那覇市の知念覚市長は、元総務官僚の古謝玄太氏(39)を副市長に起用する方針を固めた。官僚出身で地方行政経験もあり、政府与党との強いパイプを持つ古謝氏に対し、知念氏は「即戦力」として期待を寄せている。市議会与党は那覇市の発展に向けた「補助金獲得のシフト」として歓迎する一方、「市民党」を掲げて当選した知念氏が、今年7月の参議院選挙に自民党公認で立候補した古謝氏を市政運営の右腕に据えることに、野党は“自民党への傾倒”と警戒する。(社会部・城間陽介、政経部・又吉俊充)
古謝氏の人事案は、現在開会中の那覇市議会11月定例会に追加提出することで調整している。賛成多数で可決する見通しだ。
古謝氏は本紙の取材に「副市長の人事案は市長が指名して、市議会が同意するものなので、現時点で私がコメントすることはできない」としたが、関係者によると、古謝氏は30日までに人事案を受諾する意向を知念氏に伝えているという。
古謝氏は県内保守政治家の次代のエースとして、自民党内で期待を受ける。...