Interview
先輩社員紹介・社員の1日
正確で分かりやすい情報を届けたい。
人との出会いが情熱に変わる
- 編集局 経済部
- 高林 和徳Kazunori Takabayashi
- 2003年入社
- 経歴
- 編集局社会部、浜松総局編集部、水窪支局、豊橋支局、編集局経済部
-- モットーは?
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常に誠実な姿勢で人と接することを心掛けています。地域に寄り添って課題と向き合い、共に解決を図るのが地方紙の使命。全国メディアの視点がそのまま地方に当てはまるとは限らず、安易に世の風潮に流されないためにも丁寧な取材が不可欠だと感じています。
-- 今の仕事の内容は?
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流通やエネルギーなどの業界を担当しています。行政や経済団体による商工業振興策、雇用情勢など労働環境に関する動きも主な取材対象です。地震防災にも関心があり、大規模地震対策特別対策措置法をテーマにした部局横断の取材班に加わっています。
-- 仕事のやりがいは?
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入社以降、警察・司法、行政、経済と幅広く経験を積みました。分野は違っても、全ては人の営みの一場面。地域社会の根本と関わる刺激的な仕事です。正確で分かりやすい情報を届けるという役割にも、大きなやりがいを感じています。
-- 将来の夢は?
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紙面の価値をさらに高めること。新聞は、取材対象に直接取材して生の声を集め、一次情報を編集して読者に届ける媒体です。今後、さらにメディアが多様化しても、記者の仕事は不変でしょう。責任を自覚して、後進育成にも努めます。
採用試験を受ける皆さんに一言
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新聞記者は決して楽な仕事ではありませんが、多くの人との出会いを通して成長が実感できるはず。静岡新聞には細かな取材網があって読者との距離も近く、地方紙ならではの面白さがあります。一緒に頑張りましょう。
日ごろからの情報収集や
入念な準備、人脈づくりが大切
- 編集局 社会部(キャンペーン取材班)
- 鈴木 誠之Masashi Suzuki
- 2000年入社
編集局社員のとある一日
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- 朝
- 取材現場へ。移動中は資料を読み込む
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出張が多いのがキャンペーン取材班。国内各地はもとより、海外出張もあります。この日は国の中央防災会議の有識者会議を取材するため、東京の内閣府に向かいました。静岡県が東海地震対策を進めるきっかけになった法律が40年ぶりに初めて大きく見直されることになり、その背景や課題、議論の過程を追っています。移動中も貴重な時間。新幹線の中でも資料を読み込んだり、予定稿を書いたりします。
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- 昼
- 食事をしながら記者と打ち合わせ
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官公庁街の定食屋で食事をとりながら同僚記者と打ち合わせ。出張中の食事はなるべくその土地ならではの店に入るようにしています。その土地の「食」を通して見えるものは多く、記者にとって重要な要素でもあります。過去のキャンペーンでウクライナのチェルノブイリ原発を取材した時には、原発内の食堂で作業員に混ざって食事をしたり、汚染地域に残って暮らす住民に手作りの食事をふるまってもらったりなんてこともありました。
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- 午後
- 会議を傍聴し、記事を書く
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有識者会議を傍聴して記事を書きます。発言の真意など傍聴しているだけでは分からないことがあるので、会議終了後、委員に直接、補足取材します。難しい専門用語が飛び交う会議の要点をいかに分かりやすく噛み砕き、素早く原稿にまとめられるかがポイント。そのためには、当日の取材だけでなく日ごろからの情報収集や入念な準備、人脈づくりが大切です。若い記者が必ず一端を経験する警察回りの苦労にはその基礎が詰まっています。
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- 夕方
- 図書館で資料集め
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有識者会議の後、国立国会図書館を訪れて必要な資料を閲覧しました。東京出張の際はよく立ち寄ります。図書館は貴重な情報にあふれた知のアーカイブ。法務局や厚生局に出入りしたり、情報開示制度を利用したりすることもあります。大前提はあくまで人と人との関係づくりですが、キャンペーンや調査報道にはこうした地味な資料調査も不可欠。インターネットも活用しながら、あらゆる手段をバランスよく使って取材を進めていきます。
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- 夜
- 翌日の紙面のPDF(刷り)をスマートフォンで確認して帰宅