製品を熟知し、高い専門性を駆使して提案できる強み
マイクロソフト(MS)のゴールドパートナーとして、「SharePoint」の活用に特化したソリューションを手がけている、ウェブシステムテクノロジー株式会社。
MSのグループウェア基盤製品「SharePoint」は、大きくオンプレミス型とクラウド型(「SharePoint Online」)に分かれる。「SharePoint Online」は、「Exchange Online」(メール、スケジュール管理)、「Skype for Business Online」(Web会議)、「Office 365 ProPlus」(Word、Excelなど)とともに、MSの統合型クラウドソリューション「Office 365」を構成する重要な要素の一つ。情報・ファイル共有サイト、オンラインストレージ、アンケートなどの機能を備えており、掲示板や部門ポータル、ディスカッション、プロジェクト管理など様々な用途に使える。
オフィスワークにおけるOSとして世界で90%以上のシェアを誇る「Windows」を大半の日本企業も導入し、「Office」を始めとするMS製品は慣れ親しまれている。競合するグループウェア製品も多い中、「Office」などと親和性の高い「SharePoint Online」は有利なポジションにあるといえる。また「Active Directory」をそのままクラウド環境でも利用できるところにも競争優位性がある。
日本市場におけるグループウェア製品としては、80年代の後半からいち早く投入された「Lotus Notes」を採用する動きが大手企業を中心に広がった。しかし、開発するために専門知識が必要、かつメンテナンスやバージョンアップに多額の費用と手間がかかることから、他の製品への移行ニーズが続出している。この対応が同社のサービスの柱だ。もちろん、当初から「SharePoint」による新たな業務システムを開発・導入する案件も少なくない。
「当社を創業する前、長らく『Lotus Notes』の導入やカスタマイズ開発を手がけていました。したがって、当社は『Lotus Notes』と『SharePoint』の双方に関わる知識や経験、技術を持ち合わせています。これを最大限生かしながら、お客様のニーズだけでなく、お客様も気づいていないソリューションを提案できるところを強みとしています」と代表取締役の岸本俊彦氏は胸を張る。
同社スタッフがMSのプレセールスパートナーとして活動した実績もあるなど密な関係を構築、直接製品情報や技術ノウハウの提供を受ける有利な立場にある強みを持つ。クライアントはMSからの紹介が多く、ほぼ100%が直請けだ。それ以外はクライアントからの直接問い合わせや、SIerからの紹介もある。いずれも自社からの営業を必要としていない点も、強みの表れといえるだろう。