橋下、星野リゾートの誘致は出来レースだった・・・自分でご開陳。 11月22日号
橋下、星野リゾートの誘致は出来レースだった・・・自分でご開陳。
元大阪市長の橋下徹氏が、11月12日(土)の「NewsBAR橋下」というネット番組で、新今宮駅裏の星野リゾート誘致に関して、星野佳路代表と対談している。(現在もネットで視聴できます。)
番組の最初に橋下は「お会いするのは初めてなんですけど、星野さんの旅館に出張で泊まった時にお酒の差し入れをいただいたんです」と言うと、星野は「あの時は将来総理大臣になるんじゃないかと思ってました。それでお酒でも出しておこうと・・・」と応じた。
・・・星野リゾートは有力な政治家には酒をふるまうホテルのようだ・・・
橋下は新今宮駅裏の星野リゾート誘致について裏話を披露した。
「僕が市長だった時に役所の幹部達が星野さんの名前を出さずに“実はあそこの土地(新今宮駅前)にホテルを建てたいという声もあるんです”と聞いて、んなワケないやんか!!」と当時は信じられなかったと告白。続けて「もういつになるか分からないから、あそこは駐車場にする。観光バスを止めるターミナルにするんだと言って、そっちに話しを進めようと思ったら“殿、ご乱心お止めください”みたいな感じになって一回、駐車場の話は取り下げたんです。危なかったーあれ(笑)。それで僕が辞めた後かな?星野さんが本当に建ててくれる計画になったんです」と説明。そのあと橋下は「事前に星野さんとは接触していない」と言い訳していた。
大阪市は2016年9月に、新今宮駅裏の市有地の「開発事業予定者」を募るプロポーザルを公表した。プロポーザルと言うのは、複数の業者に企画や提案を出してもらってその中から良いものを選ぶ方式だが、この時すでに「シティホテルやリゾートホテル」と使用目的をホテル建設に限定。客室数は400室以上。一室あたりの平均客室面積は30平方メートル以上、契約後3年以内に建設工事に着工し、6年以内にすべての工事を終えてホテルの全面供用を始めることが条件だ。しかも、予定価格を18億830万円と発表したのが2016年10月11日。申し込みを受け付けるのが12月22日。
わずか一か月で、これだけの計画を練ることができる企業などどこにもないだろう。橋下がナンボ否定しようと、最初から「星野リゾートありき」のプロポーザルだったことは明らかだ。
センターの移転計画でセンターの仮庁舎をどこに作るかという話が出た時、「新今宮駅裏」と言う案が出ていたが、大阪市は最初からこの案を拒否していた。この時にはすでに裏で話ができていたのか。
都市の真ん中にある広い公有地は大阪市にとっては貴重な財産だった。たかだか18億円という格安の値段で個人企業にたたき売ってしまった。もっと地元の人間が生活しやすくなる使い方はなんぼでもあったはずだ。大企業のために市民の公有財産を売り飛ばすやり方は犯罪行為だ。大阪維新に大阪市を任せておけば、大阪市はズタズタにされる。(いんば)
「れいわ新選組」の大石あきこ
「カジノを認めるな」と政府を追及
カジノをどこに作るかについて、当初の予定では今年中に決まることになっていた。しかし大阪の建設予定地の夢洲には、地盤に重大な問題があることが明らかになっている。
大阪市の松井一郎市長は11月14日、IRの審査状況について、建設予定地の地盤について国から必要書類の提出を求められていることを明らかにした。
これについて11月16日、「れいわ新選組」の大石あきこ衆議院議員が国会で質問した。要約すると・・・
軟弱地盤について現在対策をとろうとしているのは地表から25メートルの表層部分だけで、その対策だけで788億円を投入するとしている。しかし最近、専門家の指摘で、下の地層である『洪積層』も軟弱地盤であることがわかっており、この対策も必要だという。この部分の地盤沈下については今後3年間の研究が必要としている。
まず、液状化対策の方法についてはまだ決まっていない。地盤沈下対策も、まだ3年間は研究期間が必要である。当然、788億円では済まない。青天井だ。しかも最近、市民の情報公開で、IR業者は、「夢洲は『洪積層』が長期に沈下する極めて稀な地盤条件」と指摘し、「大阪市で敷地全体の地盤改良を行った上で、土地を引き渡す必要がある」と主張していることがわかった。
土地改良にどれだけの金と時間が必要なのか?それは、人間の力で可能なのか?カジノ建設は無理スジであることがはっきりしているのではないか?夢洲にカジノを作れば、大阪市民は永久に借金地獄に落ちることになる。政府はただちにカジノ計画を撤回し、市長と府知事は責任を取って辞めるべきである。 (永井)
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