テンタライブの声援に感じる喜びとジェラシー

長い歴史と愛情を感じたテンタクルズのライブ

――おふたりの中でヒメやイイダに似ていると感じる部分はありますか?

Aliceりなちんは、ライブで歌ってるときがめっちゃカッコいいので、そういうところはヒメちゃんとリンクしますね。逆に、性格に関してはイイダさんっぽいです。おっとりしてる。

いとう私は、“やりたいことをやる”っていうある種の乱暴さを持つヒメに憧れていて。そういう願望という意味で共通している部分があるからこそ、声がマッチしたのかな、と感じています。性格は似ていませんけど、根本的な悪ガキの部分っていうのはつながっているかもしれませんね。

――パフォーマンスでその似ている部分が出てくるわけですね。

いとう“真ん中の部分”が似てるって感じです。

――Aliceさんはいかがですか?

いとうアリちゃんは、性格はどっちかと言うとヒメちゃんなんですけど、気配り上手だし、やさしさっていう部分ではイイダちゃんと共通してるかなー。

Aliceなんだよー! このこのー!(笑)

いとういや、本当にそう思うんだよ(笑)。

――このイチャイチャ感、テンタクルズっぽいですね(笑)。

『スプラトゥーン2』テンタクルズ(中の人)インタビュー。ヒメ役いとうりな、イイダ役Aliceに聞くテンタクルズへの想い_02
『スプラトゥーン2』テンタクルズ(中の人)インタビュー。ヒメ役いとうりな、イイダ役Aliceに聞くテンタクルズへの想い_03
イチャイチャ感の一例。

いとう(笑)。歌ったときのセクシーさ、キャラクターのルックスにもイイダに通じている部分があると思います。

Aliceそうだね。“真ん中の部分”が似てるから(笑)。

いとうなんだよー、いじるなよー(笑)。

――(笑)。ヒメやイイダのいろいろなところがミックスされたおふたり、というわけですね。

Alice本当に自分の分身みたいな感じです。

いとう自分ではないけれど、自分のことでもある、そんなイメージです。

――テンタクルズの歌には声にエフェクトがかけられていますが、おふたりにとってテンタクルズの歌は自分の歌という感覚なのか、それとも、別のアーティストの歌を聞いてるような感覚なのかをお聞きできますか。

Alice完全に自分の歌ですね。

いとう収録の過程も知っちゃっているから、自分の声に聞こえちゃうんです。

Alice「これはAliceちゃんの声だ」って言ってくれる知り合いやファンの方も多いです。私とりなちんはアーティストとしてコラボしたことはないけれど、テンタクルズとしてコラボが成り立っているっていうもおもしろさもありますね。

――実際におふたりがコラボされたときの予想図が見えるわけですね。でも、今度いっしょにライブをされるんですよね(ライブは2019年6月22日に実施。取材時はライブ前だった)。

Aliceそうなんです!

いとうじつはいっしょに曲も出すんです。テンタクルズの楽しさが忘れられなくて(笑)。あと、テンタクルズではない、自分たちオリジナルの曲を作ったらどうなるかという好奇心もあって、今度やってみることにしました。

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――新しい挑戦ですね。ライブと言えば、ハイカライブやテンタライブがありましたが、実際に会場で生のテンタクルズと観客の反応を見た感想はいかがでしたか?

いとうまずは感動ですよね。自分の声が出てる分身だし、我が子を見てるっていうか、すごく不思議な感じがしました。

Alice新感覚だったよね。味わったことのない感動がありました。自分に、まだこんな知らない感動があるんだなって思いましたよ。

いとうそうそう。客観視している部分もありつつ、もちろん自分の声でパフォーマンスをくり広げるヒメちゃんに気持ちも入るし。テンタクルズが歌ってるところを見て、自分もそれに背中を押されるような感覚もあって、大泣きしちゃいました。

Aliceあとは、ジェラシーも感じたよね! やっぱり。私も現役バリバリのアーティストだから、テンタクルズのほうが売れてるなーって自覚をして。ある意味、自分なのに(笑)。

