弓道は、自分の持っているすべての体力と精神力を出しきって、全身全霊で誠を尽くすことが大切である。
中りには「当的、貫的、在的」の3種類があり、
当的は、小手先の技術を使ってただ的に中てるだけであり、貫的は、体を使いやや精神のこもっている中りである。そして、在的は、いわゆる誠を尽くした「自然の中り」で、在るべくして中った理の中りで…
広告
- この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。
-
以下の方法で非表示にすることが可能です。
- ・記事の新規投稿をおこなう
生命維持に必要な心肺(内臓)の活動の中で、心臓の鼓動はガマンして止めたりできないが、呼吸は自己の意思で止めたり、呼吸のスピードをコントロールできる。
呼吸は心の状態を映し、落ち着いているときは、ゆっくりとした深い呼吸となる。不安や緊張を感じているときは、早く浅い呼吸になる。しかし、「心の状態により、呼吸が制御される」という方向性だ…
弓道において、第一に大切にするのは「基本体」である。
武道において、「構え」とか、「自然体」とか、「胴造り」などということは、全てこの「基本体」の「基本の姿勢」のことである。各種のスポーツにおいては「基本のフォーム」を最も大切にしているが、それは静的な姿勢よりも動きの伴う一連の動作に重点が置かれているからである。
弓道での射法は…
弓を使って矢を目的の的方向に飛ばすためには、実に多くの要素が必要である。アチェリー(洋弓)は、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離せば真っ直ぐ矢が飛ぶ。だが、日本の弓(和弓)は、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離すと矢が右方向にそれて飛ぶ。それは、弓の構造に違いがあることに起因している。
洋弓と和弓を比較したときに形状上の大きな違いは、弓の長さが違うこ…
「晴れの舞台は稽古の如く、稽古は晴れの舞台の如く、射よ!」と云う教えがある。稽古で出来ていることが審査や射会でも出来るように心掛けるための教歌である。
練習の場でも晴れの場と心掛けて緊張感をもって練習していても、晴れの場はその緊張感が尋常ではなく、練習で出来ていたことがなかなか同じように晴れの場で出来るとは至難の業である。晴れの場でそ…
ウェブリブログ事務局のまーさ氏から、ブログに登録してから、あと2日で6周年になります。と標題のメールが届きました。
この6年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・ 538531 件 になります。
とのことですが、この過去1年間で記事を更新したのは1件で、更新を不精しています。ところが訪問回数が最近になって急激に伸びて…
最初に教わったことを初伝と言う。「初伝は奥伝に通ず」という言葉がある。
矢の持ち方は、初心者が最初に習うことであるが、その矢の持ち方が正しくできていないと、執弓の姿勢が正しくならないし、三重十文字も正しく構築することが出来ない。矢の持ち方が悪いと、引分けから指先に力が入りやすく弦を握ってしまうことに陥り、それが元で右手首にも余計な力が…
最初に教わったことを初伝と言う。「初伝は奥伝に通ず」という言葉がある。
弓矢の持ち方は、初心者が最初に習うことであるが、その弓と矢の持ち方が正しくできていないと、執弓の姿勢が正しくならないし、三重十文字も正しく構築することが出来ない。また、弓矢の持ち方が悪いと、両「手の内」が崩れやすく、射技にも悪影響を及ぼし、安定した的中も得られない…
5年半前の2007年射初射会で、16kの弓が急に強くなって射ることができなくなってしまった。いいえ、弓が強くなったのでは無く、筋力が落ちて引けなくなってしまったのである。筋力が落ちた原因は、頚椎にある神経根に骨が当たって神経を圧迫し、運動神経の信号回路が遮断されて、右腕が動かせなくり、筋肉がやせ細ってしまったからである。
病名は頚…
