いいね
コメント|
報道陣の取材に答える秋田県の佐竹敬久知事=2022年11月28日夕、秋田県庁、北上田剛撮影 © 朝日新聞社 報道陣の取材に答える秋田県の佐竹敬久知事=2022年11月28日夕、秋田県庁、北上田剛撮影

 秋田県は28日、8月の大雨災害に対応していた職員が、上司のパワーハラスメント(パワハラ)を訴える遺書を残して自殺していたことを明らかにした。パワハラを繰り返したとして、当時の地域振興局建設部長の男性(57)を同日付で減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし、降任の分限処分にした。

 県人事課によると、パワハラで職員を懲戒処分するのは初めて。自殺した職員は、県内の地域振興局建設部で河川を担当。8月の記録的大雨で、時間外勤務が増え、特に10~12日は2晩連続で徹夜勤務だった。その際、部長から叱責(しっせき)、無視されるなどし、15日に庁舎の敷地内で自殺した。

 この職員は「部長の信頼を損ねてしまい、屈辱的な言葉を吐きかけられ、無視される」などと記した遺書を残していた。

 「何があったのか知りたい」との訴えが遺族からあり、県が同僚らに聞き取り調査をしていた。職員30人のうち、部長から自分が被害を受けた程度を「頻繁に」と答えたのは2人、「何回か」は4人。「他の人がパワハラをされているのを見聞きした」が28人にのぼった。

 一方、この部長は調査に「強い口調で指導はしたが、パワハラのつもりはない」と否定をしつつ、「このようなことになり申し訳ない」と話したという。

この記事にあるおすすめのリンクから何かを購入すると、Microsoft およびパートナーに報酬が支払われる場合があります。

興味のあるストーリーが見つかりましたか?

Facebook で「いいね」を押すと、似たようなストーリーをご覧いただけます


MSN にご意見ご感想を送信します

ご入力いただき、ありがとうございました!

サイトの全体的な評価をお聞かせください: