タイヤの原材料
タイヤは大きく分けて「原料ゴム」 「タイヤコード」 「補強材」「ビードワイヤー」「配合剤」で構成されており、
100種類を超える原材料で出来ています。
タイヤに使用される
原料の割合
※JATMA(「日本のタイヤ産業2016」)
タイヤ原材料重量構成比より
- ① 原料ゴム 50.9%
- ①-1 天然ゴム 29.6%
- ①-2 合成ゴム 21.3%
- ② タイヤコード 13.9%
- ②-1 スチール 10.8%
- ②-2 テキスタイル 3.1%
- ③ 補強材 24.6%
- ④ ビードワイヤー 4.7%
- ⑤ 配合剤 5.9%
① 原料ゴム
ゴムの木が原料の「天然ゴム」と石油が原料の「合成ゴム」との2種類があります。
①-1 天然ゴム
ゴムの木の樹液を加工したもの。天然資源で1本から約30年採取が可能で、転がり抵抗も低いことから環境に優しいゴムとして近年使用比率が増加しています。
①-2 合成ゴム
石油から生産されるナフサを原料とするゴムです。
② タイヤコード
③ 補強材
- ・カーボンブラック・・一般的なゴム補強剤で、タイヤが黒いのはこのカーボンブラックに起因しています。
- ・シリカ・・柔軟で結合力の高いゴム補強剤。カーボンと混合したり、すべてシリカに置き換えたタイヤもあります。
④ ビードワイヤー
タイヤとリムを固定し、圧力や遠心力によるカーカスコードの引っ張りをしっかり受け止める部分であることから、荷重等の条件に合わせピアノ線を必要な本数を束ねあわせています。
⑤ 配合剤
「加硫剤」「加硫促進剤」 「柔軟剤」 「老化防止剤」 などが配合剤として使用されています。
- ・加硫剤・・ゴムに混ぜて熱と圧力を加え、ゴムの弾力性を高めます。
- ・加硫促進剤・・加硫温度時間を短縮したり、加硫を進めるための薬品。
- ・柔軟剤・・ゴムを柔らかくし、配合薬品を練り込み易くしたり、加工性を良くします。
- ・老化防止剤・・ゴムの老化や劣化をおさえ、ゴム表面のひび割れを防ぎます。