計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

工学計測標準研究部門
強度振動標準RG
穀山 渉さん
工学計測標準研究部門
気体流量標準RG
岩井 彩さん
物理計測標準研究部門
量子電気標準RG
大江 武彦さん
物理計測標準研究部門
高周波標準RG
木下 基さん
物質計測標準研究部門
ガス・湿度標準RG
天野 みなみさん
物質計測標準研究部門
粒子計測RG
村島 淑子さん
分析計測標準研究部門
放射線標準RG
清水 森人さん
分析計測標準研究部門
X 線・陽電子計測RG
オロークブライアンさん

PROFILE
天野 みなみさん
Minami AMANO
物質計測標準研究部門
ガス・湿度標準研究グループ
入所年 2010 年
博士号を取得して自立した研究者になりたい
研究内容

「微量水分領域の湿度標準の研究」

 高校時代には様々なボランティア活動にも参加して いたという天野さん。色々な所に出かけて、人と話し たり、新しいことをしたりすることが好きだという。修 士1 年の夏に、ポーランドの研究室にインターンシップ で参加した際には、世界の様々な国から学生が来て いて、たくさんのことを学んだ。
 大学の時には、博士課程に進学するかどうかで 随分悩んだ。結局進学はしなかったが、どうしても 研究者になりたかった。メーカーの開発職なども受け たが、研究職と開発職は少し違うので、やっぱり研 究職に就きたかった。産総研は、修士卒の学生にも 採用の門戸を開いていたので、入所したいと思った のだと天野さん。
 これまでで一番嬉しかったのは、昨年の6月の国 際学会。英語での口頭発表は初めてだったので、 準備にも時間がかかったし大変なことも多かった。発 表内容が自分が入所してから5 年かけてやってきた ことをまとめたものだったこともあり、思い入れも強かっ た。発表が終わると、たくさん質問が出て、みんな が良かったと言ってくれた。座長も「とても面白い発 表だった」と握手に来てくれた。びっくりして、でもと ても嬉しかったと当時の感動を伝えてくれた。
 学生時代研究していたバイオエンジニアリングに は、自分の研究によって人の命を助けたいというわか りやすい目的があった。若い学生の時だから、そういっ たものに惹かれていた。でも自分が今行っている湿 度標準の研究は、人の命に直結することはあまりなく、 計測の不確かさを小さくしたり、精 度を上げたり、非常に細かいこと を追求して行くものなので、それ が面白いと思えるまでに時間が かかったのも事実だと。
 でも年数が経つにつれて、研 究成果が出始め、メーカーの方 からも研究がすごく役に立った と言ってもらえるようになって、 やっと面白みがわかってきたと いう。
 産総研は、マイペースな自分には ぴったりのフレキシビリティの高い職 場。休日には趣味のランニングや旅 行を楽しんでいる。「職場の友人と 一緒に走ったり、色々な所に出か けたりする時間が楽しい。みん な自分よりキャリアがあるので、 仕事のことを相談したり教えても らったりもする」。
 研究もプライベートも、どんなことにも一生懸命な 天野さん。「今後は博士号を取得して、自立した研 究者になりたい」。彼女は、一体どんな研究者にな るのだろうか。      
天野 みなみさん 天野 みなみさん
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