教育庁 教育振興室 高校再編整備課 |
【配属歴】 平成17年 総務部 市町村課 |
大学では法学部で法律を専攻し、ゼミでは会社法などを学んでいました。大学3年生の就職活動がはじまるタイミングで、所属していたサークルの仲間とともに簿記などの資格取得の勉強をはじめました。そのとき通っていた専門学校で公務員試験のことを知り、公務員という選択肢を意識するようになりました。
大阪府以外に国税専門官も受験し、合格したのですが、地元での勤務を希望していたこともあり、最終的に大阪府職員を選びました。
また、例えば企業支援のような広域で仕事をする際、市町村単位に比べて府内全域を対象とする大阪府の仕事に魅力を感じたことも、入庁理由の一つです。
入庁1年目は総務部市町村課に配属になり、府内市町村の財政運営をアドバイスする仕事を担当しました。次の健康福祉部病院事業課(現:健康医療部保健医療室保健医療企画課)では、府立急性期センターに出向し、医師や看護師の採用、職員の勤怠管理といった業務を担当しました。
平成22年からは商工労働部の商工振興室(現:中小企業支援室)ものづくり支援課で、製造業を中心とする企業支援業務を行い、平成25年からは同じ商工労働部中小企業支援室で、議会対応や室内各部門の企画調整業務を担当していました。
平成28年に総務部人事局人事課に異動し、主に定年まで府職員として勤めた方の再任用や再就職支援を担当し、平成29年から教育庁教育振興室に所属しています。
府立高等学校に関する特色づくりや、再編整備に関する予算関係や庶務業務を担当しています。私が所属する高校再編整備課では、大阪府内の生徒数の減少を見据えつつ、適正な学校配置に取り組んでおり、教育の質を高めるために時代に合わせた学校づくりも行っています。その代表的な例が、エンパワメントスクールです。ここでは、生徒が中学校時代に十分できていないところを学び直し、「わかる喜び」や「学ぶ意欲」を引き出し、しっかりとした学力と社会でがんばる力を身につけられるようサポートしています。
エンパワメントスクールでは、子どもたちにとって「勉強がわかる、楽しくなる」ような授業とするため、環境や設備を整えています。具体的には、電子黒板の設置やタブレットの導入などです。学校に出向いた際、私が予算要求した機器を子どもたちが使い、勉強に集中している姿を間近に見たことがあります。自分の仕事の成果が目に見えたようで、大きなやりがいを感じました。
課内には16名の職員がおり、行政職はそのうち6名で、残りの方は教員免許を有する事務職です。仕事柄学校とやりとりすることが多く、高等学校課や教育総務企画課など、他課の職員と連携しながら仕事を進めています。勤務時間中は、緊張感をもちながら仕事に集中していますが、休憩中などリラックスする場面もあり、メリハリのある雰囲気です。
入庁前は、職場には同じ行政職や府の職員ばかりだと思っていましたが、実際働いてみると、市町村職員、医師や看護師、企業、支援機関の専門員、そして現所属では教員経験者など、様々な方とともに仕事をします。実に幅広い分野の人たちが活躍している職場だと感じました。
商工労働部商工振興室に所属していた際に担当したイベント企画の仕事です。当時の上司とともに、大阪で発祥し、革新的な製品を発明した企業を集めた「大阪の発明展」という展示を行うことになりました。出展者の選定から展示レイアウト、PR告知まで、総合的にプロデュースし、展示場担当者との打合せや必要備品の調達、出展調整なども行いました。とても大変でしたが、普段から取り組んできた業務の知識や経験を活かして、無事イベントを開催することができました。
また、このような仕事を通じて、企業と接する機会にも恵まれました。商業・ものづくりが盛んな大阪で企業を経営する方々は、皆さん前向きで、経営に関して明確な考えをおもちの方ばかりでした。こちらは企業を支援する立場でしたが、逆に多くのことを勉強させていただきました。
いくらキャリアを重ねても、慣れない業務に向き合うことが多々ありますが、これまでの知識や経験を活かしながら問題を解決していくようにしています。
大阪府職員は定期的に異動があるため、これまでの経験上、異動一年目が最も苦労したように感じます。ベースとなる仕事はどの職場でも共通する面がありますが、新たなことを学び続けるという姿勢は欠かせません。前任者からの引継ぎはもちろん、それ以外にも過去に同じ部署にいた方、その仕事に詳しい同期や先輩から情報を集め、事前に準備してから仕事に取り組むようにしています。
また、現在ジョブトレーナーとして、新規採用職員へのアドバイスを行っています。その中でも、初心を忘れず、基本に帰って業務に取り組むよう心掛けています。私が入庁した当初は、ジョブトレーナーという制度はありませんでしたが、当時の先輩から仕事のイロハを教わりました。今指導している職員は、わからないことがあれば積極的に質問してくれ、頼もしく感じています。
大阪の教育を充実させるためには、子どもたちが自ら学びたいと思える学校づくりが必要です。私が所属している高校再編整備課も、その一端を担う部署です。日頃から、エンパワメントスクールなどのセーフティネットの役割を担う高校や、AI・IoTといったこれからの情報社会に対応できる人材の育成をめざす高校など、時代に合わせた特色ある学校づくりの取組みを通して、将来の社会の担い手となる子どもたちの育成に貢献していきたいと思います。
大阪府の職員は、異動によって仕事内容や職場環境が変わります。変化を恐れず、新しい環境に適応して頑張っていこうと思える人が、職員に向いていると思います。
また、一人だけで仕事が完結することはなく、様々な人と関わりながら仕事を進めていきます。私も、わからないことは周りの皆さんに教えてもらいながら、仕事に取り組んできました。チームの一員として周りの人と協力しながら、責任をもって仕事に取り組める、そんな方と一緒に働きたいです。私自身、後輩に教える立場になり、今後も勉強していかなければと思っています。
9時00分 メールチェック |
※掲載されている職員の職務内容、所属及び所属名称は配属当時のものです。
このページの作成所属
人事委員会事務局 人事委員会事務局任用審査課 任用グループ
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