福岡入管死亡事件国賠訴訟12.23裁判の傍聴よろしくお願いします!(菅沼)
いよいよ12月ですね。いかがお過ごしでしょうか?
さて、中国難民アワさんの裁判が12月23日(木)13:30から大阪地裁本館202号法廷で行われます。皆さん傍聴よろしくお願いします。なお、抽選の有無は現時点では発表されていません。事前に裁判所のHPの傍聴券交付情報一覧で確認することができます。
呼びかけ:AWCyouth(アジア共同行動関西青年部)
メール:awcyouth21@gmail.com
事件の概要
この裁判の原告・盧麗鏵(北京語でルー・リーファ/リーホァ、広東語でロー・ライワー)さんは、彼女の父・盧永徳(北京語でルー・ヨンダー)さんと共に中国のキリスト教の地下教会に所属していました。そして政府の汚職を批判していたために中国政府から迫害を受け、2018年10月15日に日本に難民認定を申請するためにやってきました。
蘆永徳さんには持病があり、来日時から収容ができる状態ではないと訴えていましたが、日本政府はそのような父娘を福岡入国管理局の収容所に閉じ込めました。翌16日に外部の総合病院を受診させ、その時点で医者から、適正な治療を行うためには入院して正確な数値を確認する必要があるなどと指摘されたにもかかわらず、入管は直ちに入院させず適切な治療を受けさせませんでした。
蘆永徳さんの容体は悪化し、10月26日に外部の内科クリニックを受診させた時点で、足の壊疽がかなり進行していることが判り、壊疽が全身に広がれば全身感染症となり命の危険がある、速やかに入院の上全身の治療が必要であると医者から指摘されましたが、この時点でも入管は直ちに総合病院に入院させるなどの適切な措置を取らず、再び収容所に拘禁し、さらには2日間放置しました。この間、お父さんの容体の悪化を訴える盧麗鏵さんに、入管は「中国に帰れ」などと発言し、多大な精神的苦痛を与えました。
盧永徳さんは29日に総合病院に緊急入院し、その後盧麗鏵さんは「この状態ではもう手術することもできない。手遅れである」と言われ、同年11月7日に蘆永徳さんの命は失われました。
これは入管が被収容者に適切な医療を受けさせず、必要な救急搬送もせず死亡させた重大な人権侵害事件です。原告の盧麗鏵さんは、難民申請をしながら、正義のためにこの裁判を始めました。私たちも傍聴に参加し、入管からの誠意ある謝罪と賠償を勝ち取り、真相究明と再発防止措置を講じさせましょう!
入管による外国人への人権侵害を許さない日本社会を共に作りましょう!
裁判の経過
昨年12月に提訴し、現在までに4回の弁論が終了しています。前回の裁判では10/16の「入院が必要である」という医師の指摘が永徳さん本人に伝えられていなかったことについての発問を裁判長に求める旨を原告側は示しました。また「福岡入管死亡事件国賠訴訟の公平公正な判決を求める署名」2023筆を裁判所に提出しました。
コロナに負けるな! 入管に負けるな!
(この記事の文章は、以下に貼り付けたビラの文章を加筆修正したものです)
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