実験

扇状地(せんじょうち)をつくってみよう！

扇状地(せんじょうち)とは、山(やま)のふもとに広(ひろ)がる「扇(おうぎ)」のような形(かたち)の地形(ちけい)のことで、日本(にほん)全国(ぜんこく)にあるよ。扇状地(せんじょうち)はどうやってつくられるのかな？砂(すな)と水(みず)をつかって実験(じっけん)してみよう。

用意(ようい)するもの

・砂(すな)
※ホームセンターなどで買(か)う場合(ばあい)は、砂(すな)のつぶがそろっていない、真(ま)砂土(さつち)を選(えら)ぼう。

・大(おお)きめのトレイ
・水(みず)さし
・水(みず)
・トレイの下(した)にはさむもの
※タオルやかまぼこ板(いた)、雑誌(ざっし)など

＜注意(ちゅうい)＞
水(みず)や砂(すな)がこぼれてもいい場所(ばしょ)でやろう。
家(いえ)の中(なか)でやるときは、レジャーシートなどをしいて実験(じっけん)しよう。

トレイの片方(かたほう)のはじに、砂山(すなやま)をつくる

トレイの下(した)にタオルなどをはさんで、トレイを少(すこ)しかたむける。
山(やま)のほうが高(たか)くなるように調節(ちょうせつ)しよう。
こうすることで、水(みず)が同(おな)じ方向(ほうこう)に流(なが)れやすくなるよ。

山(やま)の頂上(ちょうじょう)あたりから、少(すこ)しずつゆっくり水(みず)を流(なが)す。
この水(みず)が、川(かわ)の流(なが)れをあらわすよ。

山(やま)の形(かたち)がどう変(か)わるか、砂(すな)はどんなふうに流(なが)れるかを観察(かんさつ)する。
水(みず)が強(つよ)すぎると、扇形(おうぎがた)にならないので注意(ちゅうい)しよう。

実験(じっけん)のやり方(かた)や、実験(じっけん)で山(やま)の形(かたち)がどうかわったか、砂(すな)がどのように流(なが)れたかをまとめよう。
実験(じっけん)の写真(しゃしん)をとったり、絵(え)にかいたりするとわかりやすいよ。

さらに、日本(にほん)の扇状(せんじょう)地(ち)について調(しら)べて、実験(じっけん)とくらべてみよう。

水(みず)を少(すこ)し流(なが)したとき	山(やま)がくずれ始(はじ)めた。おうぎの形(かたち)はまだ見(み)られない。
水(みず)さしの半分(はんぶん)くらい流(なが)したとき	山(やま)がくずれて砂(すな)が下(した)に流(なが)された。砂(すな)は山(やま)のふもとに広(ひろ)がりはじめて、おうぎの形(かたち)らしくなってきた。
水(みず)さしの水(みず)を流(なが)し終(お)わったとき	山(やま)のふもとに、流(なが)れた砂(すな)がどんどん広(ひろ)がって、おうぎの形(かたち)になった。大(おお)きめの砂(すな)のつぶは、山(やま)のふもとにのこって、こまかいつぶは水(みず)に流(なが)された。

日本(にほん)でいちばん大(おお)きいといわれる、富山県(とやまけん)の黒部川(くろべがわ)扇状地(せんじょうち)。黒部川(くろべがわ)は、北(きた)アルプスの山(やま)から富山湾(とやまわん)に向(む)かって流(なが)れる川(かわ)。