2019年夏に開催された「コミックマーケット(コミケ)96」。初の4日間、会場は東京ビッグサイトの西・南展示場と青海展示棟の2箇所、一般参加者の入場は有料……などとにかく初めてが多かった今年のコミケ。
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橋本麗愛(はしもとれな)。2001年6月21日生まれ。福島県出身。プラチナムプロダクション所属。14歳のときに「ニコニコ超会議」で初音ミクのコスプレをしてからコスプレの魅力に気付き、それから数々のコスプレイベントに参加している
大塚素久(SYASYA)
例年のようにコスプレエリアを取材していたマイナビニュース撮影班は、会場にあらわれたひとりのコスプレイヤーに釘付けになっていた。そのコスプレイヤーの名前は橋本麗愛。『けいおん』秋山澪のコスプレに身を包んだ彼女に、さっそく話を聞いてみる。高校3年生の現役JKレイヤーとして活動する彼女は、現在、芸能プロダクション・プラチナムに所属。ミス・コンテスト「ミス・ティーン・ジャパン」でセミファイナルに選出されたこともあるという。
今回、マイナビニュースではそんな橋本にインタビューを実施。彼女のコスプレについてのこれまでとこれからについて話を聞いた。
――今回、橋本さんにはキズナアイのコスプレで登場してもらいました。衣装のポイントなどはありますか?
頭のリボンがウサミミみたいでかわいいと思っています。でも、すぐしなっとなって元気がなくなっちゃうんです。改善が必要だなと思いました。あと、私自身の話だとウィッグを被っていることですね。髪の毛が暗めのほうが似合うのか、カラフルなウィッグを被ってやるコスプレが似合わないんですよ。なので、普段は地毛のままできるキャラクターのコスプレが多いんです。
――ウィッグ姿はある意味レアなんですね。橋本さんは現在高校3年生の18歳とのことですけど、コスプレはいつごろから始められたんでしょう。
中学2年生のときですね。そのときは「ニコニコ超会議」で初音ミクのコスプレをしました。私はもともと人見知りで、人と話すのが得意じゃなかったんです。そんなとき父が「人前に出るようにしたら変わるんじゃないか」とコスプレを勧めてくれたんです。私がボカロ好きだったので、「初音ミクとかいいんじゃない」って。
――当時の記憶をさかのぼってもらって、印象に残っていることはありますか?
「ニコニコ超会議」自体に行くのが初めてだったので、コスプレイヤーさんをはじめ参加者がとにかく多くて、どうすればいいのかわからなかったです。そこで最初はほかのコスプレイヤーさんに声をかけて一緒に写真を撮っていたら、「撮影していいですか」と声をかけられて、気付いたら囲みが出来ていました。思い出深いのは、初音ミクの「痛バイク」を持ってきた方がいて、そのバイクにまたがって写真を撮ったんですよ。楽しかったです!
――それ以来、いろいろなイベントに参加するようになるわけですよね。
はい。「コミックマーケット」とか「TFT」とか。でも私は福島に住んでいるので、関東に来るのもなかなか大変なんです。でも、なるべく行きたいと思っていて、今年の「冬コミ」も行こうと思っています。
――これまでどんなコスプレをしてきたんでしょうか。
『ラブライブ!』の矢澤にこちゃんとか南ことりちゃん、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のしぶりん(渋谷凛)、『けいおん』の秋山澪ちゃん、『ソードアート・オンライン』のアスナ、『犬夜叉』の桔梗とか『魔法少女まどか☆マギ』の暁美ほむらとかですね。ほかにもジブリ作品が好きなので、『魔女の宅急便』とか『天空の城ラピュタ』とかですね。
――たしかに地毛でできるような黒髪のキャラクターが多いですね。コスプレを選ぶ基準って「髪」もありますか?
そうですね。なるべくなら自分に似合うほうがいいと思っています。父が褒めてくれたキャラクターもしぶりんとか秋山澪ちゃんで、「ウィッグは似合わないね」って(笑)。次は『妖狐×僕SS』の(白鬼院)凜々蝶ちゃんをやってみたいです。
――いろいろな作品タイトルが出ましたけど、ほかにも好きな作品は?
『カードキャプターさくら』が好きです。最近は『はたらく細胞』とか『夏目友人帳』。『地獄少女』も好きですね。私の家で映らない作品が多いんですけど、おばの家では映るので録画して送ってもらうことも多いです。
――橋本さんの活動は多くの身内の方に支えられていますね。橋本さんの今後の目標は。
私についてでは、演劇部に入っていることもあり、将来は女優さんになってCMなどいろいろチャレンジしてみたいと思っています。コスプレ関係では、アニメの公式コスプレイヤーさんとか番組のMCをやってみたいですね。
――最後にファンへメッセージを。
私のことを応援してくれているみなさま、このままずっとほかのところにいかないで、私のことだけ見ていてほしいです!