●遊びが異なるふたつの王国を体験!

『スーパーマリオ オデッセイ』開発者プレゼン&試遊会でわかった、驚きと遊びの詰まった新たなマリオの姿を詳細リポート!【E3 2017】_10

 プレゼンに続いて、本作の試遊台が解放された。今回プレイできたのは、“Sand Kingdom”(日本語版の名称は、“砂漠の国「アッチーニャ」”)と、“Metro Kingdom”(日本語版の名称は“都市の国「ニュードンクシティ」”)のふたつの王国。Sand Kingdomはメキシコのような雰囲気を持つ砂漠の中にある街で、Metro Kingdomは現代とちょっと古い時代を合わせた、ニューヨークのような都市部。なお、どちらもプレイできたのは10分。10分のあいだに、いろいろな遊びが楽しめたのだが、パワームーンの探索も含め、あまりにできることが多かったため、もっともっと時間が欲しくなる、というのが正直なところだ。

 まずは、マリオの基本アクションからご紹介。ジャンプや幅跳び、ジャンプからのヒップドロップなど、おなじみのアクションは健在。3Dの『スーパーマリオ』シリーズをプレイしたことがある人ならば、おそらくすんなりプレイできるはずだ。また、3回はダメージをくらっても大丈夫な体力制になっており、このあたりも3D『マリオ』でおなじみのルール。

 帽子投げは、Joy-Con2本持ちのYボタンで帽子を投げて、Joy-Conを振った方向にホーミングするようになっている。帽子を投げた状態で、ふたつのJoy-Conを横に同じ方向に振ると、マリオのまわりをぐるぐると帽子が回り出す。プレイし始めたばかりのころは、どちらに振ればいいのか戸惑うこともあったが、ちょっとプレイするだけでだいたいが把握できるようになるのは、『スーパーマリオ』シリーズらしい感覚。ちなみに、今回は上記のとおりJoy-Con2本持ち(左手と右手にバラバラに、ストラップが付いた状態のJoy-Conを持っている)でのプレイになっていた。これがProコントローラーや、Joy-Conを挿した携帯モードでプレイした場合、どんな感覚になるのかは気になるところだ。

『スーパーマリオ オデッセイ』開発者プレゼン&試遊会でわかった、驚きと遊びの詰まった新たなマリオの姿を詳細リポート!【E3 2017】_12
▲今回プレイできたのは、このJoy-Con2本持ち。

氷の柱が乱立する、砂漠の国Sand Kingdom(アッチーニャ)

 今回、最初にプレイしたのはSand Kingdom。メキシコ風の明るい国で、あちこちにサボテンのようなものがあるのだが、それと同時に氷の柱のようなものも乱立していて、中には、ここの住人であろうキャラクターが氷詰めになっていることもあった。動かずにいると、マリオが寒そうに身体を震わせることからも、どうやら暑い国に何かトラブルが起こっているようだ。

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 国のあちこちには、ふつうのコインのほか、パープルコインなども存在。残念ながら、すべてのパープルコインは集められなかったが、歴代『スーパーマリオ』のレッドコインのように、このコインを一定数取ると、何かいいことがあるのかもしれない。なお、壁にタキシードを着たクッパと、連れ去られるピーチ姫のポスターなどが貼られているのだが(結婚式のアピール?)、帽子を投げるとポスターが剥がれてコインが出てきた。こういったギミックはあちこちに存在する。とある場所では、『スーパーマリオ 3Dワールド』のネコマリオのドット絵が壁に描かれており、そこに帽子を投げると多くのコインが出現。こういったことが、小泉氏や元倉氏が言う“遊びの詰まった箱庭の世界”を表しているのだと思う。

 壁のドット絵と言えば、オールド『マリオ』ファンにたまらない要素も。ドットブロックで作られたような土管が壁につながっている場所があるのだが、その土管に入ると、マリオが『スーパーマリオブラザーズ』風のドットの姿に!(でも、カラーリングはファミコン版の赤と茶色ではなく、赤と青のもの。スーパーマリオ30周年シリーズamiiboの“モダンカラー”を想像してもらうといい→モダンカラーamiiboはコチラ)。さらに、楽曲も8bitのチップチューンのように変化し、2D『スーパーマリオ』そのままのアクションで壁の中(というか、壁の表面)を進めるのだ。敵やブロックも『スーパーマリオブラザーズ』当時のものになり、キラーやキラー砲台の姿が確認できた。ちなみに、壁の中でも本作と同じ体力制になっているが、帽子投げやヒップドロップといったアクションは使えなかった。

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 Sand Kingdomでは、キラーに帽子投げを行って、キャプチャーができた。マリオ帽子をかぶったキラーを操作して、空を自由自在に進むことが可能。一定時間で通常のマリオに戻ってしまうのだが、Joy-Conを振るとダッシュ(ブースト?)で高速化もできた。キラーの場合は、高低差を変えることはできなかったため、キャプチャーした状態の高さのまま進むことになる。その状態でブロックに突っ込めば爆発してブロックが破壊でき(その場合、キラーからマリオの姿に戻る)、ブロックでふさがれていた道を切り拓いたり、ブロックの中に入っていたパワームーンを見つけたりといったことができた。

