見る人が見たら、育ちが即バレる
玉筋。賭け玉の撞き方だ。
汚い玉筋。
赤3番入れの後は次に大量得点を
ワンショットで叩き出す為に狙っ
た位置に手玉を出す。偶然ではな
い。全てが狙い通りだ。
その為に赤3番はほぼ90度の角度
なのにヒネリの技法撞きでスロウ
させて無理矢理入れて手玉を出す。
そしてオレンジ5番(点玉)と9番(点
玉)を倍額のサイドポケットに狙う。
5番で2点、9番で4点。ワンショッ
トで6点だ。
1点が100円設定ならばワンキュー
で600円、200円ならばたったひと
撞きで1,200円のショット。
さらに9番(2点玉)はゲーム途中な
ので、上げてフットに置く。
この対戦は金は賭けてないが、
バクチ玉とはこういう玉筋の事
をいう。
綺麗に全てを華麗流麗に取り切
って行く芸術的な技法などは登
場しない。
汚い玉筋だ。
だが、ターン前のプレーヤーも、
手玉で点玉に黒8番を巧みに寄せ
て9番がサイドに入りやすい壁の
配置を作っているのも収録されて
いる。実に巧いが、肝心の的玉を
ポケットミスした。
これもバクチ玉をやっていた者の
手筋だと、看取できる人には見抜
く事ができるだろう。
悪魔払いの十文字エクソシスト
ショット。
私は、これらの撞きは宜しくない
玉筋だと思っている。
マインドの中に汚れた物が発生
するからだ。
その悪魔の誘いを拒絶できれば
よいのだが、かなりの精神的な
強靭さを必要とする。
そして、対戦巧者は「誘い玉」
さえ作ったりする。
また、自分自身で誘い玉の扇情
性を作り出してしまう事もある。
玉筋というのはとても大切で、
「綺麗な玉」を撞かないと、
プレーヤーのハートはどんどん
濁る。
そうなると、それはもはやスポ
ーツではなくなる。
ビリヤードはゲームの中にそう
した落とし穴がゲーム構造自体
に存在しているので、人間は高
度な理知を働かせて直情的な罪
深き感情を抑制し、自己制御し
ないと道を誤る。
ビリヤードは手玉と自己を制御
して適正適切な道に導く種目だ。
それが本当の本筋。
悪魔の誘いに自分から乗っては
ならない。
とても、人間的にきわどいゲーム
がビリヤードなのである。
人は神を試してはならないが、神
に人が試されてるのがビリヤード
だ。
心鎮めて、清らかに正しく。
でないと、そのうちキューの中
にまで悪魔が浮かんで来たりも
する(笑
神が戒めるように、それを示して。
悪魔は元々は神の種族だったが、
裏切り者となって神に叛いたの
が悪魔である。
それが人の心の中に入り込む時、
人は人ではなくなる。