〇主武器
剣(ブロードソード)「メン」；マンディーラ・メン
剣(クレイモア)「イリュームディジョン」；プリス・ディ・ラマー・リアンゼ(3rd edition)

〇副武器
剣(クレイモア)「オルフェーヴル」；ランヴォランジュ(original)

〇BBS
　①ロード・リター
　②アークボルト
　③ビッグ・マレフィカス

〇戦法
ジェネ万能タイプ(ハレンツィア)
Crown：Crownly Disamet

〇主流
霧
Must…プライディー・メール
Special…セルメ＝ランサス
L.I.…ミストフィールド

〇サブ
雷(カルノ・レーダー)，炎，悪，恨歌，大気

〇言語
　◎アーツ・アンセリア
　○正インセル語，正エレス語
　△イヤー太陽・妖精

〇初登場
2005.05.31 (28)

〇家系
父…インスパイア・ハリー
母…フローズン・アリー
姉…フローズン・マリカ ／ マリカ＝エイネ・ブレア
弟…レーダー・スパイア ／ インスパイア・スピル
妻…ユーリア・カノン ／ カノン＝リアンゼ・エスパイア
息子…リーガル・アッシュ ／ アッシュ＝ロガット・ランヴァレント・インスパイア

…現代アーツで高名な英雄である魔剣士。現在はヴェロニカ政府・パラ党の特別顧問として、政治運営全体の公平公正を保持保障する指揮を執っている。

曽祖父の代からの政治的権限を間接的に承継した、所謂"世襲政治家"。しかし、義務教育期までは政治に消極的だった。19歳の頃発生した、ジナ党で書類を改竄隠蔽しその責任をパラ党にも連帯させ流血抗争化したボルージュ論争で保守部を指揮したことから大躍進した。鎮静後は漆黒封施行Pに参加し、魔界に乗り込む。その際に、戦闘で彼を下した魔剣士ドレスデンの力が蝕むようになった。封施行には干渉せず、内政整備に尽力する。彼が中級官僚に昇進後、尊皇派で独裁色が強まるジナ党を退けて第一党に上り詰めたパラ党で、彼を主導に主権改革案を上院に提出する。世論も後援し、無血で王政廃止は決定。ただ、自党の権威を明確にするためとはいえ、反対派の個人や団体を弾圧する残忍な方法は、ジナ党と変わらなかった。上級官僚への昇進が確定し権能が拡大してからは、予てより準備していたレグ空間へ、一戦士として進出した。但しその本意は権力の恒常的な安定を図る施策の探究であり、パラレルへ逃亡していた反対派の拘束であった。レグ側の冥府にも反社的地下組織があり鎮静に介入していたが、元構成員の少女と親しくなる。以後、この女性とは空間を超えて連携し、第一線の全レリーを纏める非神界のリーダー的存在となる。反対派閥の拘束という意味でレグでの仕事を完遂した後は帰国し、政界に完全復帰する。国政に直接関与はしないが、最上級官僚としてパラ党内部を束ねた。所属議員を管理・指揮し、後進の官僚を育成した。中には彼に反骨する思想や新政党も出たが、それらとは徹底的にやりあった。常々暗殺を企てられる地位である反面、彼を冥府大統領に推す声も増したが、大統領への立候補は一貫して否定している。ところが彼の意思を直接汲む後進は育たず、それどころか部下は失脚が相次ぎ、自らその職は下りた。政治・党運営に関しては現在は完全に裏方であり、10代後半から30代前半にかけての栄華は散った。だが彼のおかげで現在の形の民主主義と対魔治安が守られていると言っても過言ではない。また、一魔剣士としても3空間の戦士を統括する重鎮におり、報連相のために来訪する戦士は後を絶たない。各地の神々や空間著名人の"精神力"を管理運用する役目も果たす。レリーとしては晩成であるものの、彼が"現代空間"に与えた影響は計り知れない。

紳士的で誠実に、冷静に淡々と物事を捌く姿勢で、下地はありながらも多方面で着実に信頼を得てきた。また、突発的な大問題にも平常心で状況判断する姿勢は"冷静神話"と呼ばれ、長年畏怖されている。その判断・行動力は適確であり、完全無欠である。職務においてはどの場面でも表情が伴わないので、冷酷な仕事人、或いは無視されているのではないか、というような印象を人によっては覚えるだろう。部下に自ら声を掛けることは稀だが、周囲をよく観察分析しており、評価は客観的。それでも基本的に命令口調なので、彼の性質が苦手な人はアンチに転ずるか、心を病むかする事例は少なくない。一方昔を知る者は、冷徹で血気盛んな様子も丸まったという。更に、対レリーになると冷酷さも少し和らぎ、暖かく神々しい微笑みすら見せる。それが彼の本来の姿ではないかと言われ、実姉をはじめ生き証人もいる。幼少期、好きになった子のいのちを奪い、"上級国民"として勾留保釈された経験がある。以後、彼は口と心を閉ざし、常時仮面を被っていた。

近所の姉妹と大変仲がよく、妹の方とは星が上る時間までよく遊んだ。初級学校に進学後は同年齢の姉と恋仲になった。ところが姉は、彼が故意に連れ出した際に発生した交通事故で夭折する。その頃既に妹とは疎遠であったが、なんとボルージュ論争で相対した。そこで指揮官として、妹本人と認知する前に殺害してしまう。この悔恨を糧にか忘却にかしようと、全感情を消し職務をこなした。実は妹は裏で反政府派として単独活動をしていた。精神体として再生した妹が最期の挨拶とて彼を訪ねたとき、彼は全てを告白した。そして、共にいてほしいことを伝えた。妹は精神の安定を待ってこれに応じ、入籍し、愛息も生まれた。妻となった妹は求心力を切らすようになり、愛息の成長と共に空白時間も長期化した。愛息は妻の面影を大変残しており、愛息との対話を通して夫婦の子供時代を見るようでもあった。公にはほぼ無表情も、妻の前では最も綻び、比較的情緒豊かな子供へ回帰したかの如く涙すら零れる。そんな、彼という人間を熟知し、"彼"を愛してくれる妻が忠言したのだ。大統領をする器ではない、貴方のごく周囲の人間にこそ最大の忠誠を誓うべきだ、と。
('19.07.31)

　
～Relatives～
Liah (リア) / Canon (カノン)
まりん (Marin)
Pearl (パール)
D'periea Victoire (ヴィクトワール)
Alsace (アルザス) / Luca (ルカ)
('19.12.13)