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鈴木エイト氏にインタビュー
20年間にわたって旧統一教会について取材してきた、ジャーナリストで 『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)の著者、鈴木エイト氏に「み言葉集」についてインタビューした。
「私は2009年1月、韓鶴子(現世界平和統一家庭連合総裁)の“国家復帰プロジェクト(統一教会を日本の国教にしようとするという計画)”に関する教団内部資料を入手しました。そこには、韓鶴子が広島に原爆が落ちたことを引き合いにして、日本へ(太平洋戦争で朝鮮に侵略したことに対して)の“悔い改め”を迫り、日本の幹部に対して“日本の最高指導者”を“屈服”させ“教育”しろという指令が書かれていました」(鈴木氏)

旧統一教会は“表”では「反共」のプロパガンダの下に連携するが、“裏”では日本の政治家を操ろうと策謀していたというのだ。この点、多くの日本の政治家達はその“裏”に気付いていなかったのかもしれない。
さらに鈴木氏によると、安倍晋三元首相をもターゲットにする発言があったという。
「2018年9月、韓国で行われた日本人幹部“公職者”修練会において、韓鶴子総裁は日本の統治者(当時は安倍晋三元首相)に対しても、“ひっくり返して打ち負かし、屈服させて教育をしなければならない”と指示していました」
その“み言葉”は、以下のとおりである。
「1945年に広島に何が落ちましたか。(中略)悔い改めなければなりません。どのように間違ったのか、悔い改めなければなりません」
「皆さんは“国家復帰”の責任を果たすと決意しました。国家の復帰の責任を果たすにおいて、まずはその国の最高指導者を(私たちの教えで)打ち負かさなければなりません。屈服させなければなりません」
「日本が進むべき道に対して、見せてあげ、教えてあげ、教育しなければなりません。そのため、家庭連合の祝福を受けなければならないと教育しなければなりません」
「日本が責任を果たすことができるように、最高責任者(当時は安倍晋三元首相)からひっくり返しておかなければならないですか」


鈴木氏によると「(太平洋戦争の歴史的な過ちという)罪悪感や贖罪意識を刷り込まれ、国家復帰の責務を負った日本の幹部が末端信者を駆り立てきた。その末端信者が一連の正体隠し勧誘や霊感商法などを行い、韓国の教祖一族へ毎年数百億円を貢いできたという構図だ」という。
ある意味、文鮮明や韓鶴子ら一部の幹部以外は、「罪悪感や贖罪意識」をマインドコントロールされた被害者でもあるのだろう。
そう考えると、国会で議論されている「被害者救済法案」は“マインドコントロール”の定義もされておらず、不十分だといえよう。旧統一教会のみならず、人間の心の隙間に踏み入るカルト宗教の被害をなくすためには、まだまだ詰めるべき点が多々あるだろう。
(文=深月ユリア/ジャーナリスト・女優)


















