RC造はうるさい?防音性や部屋の選び方を解説!

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このようにRC造なのに、騒音で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
基本的にRC造は防音性が高い建物ですが、築年数が経過し防音性が低下していたり建築コストの関係で壁が薄かったりして、防音性が低い物件も少なくありません。
そこでこの記事では「RC造でもうるさいのはなぜ?」をテーマに、RC造の防音性や騒音トラブルの起きにくい部屋の見分け方について解説していきます。
「防音性の高い物件の見分け方を理解して、騒音トラブルを避けたい!」という人は、この記事をチェックしてみてください。
RC造はうるさい?①RC造とは
RC造とは一体どのような構造の建物なのでしょうか。
まずは、「RC造」について解説していきます。
鉄筋の枠にコンクリートを流し固めた構造
そもそもRC造とは鉄筋の枠にコンクリートを流し固めた構造のことで、柱・梁・床・壁に鉄筋コンクリートを使用しています。
鉄筋は熱に弱く引っ張る力に強い、コンクリートは熱に強く引っ張る力に弱いです。
鉄筋とコンクリートの、お互いの弱い部分を補う形になっています。
そのため、耐久性が高いのが特徴です。
木造・鉄骨造より防音性が高い
RC造はコンクリートを使用しているため、木造や鉄骨造よりも防音性が高いです。
防音性が高いのは、コンクリートを使用していることと壁が分厚いことが理由となっています。
コンクリートは気密性が高く、音が伝わりにくい性質があります。
また、コンクリートや鉄筋で作られている壁や床は、木造や鉄骨造の物件よりも分厚いです。
RC造物件の特徴
RC造物件の特徴について、さらに詳しく見ていきましょう。
①壁や柱が厚い
先ほど解説したように、RC造の壁や柱は木造や鉄骨造よりも分厚く作られています。
鉄骨造の壁の厚みと比べると50mm以上も差が出る場合もあるので、大きな差と言えるでしょう。
②地震・火災に強い
RC造の物件は、地震や火災に強いです。
先ほども述べたように「コンクリートは熱に強い」「鉄筋は引っ張る力に強い」ので、耐震性・耐熱性に優れています。
したがって、強度が必要なマンションやビルなどの大きな建物に使われることが多いです。
③光熱費が抑えられる
RC造の部屋では、冷暖房器具をよく使う夏や冬でも光熱費を安くすることが可能です。
理由は、コンクリートは熱を伝えやすい性質があるので、外気の影響を受けなければ室内の温度を保ちやすいからです。
ただし、築年数が古い物件の場合は断熱材が十分に使用されていない可能性があるので、外気の影響を受けて光熱費を抑えられないことがあります。
④家賃が高い
RC造の物件は、木造や鉄骨造と比べると家賃が高くなります。
なぜなら、鉄筋もコンクリートも材料費が高く、コンクリートを固める手間もかかるからです。
物件の建設に手間とコストがかかるため、どうしても家賃が高くなってしまいます。
⑤湿気がたまりやすい
RC造の物件に使われているコンクリートは、気密性が高いので湿気が溜まりやすく部屋にカビや結露ができやすいのが特徴です。
特に夏のジメジメした時期は、適度に換気をしたり除湿をしたりする必要があります。
また、冬は外気に触れる窓ガラスに結露ができやすいので対策が必要です。
RC造はうるさい?②防音性
続いて、RC造の防音性について解説していきます。
構造別の「厚さ・素材」と「音の聞こえ方」の2つについて見ていきましょう。
【構造別】厚さ・素材
【構造別】壁の厚さと素材
構造 | 壁の厚さ | 素材 |
RC造 | 150mm〜200mm | 鉄の骨組みとコンクリートを合わせたもの |
木造 | 130mm〜150mm | 木材の柱に石膏ボードを貼り付けたもの |
鉄骨造(軽量・重量鉄骨) | 100mm〜125mm | 鉄の柱に石膏ボードを貼り付けたもの |
