>RT 「ロンドンではシェイクスピア、北京では李白が引用されて」いたのに日本では、という呟き。TOKYOではドラクエ序曲だったところに、日本の、より狭義には第二次安倍政権のクールジャパン戦略のセンスがあると思う。
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返信先: さん
クールジャパンとは、経済ではだいぶ取り残されてしまったけど日本のサブカルは世界を席巻していてSUGEE!という今ではだいぶ旬を過ぎた思い込みに基づいていて、80年代ごろへのノスタルジア(「日本を取り戻す」的な)や、40代50代支持層男性への目配せも混ざり込んでいる。
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日本のサブカルSUGEE!言説はゼロ年代に形成されて(80年代90年代のクリエーターは自分たちが「世界商品」を作ってるなんて思ってなかっただろう)、同時代のニコ動評価などとも結びつき、ネットの反教養主義、反権威主義の一部となってきた。
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北田暁広『嗤う日本の「ナショナリズム」』や香山リカ『ぷちナショナリズム症候群』あたりの話だよね。それが安倍政権下で国策となり、TOKYOオリンピックのチームもその枠組みで仕事しちゃったということだろう。
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自分なんかより遥かに詳しい人はごまんといると思うが、90年代までサブカルというのはアナキズム的で反政府、反権威がデフォルトだったのに、いつの間にか社会運動や体制批判を嗤うのが基調になってしまった。これをサブカルチャーの「宝島社的転回」と名付けたい(笑)
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90年代の悪趣味カルチャーが重要なのも、この分岐点に位置しているからではないか。あとの人から見ると、単にグロテスクで暴力的で性差別的な文化に見えるだろうけど。村崎百郎とかね(「すばるクリティーク」の受賞作は全く力不足だった)。
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まあ、しかし、当時は確かに反権威主義であった90年代の悪趣味・悪ふざけ文化が今のフェミニストから批判されているのは、全共闘がリブによって告発されたのを彷彿とさせるところがあるよね。
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90年代までのサブカルは、反権威主義であっても単純に反教養とは言いがたく、先行するハイカルチャー(映画・文学・思想・宗教等)への強いこだわりと愛憎を持っているんだよね。そういうものへのパッチワークで作品を作る庵野秀明などが典型。アニメと漫画がいちばんクール! では全然ない。
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政治の話でいうと、ある時期までのオタク界隈には、共産趣味者(「主義者」ではない)が結構な濃度でいた(自社調べ)。これは政治思想としての共産主義は否定するが、異様に過激派諸党派とかに詳しい人たち。
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政治と革命への反発、大文字の権威(含政治)への反発がある時期までのサブカルを駆動していたが、それは反発対象への強い関心なしにありえない。だから当時のサブカルは今見ると結構衒学的だったり、ポリティカルだったりする。押井守とか実際共産趣味者じゃないの? 知らんけど。
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セカイ系、日常系が流行する頃から、そうした政治性が払拭されていくということなのだろうか? そして現実の政治の現場では、クールジャパン言説が資源として利用されていく。政府に文句言うのダサい、俺たちにはアニメとゲームがあるじゃないか、という空気が。
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ところが世の中は2010年代半ばごろから、再び政治の季節になるんだよね。ただし、マイノリティポリティクス。そこで日常の中の権力を言挙げするフェミニストに対して、「政治なんか興味ない」はずの層が、そのまま保守層にくり入れられるという悲喜劇が。
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これはそれこそ既得権益層を利するために作られた偽の対立なので、90年代からのサブカル文化男子としては、香山先生のごとく、おふざけ反権威主義マインドを持って余生を生きていきたいですね。
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