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先輩社員の声

編集職/取材

名古屋本社編集局社会部

松野 穂波

Honami Matsuno

これまでの仕事で、
印象に残ったできごとを
教えてください。

新聞記者の仕事は、人の生きた証を残すことであると考えています。2019年春、被爆者の孫が出版した一冊の本を取材しました。20代の女性が祖父とともに被爆地の広島のまちを旅し、祖父の体験や戦争に対する思いをつづったもので、語り継ぎの新たな可能性を感じました。被爆者の男性は孫と一緒に取材に応じてくれ、記事は1面に載りましたが、その3カ月後に亡くなりました。取材先との出会いは一期一会で、戦争の記録を残せる時間は長くはないのだとあらためて感じた取材でした。

編集局や社会部の雰囲気を
教えてください。

新聞社の中でも、社会部は激務の印象があるかもしれません。もちろん事件が起これば張り詰めた空気になり、忙しくなりますが、普段は和やかでアットホームな雰囲気です。結婚や出産を経て活躍している先輩も多く、女性としても働きやすくなったと実感しています。

1日の仕事の流れ

【ある1日のスケジュール】

8:00
警察署幹部らを朝回り
8:30
喫茶店でモーニングを食べながら新聞各紙の記事を確認
9:30
担当する警察署を回り、事件などの発生がないかを確認。地域の催しや警察署の啓発活動、博物館の企画展など担当区域の話題を取材する日もある
12:00
昼食。取材先を誘って食事することも
13:30
取材先とアポイントメント
15:30
企画取材のため、アポイントメント
16:00
警察署内の記者クラブで原稿を執筆
18:30
退社。取材先との飲み会や夜回りをすることもある
休みの日の過ごし方

カバー体制が整っているため休日の急な呼び出しは少ないですが、なるべく名古屋市近郊にいるように努めています。冬は趣味のスノーボードのため、岐阜や長野に出かけることもあります。

キャリアパス
2012年4月
■入社

記者職を志望し、各地の新聞社を受験。大阪出身のため、大学まで中日新聞を読んだことはなかったが、東日本大震災後の報道姿勢に惹かれ、また大学の先輩も勤めていたことから受験し、入社。

2012年9月
■岐阜支社報道部

警察署回りや遊軍を担当。支社周辺の柳ケ瀬商店街を中心とした地域活性化や障害者福祉に関心を深めた。サッカーJ2(当時)の「FC岐阜」も担当し、興味の幅を広げた。

2015年3月
■東海本社静岡総局

県警と県政を担当。南海トラフ巨大地震で多数の犠牲者が出ると予測される中、原発のあり方や県の防災対策を中心に取材。

2018年8月
■名古屋本社編集局社会部

署回りで、現在は千種・守山・名東エリアを担当。名古屋市名東区にある戦争と平和の資料館「ピースあいち」を中心に、戦後世代の語り継ぎなどについて取材を進める。2019年の選抜高校野球大会では東邦高校を取材し、30年ぶりの優勝を見届けた。

※所属は取材当時のものです。

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