで勤務先が変わった場合は、現在の勤務先(退職している場合は直近の勤務先)から証明を受けます。
勤務先の役職者に証明を依頼することになるので、申込期間中に証明してもらえるかどうか必ず事前に確認しておきましょう。
自営の技術コンサルタントなど、申込者が代表者の場合は自身で業務経歴を証明します。
第二次試験 受験料を支払う
受験手数料:14,000円
第一次試験の場合と同様に、記入が終わった申込書には受験料を振込んだ受領書等を貼り付けます。
受講料の振込先口座番号は、受験申込の案内書に記載されています。
振込は、郵便局や銀行に備え付けの振込用紙、ATM、インターネットバンキングで行います。
第二次試験 受験申込書を送付する
事故防止のため、必ず郵便局の窓口から書留郵便で郵送します。
受験申込受付期間の最終日までの消印があるものに限り受け付けられます。
郵送する前に必要書類がそろっているか、よく確認しましょう。
第二次試験受験申込書には、写真の貼付けと受験手数料の振込証明書の貼付け(または同封)が必要です。
また、技術士補となる資格を有することを証明する書類(技術士第一次試験合格証のコピー)が必要です。
第二次試験受験申込は、 必ず受験年度の申込要綱を日本技術士会のホームページで確認したうえで、行いましょう。
受験申込書の送付先
日本技術士会技術士試験センターに書留郵便で郵送します。
以前は試験センター窓口に持参することもできましたが、新型コロナウイルス感染症対策のため郵送のみとなっています。
送付先は第一次試験と同じく、下記です。
試験の実施に関する事務を行う機関及び申込書類提出先:
指定試験機関 公益社団法人 日本技術士会
〒105-0011 東京都港区芝公園3丁目5番8号 機械振興会館4階
電話番号 03-6432-4585
試験日程・申込書の注意点
試験日程について
新型コロナウイルスや東京オリンピックの影響で、ここ数年の試験日程が例年と少し変わっています。実際に受験する年度の日程をよく確認して間違えないようにしましょう。
写真について
申込書に貼り付ける写真は、6ヶ月以内に撮影した脱帽、上半身、正面向きで背景のない明瞭な写真と決められています。受験時に眼鏡等を使用する人は、必ずそれらを着用して写真を撮影します。
受験申込書に貼り付ける写真は、万一剥がれた場合のために、写真裏面に氏名・受験地・技術部門を記入します。
受験申込書には写真撮影日を記載する欄があるので、忘れないように写真の撮影日をメモしておきましょう。
まとめ
技術士試験の受験申込期間は二週間ほどしかありません。
申込期間内に申込書を提出できるように、申込期間の前から準備を進めておくことをお勧めします。
申込後は、ベストな状態で試験当日を迎えることができるように体調管理などに気を付けて受験勉強を進めましょう。