一般的に壁の厚さは150mm〜180mmあれば隣人の生活音が響きにくいと言われており、RC造の壁の厚さは150mm以上あるため防音性が高いです。
RC構造
RC構造の壁は厚さが150mm〜200mmあり、木造・鉄骨造と比べても1番分厚いです。
また、気密性の高いコンクリートが使われているので、防音性が高くなっています。
木造
木造の壁は厚さが130mm〜150mmあるので、分厚いものは150mmに達しており防音性が高いように感じます。
しかし、壁の材質が石膏ボードなので、音を通しやすくRC構造に比べると防音性は低いです。
鉄骨造
鉄骨造の壁は厚さが100mm〜125mmとなっており、この中では1番薄くなっています。
さらに、壁の材質は石膏ボードのため、防音性は低いです。
【構造別】音の聞こえ方
構造別の音の聞こえ方について、日本建築学会が公表する「遮音等級」をもとに見ていきましょう。
【構造別】遮音等級
遮音等級 | 構造 | 音の聞こえ方 |
L-50 | RC造 |
|
L-60 | 重量鉄骨造 |
|
L-65 | 軽量鉄骨造 |
|
L-75 | 木造 |
|
遮音等級は数字が少ないほど防音性が高いことを表しています。
RC造は「L-50」となっており、子育て世代が多い物件だとうるさいと感じることもありますが、単身世帯が多いマンションでは物音が気になりません。
RC造はうるさい?③避けるべきRC造物件の特徴
RC造は比較的防音性が高い物件です。
しかし、RC造でも「うるさい」と感じる物件があります。
ここでは、物件選びで避けたほうがいいRC造物件の特徴を紹介していきます。
①ラーメン構造の物件
RC造でも「ラーメン構造」で造られている物件は避けましょう。
RC造の建築工法には「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があり、ラーメン構造は骨組みで強度を保持しているため壁自体は薄い可能性が高いです。
反対に、壁式構造は壁で強度を保持しているため、壁が分厚くなっています。
②他のRC構造より家賃が安い
同じRC構造なのに、他の物件と比べて家賃が安い物件には注意しましょう。
建築コストを抑えるために建物の周りだけコンクリートを使用し、居室同士の壁が石膏ボードになっている可能性があるからです。
石膏ボードはコストが安いですが、カルシウムを主成分とする石膏を紙で包んだ板なので、空気の穴が多く音が通りやすくなっています。
例えば、築年数や間取りが似ているにもかかわらず、家賃が5,000〜8,000円ほど安い物件などは注意が必要です。
③居室同士が隣り合う間取り
居室同士が隣り合わせになっている物件は、お互いの音が響きやすいです。
内見している居室だけではなく同じフロアの間取りを確認し、居室と居室の間がどうなっているかを確認するようにしましょう。
④築年数が古い
築年数が古いRC造の物件にも注意が必要です。
老朽化によりヒビや空洞ができてしまい防音性が低くなっている可能性があります。
また、建築技術が古く防音素材を使用していない可能性も高いです。
⑤壁が薄い
壁が薄い物件は、いくらRC造でもお互いの生活音が筒抜けになっている可能性があります。
壁の厚みの確認方法は後ほど解説しますので、内見時に確認すると良いでしょう。
⑥共有スペースが汚れている
マンションの共有スペースが汚れている物件は、質が悪い住民が住んでいる可能性が高いです。
例えば、エントランスや廊下・ゴミ捨て場などは必ず確認してみてください。
後々の騒音トラブルに発展しやすいので、このような物件はできるだけ避けるようにしましょう。
⑦過去に騒音トラブルがあった
過去に騒音トラブルが起きていないかを確認してください。
仮に騒音トラブルが起きているとしたら、その物件の「防音性能が低い」か「住民の質が悪い」かのどちらかです。
どちらにしてもトラブルが起きているような物件は住みにくくなる可能性が高いので、避けたほうが良いでしょう。
