【心の傷②】の続きの投稿です。
先輩に酷い言葉を掛けられた日の生写真撮影が終わり、
私は一人暮らしの自宅に帰りました。
そしてその日の夜、
先輩②から個人LINEがありました。
そのLINEは正確には覚えていませんが、
「○○(先輩①)が言ってごめんね」
という主旨のLINEが届いたと記憶しています。
その文を読んだ時、私はすごく違和感を感じました。
先輩②は先輩①の隣に一緒にいて、
その場では先輩①に対してあまり止めるような言葉は言っていなかったと思います。
先輩①に対して、その場では言うのは難しかったのかもしれませんし、そういう気持ちは私も理解できます。
ただ私が引っ掛かったのは、
"止められなくてごめんね" でもなく
"やっぱりあの言葉はいけないと思う" でもなく
「〇〇(先輩①)が言ってごめんね」
という他人が悪くて、自分は悪くないという
スタンスでの文章だったことでした。
もちろんその人は酷い言葉を掛けた本人では無いし、そう思うのかもしれませんが、
先輩①の横では何も言わず、
いない所では先輩①のせいにしているようで、
LINEの言葉を見て、この人は信用できないと思いました。
私は返信で何と返したか、かなり記憶が薄れている部分ではありませんが
・もう気にしていないので大丈夫
・何もしていないので、普通の態度でいた
・そのことで、より疑われてしまったのかもしれない
このような主旨の文章を返信し、
LINEはそこまでで終わっていたと思います。
ただ、もう気にしていないというのは
強がっていただけで、
今思えば、自分は何もしていないから
言われたことを "気にしてはいない" けれど、
"なぜこんなことを言われなければいけないのか"
という気持ちはすごくあったと思います。
そしてしばらくして、同じ日の夜に
先輩③からも電話が掛かってきました。
先輩③は
「〇〇(私の名前)はそんなことする子じゃないって分かっているよ」と言い、
電話越しでしたが泣いているように聞こえました。
その言葉が私には響いて、
本当に誠実な思いで言っているように聞こえました。
その言葉を聞いて、
ちゃんと謝ってきてくれたのだから
先輩③だけは許そうと、
そう思いました。
しかし後日、
先輩③の信じられない言動がいくつかあり、
あの謝罪は何だったんだ。
そう思って、先輩③とは話さなくなりました。
1人は証拠も無く人を責め、酷い言葉を掛ける
1人はその場ではいい顔をして、責任転嫁をする
1人は謝ってきたけれど、結局本質は変わっていなかった
人間ってこんなに酷いんだと。
人間ってこんなに怖いんだと。
そう思って、私は絶望しました。
もちろんこれ以上に人間の怖い部分を見た人もこの世には沢山いると思います。
だからこのくらいで絶望なんて、と思う人もいるかもしれません。
ただ、当時17歳だった私にとっては、
このことはただただ衝撃で、辛くて、悲しくて、絶望するような出来事でした。
それからまたしばらく経った後、
ファンの方とお会いする握手会のスケジュールがありました。
握手会はファンの皆様とお会いできるグループ主催のイベントの一つで、グループのほとんどのメンバーが集まります。
その握手会の楽屋にいたところ、
私に何かあったということを聞いたらしく、
一人の先輩が声を掛けてきてくださいました。
その先輩は、何があったのかと私に聞き、
携帯にメモを取りながら話を聞いてくれました。
私が、先輩①から言われたことを全て伝え終わると、
「分かった」
「一期生の話し合いで聞いてみるね」
と言い、その場を離れました。
心細かった時に、こうして私の話をそのまま受け止めてくださり、この先輩の存在は私にとってとても支えになりました。
そして後日、先輩同士の話し合いがあった際
私の話をメモして聞いて下さった先輩が、
生写真撮影であったことの事実確認を行ってくださったそうです。
これは先輩からの伝聞なので、
本当にそう言っていたかは分かりませんが、
先輩①に対して、
「本当にそんなことを言ったのか?」
と聞いたところ、
先輩①は、
「そんなこと言ってない」
と、しらばっくれたそうです。
話を聞いてくださった先輩は
また後日、私の所に来て、
「ごめんね、話し合いで聞いてみたんだけど、
(先輩①は)「そんなこと言ってない」って」
と話し合いでの結論を教えてくださいました。
そんなはずはない。
同じ現場に居合わせて聞いたメンバーもいるのに、、。
色々な思いが込み上げてきましたが、相手がしたことを認めないならこれ以上話し合いは出来ないですし、
当事者同士での解決は難しい。
そう思いました。
私からスタッフさん等を通して、
言ったことを認めてください。
改めて話し合いをしましょう。
と、先輩①に伝えてもらう事も
今考えれば出来たのかもしれませんが、
酷い言葉を掛けてきた人に自分から話し合いを持ちかけるほどの勇気は、その時の私にはありませんでした。
だから当事者同士での解決が難しいなら仕方ない。ここで終わりにしよう。
また、そうやって自分の中で気持ちを鎮めました。
その後も、同じグループの先輩だから、せめてもの礼儀だと思って、握手会の楽屋で他の先輩にするのと同じように、
先輩①にも通りすがりに「お疲れ様です」と、挨拶をしたりもしてみたのですが、
私の声が聞こえなかったのか、
無視したのか、
真相は分かりませんが、
先輩①から返事が返ってくることは無かったので、
その後、私から挨拶する事も無くなりました。
この出来事はここまでで終わり、
それ以上の進展はありませんでした。
その後、生写真撮影の件〜私がグループを卒業するまでの間にSNS等で私について投稿で触れてきた先輩もいましたが、
それ以来先輩①、②、③とは楽屋やLINEでも話すことがほぼ無かったり、少し話せたとしても以前のように話すことはほとんどありませんでした。
〈次の投稿に続きます〉
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