犬はなぜ震える?!病気なの?!

犬が震える原因

こんにちは!みなさんは愛犬が震えている姿は一度は見たことはあるのではないでしょうか?

 

 

どんな時に震えていますか?怖いとき?緊張しているとき?それとも病気なの?と疑問に思うかと思います。

 

 

なので今回詳しく解説したいと思います!

 

 

犬が震える原因

 

 

不安を感じている

 

 

犬は不安を感じた時に小刻みにぶるぶると震えることがあります。私たち人間も同じような経験をして、理解できるかと思います。

 

 

犬は繊細な動物なので、私たちにとっては当たり前のことでも、強い不安を感じることが多々あります。

 

 

 

寒さを感じている

 

 

犬は寒さを感じて震えることがあります。

 

 

これは、震えることによって熱を発生させる「シバリング」という正常な行動であり、私たちが寒くてブルブル震えるのとまったく同じです!

 

 

寒さによる震えは、体が温まると止まるため、寒さが原因かどうかの判断は簡単です。

 

 

 

恐怖心や警戒心

 

 

犬は、初めての場所に行ったとき、初対面の人や嫌いな人に会ったときなどに震えることがあります。また、動物病院に入っただけで震える犬もいれば、診察台に乗ると震え始める犬もいます。

 

 

あるいは、近所の工事や地震、雷や花火で震える犬もいます。こういった場合は音だけでなく振動で怖がっており、高い所に逃げようとすることがあります。(>_<)

 

 

 

ストレス

 

 

恐怖心や警戒心との区別が難しいのですが、犬はストレスを感じて震えることがあります。中でも環境の変化は、犬にとって大きなストレスと言えるでしょう。

 

 

 

身体に何らかの違和感を感じている

 

 

身体のある部分が痛む、なんだか違和感があるなど、自身の体に何らかのおかしなことが起きている場合も小刻みに震えることがあります。

 

 

触ると痛がるのであれば、痛みが原因の震えです。「なんだか体がおかしいよ」という犬の不安な心理状態が反映されて震えてしまう場合もあります。

 

 

しかし、震えが止まらずほぼ一日震えがあるならば、神経系にトラブルが起きている可能性があります。常に震えているようでしたら、一度動物病院で見てもらいましょう。

 

 

病気による震え

 

脳障害による震え

 

 

けいれんを起こすような病気では、その軽い症状として、また、けいれんの前兆として震えることがあります。具体的には「脳炎、水頭症、脳腫瘍、てんかん」のような脳自体に異常がある場合であり、神経症状としての震えが見られるのです。

 

 

脳炎

 

 

脳炎にかかると、痙攣、震え、旋回行動などが起こります。脳炎になる原因は不明で、遺伝的素因が影響しているといわれています。

 

 

短頭種に見られやすく、抗痙攣薬やステロイドなどを使用して治療を行いますが、完治は難しいとされています。

 

 

 

水頭症

 

 

脳脊髄液が正常量以上に貯留し脳に障害を起こす水頭症も、犬の震えの原因となります。震え以外には発作や異常行動、神経障害、視力障碍などが起こります。

 

 

チワワ・シーズー・ポメラニアンになどによくみられるそうです。

 

 

治療は、内服薬を使用して脳脊髄液の貯留を抑えます。

 

 

脳腫瘍

 

 

腫瘍が脳を圧迫する脳腫瘍によって、発作、震え、ふらつき、神経異常などが起こります。外科的処置を行う他、抗がん剤などの内服薬で治療をします。

 

 

 

てんかん

 

 

脳障害ではありますが、脳自体は正常で、機能に異常が起こる病気です。小さな発作から全身的な発作まで、さまざまです。投薬で発作の回数を減らしていきます。

 

 

 

中毒症状や低血糖による震え

 

 

中毒症状や低血糖で震えることがあります。低血糖になる病気はいくつかありますが、中毒症状もそのひとつとして知られています。

 

 

中毒症状

 

薬品や細菌、食べ物などによって中毒を起こすと、震えが生じます。中毒の原因によって対処法・治療法も異なります。

 

 

低血糖

 

 

震え、元気消失、ふらつきが起こります。子犬と成犬では原因と対処法が異なります。

 

 

子犬の場合、栄養吸収不全や空腹などが原因で低血糖になります。食事の回数を増やす他、緊急時には砂糖水やシロップなどを与えて対応します。

 

成犬の場合、アジソン病や重度感染症、インスリノーマ、肝臓腫瘍などが低血糖の原因となることがあります。その他にも、糖尿病の治療で使用しているインスリン量が適正でないと、低血糖に陥ることも。低血糖の原因が疾患の場合には疾患の治療を行い、緊急時には砂糖水やシロップを与えます。

 

子犬の場合も成犬の場合も、意識がはっきりしていないときに砂糖水やシロップを無理やり飲ませると、誤嚥性肺炎などを引き起こす可能性もあります。数滴ずつ垂らしたり、歯茎に塗ったりするなどして対処してください。

 

 

 

代謝や排泄をする臓器の機能障害による震え

 

 

肝臓や腎臓といった体の中の老廃物を代謝、排泄する臓器がきちんと機能できなくなると、毒素が蓄積してけいれんが起き、その前兆として震えることがあります。その代表的な病気として、腎機能不全や肝機能不全があげられます。

 

 

 

腎機能不全

 

 

腎機能不全(腎不全)も犬の震えの原因になります。腎臓からの老廃物排泄が滞ることで尿毒症となり、毒素が影響して体に震えやけいれん、嘔吐、下痢などが生じます治療法としては、腎不全に準じた治療を行います。

 

 

 

肝機能不全

 

 

肝機能不全(肝不全)によってデトックス臓器である肝臓の機能が低下すると、全身に毒素が溜まります。腎不全同様、溜まった毒素が影響して震え、食欲不振、元気消失などが起こります。肝臓に対する治療を行うことで、震えが落ち着くことがあります。

 

 

 

痛みによる震え

 

 

椎間板ヘルニア

 

 

椎間板ヘルニアになると、 震えの他、鳴いたり動きが鈍くなる、動かなくなるなどの症状が見られます。症状が進行すると麻痺となり痛みを感じなくなることから、震えが止まるケースも。シニア犬や、ダックスフンドやコーギーなどの胴が長い犬種や、短頭種に起こりやすい病気です。

 

 

治療には手術を行う他、鍼灸で緩和治療をしたり、内服薬で様子を見たりすることもあります。

 

 

 

脊髄の疾患

 

 

脊髄にできた腫瘍が神経を圧迫することで痛みが生じ、震えが起こります。シニア犬の場合は脊椎の変形が見られることから可動域が狭くなり、痛みから震えることもあります。治療法として、原因が腫瘍の場合は手術や緩和治療が行われます。脊椎の変形が原因の場合は、鍼灸や内服薬、サプリメントなどでの緩和治療が行われます。

 

 

 

ケガ

 

ケガの痛みから震えが生じることは十分考えられます。治療には、怪我に対しての処置を行う他、痛み止めなどを使うなどして震えを抑えます。

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?犬が震える理由には、生理的要因や異変や病気からの震えがありましたね!

 

 

犬が震えるということは何かしら原因があります。すごくまれに震えたらいつもより構ってくれたなどで、わざと震えだすことがある犬もいるそうです。

 

 

ですが、震えは愛犬からのSOSなのかもしれませんね。

 

 

犬が震えているとき、動かず触っただけでキャンと鳴く場合には、すぐに動物病院へ連れていきましょう。他にも震えから痙攣に達している場合もすぐに病院へ行きましょう。