RC造はうるさい?④騒音を避けるための部屋の選び方
RC造に限らず、騒音を避けるための部屋選びにはポイントがあります。
意図していなくても騒音トラブルとなってしまう可能性もあるので、部屋選びは慎重に行いましょう。
①角部屋もしくは最上階を選ぶ
騒音を避けるには角部屋もしくは最上階がおすすめです。
上下左右に面している部屋が少なければ少ないほど、騒音に悩まされる確率が下がります。
また、角部屋や最上階の部屋は、部屋の前を通る人も少ないためセキュリティ面でも安心です。
ただし、道路側の角部屋は車が通る音や通行人の話し声などが気になる可能性があります。
また、角部屋や最上階の部屋は家賃が相場よりも5,000円ほど高めです。
②隣の部屋の間取りを確認する
騒音を避けるには、隣の部屋の間取りや同じフロアの間取りを確認すると良いでしょう。
先ほども解説しましたが、収納や浴室を隔てず隣との間が壁1枚の場合は音が響きやすいです。
部屋を区切る壁の厚さは不動産会社でもわからないことが多いので、気になる場合は管理会社に確認してもらうように頼んでみてください。
③築浅もしくはリノベーション物件を選ぶ
騒音を避けるためには、新築や築浅・リノーベーション物件を選ぶようにしましょう。
新しい物件であれば、老朽化が少なく防音素材が使われている可能性が高いからです。
ただし、新築やリノベーション物件は家賃が高くなります。
④線路沿いなどの音がなる場所を避ける
騒音を避けるためには、線路沿いや道路沿いなどの音がなる場所は避けましょう。
仮にRC造で防音性に優れた物件でも、線路沿いや道路沿いはどうしても音が気になるものです。
建物の設備を気にする前に、幹線道路から少し離れたところを選ぶなど物件選びに工夫が必要になります。
⑤繁華街の周辺は避ける
騒音を避けるためには、繁華街や商店街など人が集まるエリアの周辺は避けるといいでしょう。
特に、夜遅くに酔っぱらった人が騒ぐこともあるので、居酒屋など飲食店が多いエリアの近くは避けるのが無難です。
RC造はうるさい?⑤内見時の防音性確認方法
RC造でも「うるさい」と感じる物件はあります。
内見時に不動産会社や管理会社に物件の構造を聞いても実際にどれくらいの音が聞こえるのかは住んでみないことにはわかりません。
そこで、内見時にできる防音性能の見分け方を紹介していきます。
見分け方を理解して、内見時には自分の耳で確認してみましょう。
壁をノックする
見分け方の1つ目は「壁をノックする」です。
拳で壁をノックした際に「ゴツゴツ」と鈍い音が聞こえたら、コンクリートの可能性が高いので壁が分厚く防音性が高い証拠と言えます。
反対に、軽い音がしたり感触が柔らかかったりしたら、石膏ボードの可能性が高いのでその部屋は避けたほうがいいです。
ただし、隣の部屋に人がいる場合は壁を叩くのは控えましょう。
壁に耳を当てる
見分け方の2つ目は「壁に耳を当てる」です。
実際に壁に耳を当てて音を確認しましょう。
特に隣に人がいる場合は先ほど紹介した「壁をノックする」は使えないので、この方法がおすすめです。
コンクリートの壁では物音が聞こえにくいですが、石膏ボードの壁の場合はテレビの音などの生活音が聞こえます。
部屋の真ん中で手を叩く
見分け方の3つ目は「部屋の真ん中で手を叩く」です。
実際に部屋の真ん中で手を叩いてみてください。
硬い材質ほど音を反射させる作用があるので、音が反響したら防音性の高い部屋です。
反対に柔らかい材質は音を吸収してしまうので、音が反響しません。
窓を開けて周辺の施設を確認する
見分け方の4つ目は「窓を開けて周辺施設を確認する」です。
物件の周辺環境がどのようになっているのかを確認することは大切になります。
物件の防音性が高くても、周辺環境が悪く窓も開けられないようでは住みにくいです。
内見時に窓がある場合は、窓を開けて周辺を確認するようにしましょう。
部屋の見分け方を理解して騒音トラブルを避けよう!