弓道は、精神状態が射に大きく影響する。晴れの舞台(試合や審査など)では、緊張して実力が発揮できないという人が多いい。緊張しないように落ち着こうとすればするほど緊張感が増してしまうものである。適度の緊張は士気(やる気)を高めて技が生きてくるから、緊張することは必要なことで、緊張することを恐れてはならない。しかし、過度の緊張は「あがり」とな…
三年生卒業アルバム用の写真撮影に師範も参加してほしいと顧問の先生から連絡を受けて、昨日の昼に某高校弓道場の部活に出向いた。
一年生14名(男9・女5)、二年生3名(男1・女2)、三年生(男子のみ)9名、部員26名の生徒と3名の顧問先生+師範で総勢30数名が、三人立ちの弓道場で、プロの写真屋さんが集合写真を撮影した。間口三間×奥行き…
弽(ユガケ)のサイズが自分の手の大きさに一致し、使い慣れた弽のことを「かけがえ(カケ替え)の無いもの」と言って、大切に取り扱うものである。弽が射手(自分の)手の大きさに合った物でないと、射の良し悪しに大きく影響する。また、弽は手の大きさに合った物を選ぶだけでは無く、帽子(拇指)の据…
射法を大別すると、打起しの仕方によって分けられるのが一般的で、「正面打起し射法」と「斜面打起し射法」の二通りがある。全日本弓道連盟の弓道教本では「正面」と「斜面」の射法があり弓矢の操作方法に違いがあることの記述にとどめて、技術的な技法の相違点などの細部については記載されてはいない。
「弓道教本」の生い立ちは、戦前の旧武徳会が流派に…
行射をしていて、あやまって弦が切れてしまったり、矢や弓を落としたりして、失敗することを「失(しつ)」という。失をしないように心掛けて、事前に弦の中仕掛けを手入れしていても思いもかけずに弦切れや矢筈が弦から離れる失策をする場合がある。突然の失による動揺から、次に失敗を重ねることを防ぐ意味でも、その失の処理の仕方を心得て、普段から練習してい…
「羽曳き」は、正面打起しの弓構えにおいて矢羽を傷めないように、弓把の巾を広げて、弓と弦の間に矢羽を入れて引き込むだけの目的ではない。いよいよ弓射を始める気構えで腰を据えると共に、上肢の筋肉の働きを準備するためのものである。
弓構えは、「大木を抱いたように構える」だとか表現されて、円相に構えた心気の働きによって体幹からの力線で打起す…
弓道では、坐射における跪坐の姿勢では、主たる物である弓を持った方の左膝を生かすことになっている(肌脱ぎ、肌入れの動作では、右手に弓を持ち変えるので右膝を生かすこととなる)。
左膝を生かす理由は、武士の心得は瞬時たりとも隙を見せないように気合いを保っていることが大切で、膝を生かすことにより腰部および大腿部の緊張筋の働きは骨盤を前傾さ…
関節を動かす筋肉、つまり骨格筋は解剖学的には屈筋と伸筋に分けることがでる。関節を曲げるときに力が入る筋肉が屈筋で、関節を伸ばすときに力が入る筋肉が伸筋である。胴体では、体を前屈するときは腹筋に力が入るから腹筋は屈筋で、反対に体を後ろに反らすときは背筋に力が入るから背筋は伸筋である。
肘を曲げて胴体を曲げて股関節を曲げて膝を曲げて頚…
以前の記事テーマ『「手の内」の筋力について』(2009/07/20)で、『「弓構え」で両手の内を整えるが、その「手の内」は弓や弦を握る筋力を用いることではない。「手の内を整える」と云うことは「形をつくる」と云うことであって、握る力は手の平の屈筋を使った握力であるから握らずに「手の形をつくる」ことである。 その時に握る力を用いてはいけない…
「暑さ寒さは彼岸まで」といわれていますが、今年は3月20日のお彼岸を過ぎても暖かくなりません。春一番の南風が今年は吹かなかったからでしょうか?(春一番の定義は、地域が北海道、東北、沖縄以外で、立春から春分までの約45日間に吹く風で、風速が8m以上の南風で、3条件を満たした季節風)気象庁によると、関東地方では、2000年以来12年ぶりに「…
弓道教本第一巻のP99 弓の抵抗力「弓の力は反動力であって、直動力ではない。したがって弓を引くにつれて抵抗力が増大するものである。」と記載されている。
この「反動力」という応力は非常に理解し難いが、流体をある運動量で放出すには圧力が必要である。例えば,消防士が放水ホースから運動量(水圧)をもった水を放水するときには,後方へ大きな反動力…