――ああ、自分の歌声でみんな盛り上がっているのに、そこに立っているのは自分ではないと。

Aliceそうなんですよ。悔しいって思いもあるし、負けられないっていう励みみたいな気持ちも生まれましたね。

――それくらい観客の歓声やノリがすごかったですよね。

いとうその光景を見て、涙がこみ上げてきたっていうのもありますね。こんなにいっぱいの人が聴いてくれてるんだなって。

Aliceぜんぜんイカ語がうまく言えなかったあの日とか、テンタクルズと私たちはヒストリーを共有しているようなものなので。ハイカライブで1曲目の『ウルトラ・カラーパルス』のイントロがかかった瞬間、ふたりで抱き合って号泣してました。

いとう全部が思い出されたよね。

――それまでの苦労や歴史が頭をよぎったんですね。

Alice『スプラトゥーン2』のスタッフさんとは、付き合いも長くなっているので、仲よくさせていただいていまして。レコーディングの合間には、雑談でよく笑い合っているんですが、どれだけ命を懸けてこのキャラクターを作っているか、どれだけ愛情を注いでいるのかっていうのがわかっているうえで、ハイカライブやテンタライブも端々からそういう愛情が伝わってくるので、そこにも感動しましたね。

――ハイカライブでは、イイダも『イマ・ヌラネバー!』を歌っていましたよね。フェスで流れるもともとのバージョンはヒメだけが歌うものでしたが、あれは新たにレコーディングをされたんですか?

Aliceはい。専用にレコーディングしました。イイダちゃんはシオカラーズを崇拝しているから、そういった感覚を持って歌ってほしい、っていうオーダーがありました。“歌えるのはうれしいけれど恐縮している”というような複雑なイメージ。そのときは、私もシオカラーズの中のおふたりにお会いしていたので、気持ちはわかって。表現しやすかったです。

おふたりのウデマエは?

――おふたりは『スプラトゥーン2』はどのように遊ばれていますか?

いとう思った以上にハマっちゃって、寝る時間を削って遊んだりしています(苦笑)。つい熱中しちゃって、気付いたら4時間とか経ってるんですよ。

Aliceガチマッチの影響だよね! 2時間でルール変わるし、「つぎのルールもやりたいからまだ続けよ」ってなっちゃう。

いとうそう。そうなんだけど、そうやって続けてるとウデマエがどんどん下がっちゃったり……。

Alice「調子に乗るなよ」って言われてる感じがするよね。

――あるあるですね(笑)。おふたりのウデマエはどのくらいですか?

AliceガチエリアはB+くらいまで到達したことありますけど、そこから上にいけないんですよ。なんですか、あの壁は!

いとうわかる。私もガチアサリがBまで行って、ほかのもBまで行ったけど、最近はどんどん下がっちゃって……。みんな強くて勝てないんですよね。

『スプラトゥーン2』テンタクルズ(中の人)インタビュー。ヒメ役いとうりな、イイダ役Aliceに聞くテンタクルズへの想い_07

――よく使うブキ、好きなブキはなんですか?

いとう最初はローラーを使っていたんですけど、もっと早く動きたくてマニューバーにしました。マニューバーは塗れるし、倒すのが好きなのもあって、スライドで転がって倒してっていうのをがんばってます。

――スプラマニューバー系が多いですか?

いとういまはスパッタリークリアが多いですね。トーピードを撃ちまくってます。

Aliceりなちんの倒しかたカッコいいもんね。

――Aliceさんはどうですか?

Alice最初は、ジェットスイーパーがすごく好きだったんです。遠くまで塗れるし、遠くの相手を倒せるってことで。ガチエリアでよく使ってました。でも、ナワバリで歯が立たないことが多かったから、いまはシャープマーカーネオをよく使って、アグレッシブに倒しにいってます。

――ガチマッチもナワバリも、かなりプレイされているんですね。

Aliceやってますね! りなちんとも、電話してる途中で「スプラやりたい!」みたいな流れになって、そのままいっしょに遊んだりします。

いとうしゃべりながら遊んでますね。

――みんなでしゃべりながらやると、また別の楽しさがありますよね。

いとうそうですね。でもすごく口悪くなっちゃいます(笑)。「なんだよ、てめー!」とか。

Alice私は、ハーフの血がそうさせるのか、ここでは絶対に言えないワードが出てきちゃいます(笑)。

いとう「アリちゃん、それダメだよ!」って言いつつも、個人的にはそういうのもすごく楽しいです。

Aliceでも、これはファンには見せられないよね……。