「RC造でもうるさいのはなぜ?」をテーマに、RC造の防音性や騒音トラブルの起きにくい部屋の見分け方について解説しました。
基本的にRC造はコンクリートで壁や床を造っているので、防音性が高いです。
ただし、築年数の古い物件や他の物件と比べて家賃が安い物件は、防音性が低い可能性があります。
内見時には「部屋の中央で手を叩いて反響音を確認する」などの見分け方を行い、防音性を確認して騒音トラブルを避けるようにしましょう。
引っ越しを考えている方必見!「賃貸」vs「購入」結局どっちがお得?
賃貸のメリット・デメリット
賃貸のメリット
- 気軽に引越しをすることができる
- ローンがない
賃貸で暮らすメリットは、なんといっても飽きたり嫌になったりしたらすぐに引っ越せることですよね。
転勤・転職、結婚などのライフイベントが考えられますが、何かあっても賃貸なら簡単に引っ越せます。
賃貸のデメリット
- 家賃はただの消費・生涯払い続ける
- 内装や間取り、設備などが自分で決められない
- 更新料も取られる
- 持ち家と違い資産にならない
引っ越しが手軽な賃貸ですが、デメリットもあります。
ほとんどの物件で2年に1回の更新料が発生します。賃貸だと気軽に引っ越せるのがメリットですが、その分引っ越し費用も相当な金額になるでしょう。
また、若い世代の方は気にしないかもしれませんが、高齢者になると家を借りることが難しくなるとも言われます。
なにより、いつまでたっても家賃を払い続ける、このサイクルから抜け出せないのは賃貸で暮らす最大のデメリットです。
マンションや戸建て購入のメリット・デメリット
購入のメリット
- 毎月支払う家賃が資産に変わる
- リノベーションなど自分好みの部屋に自由に変えられる
- 政府の支援金等措置が豊富
- 老後、収入が無くなっても住むところには困らない
賃貸だと、毎月支払う家賃は当然一生返ってきません。
しかし、購入の場合は支払うお金はローンの返済にあたるため、自分の資産へ変わります。
また賃貸と違い持ち家は自分が所有するものですから、間取り変更など将来のリフォームも自由です。
さらに住宅購入は経済を活性化させる効果があるため、国の経済対策の一環として手厚くもてなされている部分も見逃せません。住宅ローン控除やすまい給付金、各種税金の軽減措置などが豊富です。
また、住宅ローンを完済すれば老後の住居費の負担が抑えられますし不要になれば売却や貸し出すことも可能です。
購入のデメリット
- 賃貸に比べて気軽に引っ越しづらい
- ローンが通るかわからない
よくデメリットとして挙げられているのが引っ越しが気軽にできないことです。
しかし、ライフスタイルが多様化し変化が激しい現代でも、購入した物件であれば売ることも貸すこともできるので、住まいもフレキシブルに変えることが出来ます。
実は20代や30代でのマンション購入が主流化してきています。
毎月誰かに家賃を払い続けるよりは家賃と変わらない支払いでローンを組み、
自分の家を資産として所有したいという人は少なくないのです。
マイホームは一生に一度の買い物ではありません
“35年もローンを払い続けなきゃいけない”
“引っ越ししづらくなる”
それは時代とともに変わってきています。
購入することで物件そのものがあなたの「資産」なので、ローン返済中に住み替える場合でも売りに出して“売却益"によって完済することも貸しに出して家賃収入をローン返済にあてることもできるのです。
このように様々な方法であなたのライフスタイルの変化に合わせて住み替えることが可能なのです。
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