 そのほか、特定の家の中に入ると、コインやムーンなどのマークがスロットのように回っているミニゲームが遊べた。『スーパーマリオブラザーズ3』以降に登場したミニゲームのようなもので、今回はコインを払って遊べるようだ。マークを止めるには帽子を投げて当てるのだが、今回は残念ながらマークが揃わず。パワームーンを揃えた場合、パワームーンがもらえるのだろうか

 上記のようにいろいろな家があったり、家の屋根にパワームーンがあったりと、あちこちが探索できるSand Kingdomだが、家が密集しているポイントからちょっと離れた場所にも、探索できそうなポイントがあったりと、全貌を把握することはできなかった。

高層ビルがそびえ立つ、都市の国Metro Kingdom(ニュードンクシティ)

 高層ビルが立ち並び、信号や交差点、クルマが走る道路があるという、『スーパーマリオ』シリーズにしては珍しい世界観のMetro Kingdom。ここには、頭身の高い人間もいて、横にマリオが並ぶシチュエーションは、これまでになかった光景でなかなかおもしろい。ちなみに、そのへんを歩いている人間をジャンプして踏んだり、帽子を投げてぶつけたりといったイタズラも可能。記者がMetro Kingdomをプレイし始めた瞬間に、こういったイタズラをしたら、横にいたスタッフさんに苦笑いされた。試遊をしたほかの人は、そんなプレイをしなかったのか……?

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 で、この国では、最初にオデッセイ号の目の前から始まる。そんなオデッセイ号は中に入ることができ、中のタンスの前でAボタンを押すと、マリオの着せ替えができた。今回は考古学者のような衣装が入っていたのだが、いろいろと衣装が増えそうだ。

 Metro Kingdomは前述の通り、都市部のコース。だが、あちこちにちょっと変わったところもあり、信号が“ハテナブロック”になっていたり(下から叩くとコインが出る)、走っているクルマの上にジャンプで乗るとジャンプ台のように高く跳ね上がったり、ポールをキャプチャーしてポールをググっと反らした状態でジャンプすると遠くまで飛べたりと、いろいろ試すほどに、おもしろい仕掛けが用意されていることに気づく。路上には、スクーターがあったのだが、このスクーターは乗り込むと、マリオがスクーターを運転し始めるという、ここでもこれまでの『スーパーマリオ』で見かけない光景が見られた。

 小さな公園もあり、公園では『スーパーマリオ オデッセイ』の最初のトレーラーにもあった長縄跳びに挑戦できる。現実の長縄跳びのように、ちょうどいいタイミングで入り込み、あとはジャンプをするだけ……なのだが、これが意外なほどに難しい。目標ジャンプ回数は30回なのだが、記者はその場ジャンプができずに縄から外れてしまったり、ジャンプ回数を重ねると早くなる仕掛けにやられてしまったりで、最大回数28回で断念。あと2回だったのに……。

 なお、『スーパーマリオ オデッセイ』には特定の依頼をこなす、クエストのようなシステムもある。Metro Kingdomでの依頼はボーカルの女性(しっかり確認できなかったが、ポリーンという名前だった様子。ポリーンと言えば、『ドンキーコング』で“レディ”と呼ばれていた女性で、以降に名前がついたキャラクター)が、ライブを開くために4人のミュージシャンを捜してほしいというもの。街のあちこちにミュージシャンがいるので彼らを捜しに行くのだが、公園でドラムを叩いている人もいれば、ビルの屋上でギターを弾いているような人もいて、キャプチャーを駆使しながら見つけていくことになる。ビルの上に上がるには、階段などを使う場面もあったが、ここでは電柱の電気にキャプチャーをして、マリオが電気のように電線を伝って上っていくという方法が使えた。ひとつのパワームーンを取る方法にも、いろいろな手段がありそうだ。

 そのほか、ラジコンを操作している人間に帽子を投げてキャプチャーし、プレイヤーがラジコンを操作できるようになったり、『ピクミン』に登場するようなミニロケットをキャプチャーし、別のステージ(Metro Kingdom内の別のところ)へ飛んでいったりということもできた。ロケットで飛んだ先は、ちょっと高度なアクションが求められる、横スクロール風のステージだった。

 あと、-(マイナス)ボタンでマップが表示できたのだが、マリオの現在位置のほか、中間ポイントの場所、目的の場所などが見られるほか、その国に登場する人物のトピックを新聞記事風に表示していたり、国の気温といった情報も描かれていた。

 そんなこんなで試遊時間はあっという間に終了。プレイした感覚としては、まさに箱庭の3D『スーパーマリオ』。探索している感覚は、『スーパーマリオ64』に近いが、アクションの軽快さや遊びやすさは、最近の『スーパーマリオギャラクシー』以降に近い気がする。また、当然ながら世界の広さも、プレイのテンポ感もまったく違うのだが、いろいろなことを試したくなるという意味では、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に近いと感じる部分もあった。ただ、『スーパーマリオ オデッセイ』はオープンワールドではなく、あくまで箱庭。さらに、Sand Kingdomがエリア自体が広い印象なのに対し、Metro Kingdomはエリアはそこまで広くないが、高いエリアにいろいろな足場が用意された高低差に溢れた場所と、国によってレベルデザインがかなり違う印象だった。どれくらいの数の国があるのかわからないが、いろいろなバリエーションが楽しめるようになっているのだろう。