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先輩社員の声

編集職/取材

名古屋本社編集局経済部

曽布川 剛

Tsuyoshi Sobukawa

これまでの仕事で、
印象に残ったできごとを教えてください。

入社1年目の時、何げなく取材に行った特別支援学級の作品展で、先天的な病気で急逝した女子生徒への追悼コーナーを見つけた。「優しい友達や先生に巡り会えた」という両親の話を聞き、担任の先生にも取材。複数の生徒による共同作品について、亡くなった生徒が担当するはずだった部分に色を塗らずに展示したのは「どう塗るかは彼女にしか分からないから」という先生の言葉とともに記事にした。掲載紙を両親に届けると、10分ほどして電話があり「実は他紙の取材も受けたけど、先生たちの気持ちまでは知らなかった。丁寧な取材をありがとう」とお礼を言われた。

それまではやるべき仕事をこなすだけだったが、自分で知りたいと思ったことを知るために行動した結果、感謝の気持ちをいただけた。取材のやりがいを感じると同時に、人の生きた証を残すことが記者の仕事なのだと実感した。

編集局や部の雰囲気を
教えてください。

担当する分野で何か事件や重大な出来事があれば、自分で責任を持って取材しなければならず、そうした場合はどうしても仕事にかかる時間は長くなる。ただ、事が大きければ大きいほど役割を分担し、チームで取材をするという考え方が全体としてあり、皆で助け合う雰囲気になる。また、やらなければいけない仕事以外でも、自分が取材したい事柄について時間をかけて自由に突き詰めることもできる。

1日の仕事の流れ

【ある1日のスケジュール】

10:00
自動車業界に関するオンライン講演会に参加。必要があれば原稿を執筆
12:00
昼食。同僚と取材テーマを確認する。取材先の方を誘うことも
13:30
企画取材でトヨタ自動車幹部をインタビュー
15:30
担当する部品メーカーのニュースリリースを電話で取材し、原稿を執筆
17:00
昼間の取材内容を同僚と共有するためにメモを作成
18:30
退社。取材先との懇親会や、企業幹部を夜回りすることもある
休みの日の過ごし方

家族と自宅や公園などで過ごすことがほとんど。ごくたまに、子どもが寝静まった夜中にジョギングを楽しむ。

キャリアパス
2008年4月
■入社

自分の知らない世界に触れることができる新聞を読むのが子どもの頃から好きで、いつからか記者の仕事を志し、ご縁のあった中日新聞社に入社。

2008年8月
■名古屋本社大津支局

最初の2年は警察を担当し、若い女性が犠牲になった殺人事件などで、周辺や当局への取材を繰り返して真実に迫る難しさを痛感した。後に無罪が確定した「呼吸器事件」の再審請求も取材。最後の1年は行政を担当した。

2011年8月
■名古屋本社豊橋総局

最初の半年で兼務した設楽通信部では、奥三河の読者と密に接するという地方紙ならではの取材にどっぷりとつかり、国のダム建設で水没する地域住民の思いの一端も伝えた。豊橋市政の担当時は、東三河地域の中核にふさわしい市のあり方を意識して取材にあたった。

2014年8月
■北陸本社編集局経済部

幸運にも、金沢への北陸新幹線延伸開業まであと約半年という時期に赴任。鉄道・運輸担当として、地域の歴史的な出来事に立ち会うとともに、開業前後の地域経済への影響を追った。建設機械大手コマツなど、ものづくり企業の取材も担当。

2016年8月
■名古屋本社編集局経済部

金融担当としては、三重県の地銀再編などを取材。自動車担当では、電動化や自動運転、スマートシティなど、新たな戦略を次々に打ち出すトヨタ自動車の事業展開を追いながら、近い将来、人々の暮らしがどう変わりそうか、分かりやすく伝えることを心がけている。

※所属は取材当時のものです。

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