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事務系ならではの貢献新たな視点でJAXAをみつめ、解決策を模索する
川口 隼人
2015年入社
国際総合科学部卒
第一宇宙技術部門 事業推進部
REASON入社の理由
日本の航空宇宙産業の裾野をもっと広げたい
前職はエネルギー関係の企業に勤めていました。航空宇宙業界との取引も担当していて、種子島宇宙センターの射場へも足を運んだことがあります。取引を行う中で、航空宇宙業界は他業種と比べて規制や前例主義的な考えが強く、新規参入などが難しい印象を受けました。夢や可能性のある世界なので、「もっと日本の航空宇宙産業の裾野が広がるといいな」と感じていたところ、JAXAの求人情報を見つけ、JAXAであれば日本の宇宙開発の根幹に携わることができ、やりがいがありそうだと考え、志望しました。当時、幕張メッセで開催していた「宇宙博2014-NASA・JAXAの挑戦-」も見学し、宇宙開発の壮大さや面白さに触れたことも転職のきっかけとなりました。
入社してみて、若手や中途採用者であっても自ら積極的に企画や改善案などを提案できる環境だと感じました。また、様々な形で宇宙開発に関われるため、何かとやりがいを感じやすい職場だと思います。
WORKわたしの仕事
新たな仕組みづくりに果敢に挑む
人工衛星の開発や取得したデータの利用推進のためには、国・国内外の研究機関・民間企業などとの協力が必要不可欠です。その際に必要となる、相手方との協力条件などの検討・調整を行い、協力を推進させることが主な仕事です。研究開発を進めるにあたり、非常に重要となる検討を任されているため、責任とやりがいを感じています。また、技術者からの各種問い合わせ(社内規程・法律・知的財産・輸出等)が部署に集まりますので、コンプライアンス違反や不用意な技術流出等を防止するためにも、これらに的確に対応することが重要となります。部署には、様々な問合せや要望に対して確実に対応し、技術者の期待に応える先輩や同僚が揃っており、自分も参考にしています。
これまででやりがいを感じたのは、運用終了予定の人工衛星を民間企業等で有効活用してもらうための仕組みづくりに携わったことです。これは初の試みでしたので、一から企画検討を行い、実現しました。また、これまで入手できる場所がバラバラだったJAXAの研究成果(衛星データをJAXAが高度処理した成果やデータ類)についても、一箇所に集めて公開するポータルサイトを構築し、利用条件を分かり易く統一することで、誰もが簡単に利用できるような形を目指しています。これらの案件では、技術者が見落としている点について改善を行い、実現のための企画や仕組みを検討するなど、事務系ならではの貢献ができたと感じています。JAXAは若手かベテランか、技術系か事務系か、などに関係なく、良い提案を行えば積極的に任せてもらえる環境であるため、現場が抱える問題やその解決策等を常に考え、提案し、実行に移すことを心がけています。
FUTURE将来の想い
社会のニーズを取り入れ 日本の宇宙開発をリードする
ロケットや人工衛星がもっと社会で利用されるためには、今まで以上に社会のニーズを取り込んで、それを初期の研究開発の段階から反映させていくことが重要だと考えています。また、ロケットや人工衛星等が社会インフラとして機能するためには、JAXAが研究開発のみならず出口戦略もリードしていく必要があると思います。そのような観点から、将来は日本の宇宙開発の推進や産業拡大に向けた、計画や戦略の立案に関わる業務ができればと考えています。ニュースなどで目にするJAXAは先進的・革新的なイメージが強いと思いますが、公の研究機関のため様々な制約があるのは確かです。それでもなお、あらゆる方法を検討し提案し続けたいです。
JAXAは様々な経験が活かせるところです。日本の宇宙開発をより良くしていこうという気概のある方に是非来ていただきたいです。
CAREER PATHキャリアパス
入社してからこれまでのキャリア
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1st year
宇宙輸送ミッション本部 鹿児島宇宙センター 管理課
種子島宇宙センターでの事業所管理業務を担当。ロケット打上げのためには、平時から事業所や射場を適切に管理し、地元の方々をはじめとする関係各所との協力体制を構築しておくことが不可欠。管理課では、それらに関する様々な業務を担っている。
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3rd year
第一宇宙技術部門 事業推進部
人工衛星に関する外部との協力(協定・契約など)や法務的な調整などを担当。
THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面
キャンプやガーデニングなど、自然の中で過ごすことが好きです。中南米や東南アジアなどの珍しい植物の生態や育て方を調べ、専門店などで入手して育てています。また、庭で育てた野菜やハーブ類を使った料理(タイ料理やメキシコ料理など)を作ることも好きです。