チクリン選手:
「大会でずっと勝ち続ければ、優勝賞金が上にいくこともあるんですけど…一番多いのはスポンサーさんからいただいている月収が多いです」


収入のおよそ半分を占めるのが“スポンサー収入”です。
チクリンさんを支援している企業は、現在、大手通信会社やパソコンメーカーなど5社です。


そのうちの1つで『遊ING』を運営する企業は、eスポーツは魅力的なフィールドだと話します。


株式会社ひぐち 内野 孝博 遊ING営業部長:
「実際プレイを見ると非常に素晴らしい試合をするし、応援したくなる」

この企業は3年前にチクリンさんとスポンサー契約。

ADVERTISEMENT


チクリンさんの活動を通じて、自社の事業をeスポーツのファン層である若者にアピールしていきたい考えです。

株式会社ひぐち 内野 孝博 遊ING営業部長:
「若い人たちにリーチするのは “今から先、どういった事業になるか” と考えたときに、ピタッとはまったのが『eスポーツ』と」

プロを目指す人へ学びを提供する場も生まれています。

「こちらがeスポーツルームです」


長崎市にあるこの専門学校ではeスポーツ人気の高まりを受け、2年前、eスポーツについて学ぶコースを設立。
現在13人が在籍していて、プロプレイヤーらによる講義を受けながら、プロやイベンターを目指し、腕を磨いています。

ADVERTISEMENT


生徒:
「優勝して喜んでたり、決勝で負けて泣いたりという、そういう一喜一憂みたいなのが楽しそうで…プロを目指したいと思ってやっています」

メトロITビジネスカレッジ 小濱 孝行校長:
「企業さんの中でもeスポーツを部活、サークルとして扱っているところも増えてきていますので、“簿記”や“ワープロ”や“デザイン”とかと同じものの一つとして eスポーツを武器として就職活動をできるような人材を育成したいと思っています」

■ 選手名が“屋号”!? 商店街や自治体も活用を模索

eスポーツを地域の活性化につなげようとする動きもあります。


今月13日に長崎市の商店街で行われたイベント『浜んまちバーチャル甲子園』──
プレイしているのは野球ゲームですが、選手の名前には見覚えが…

「まさかの一番打者“コクラヤ”。ホームランです!」

選手に“実在する店の名前”を付け、その試合の様子を配信することで商店街のPRにつなげようというこのイベントでは、チクリンさんのほか、地元アイドルやVチューバーそれぞれがチームを率いて対戦しました。

配信された動画は、すでに1万回以上視聴されています。

ADVERTISEMENT


主催したのは、アーケードで街頭ビジョンを運営する企業です。

株式会社ファイブタッグプラス 小森 大悟 統括マネージャー:
「商店街を盛り上げていくと考えたときに、やっぱり若い人に興味を持ってもらえるといいのかなと思った。
こういうがお店あるんだとか、こういうお店行ってみたいなみたいなPRにつながったんじゃないかと思います」


また、このイベントは “まちなかに賑わいを生み出す取り組み”として『長崎市まちぶらプロジェクト』にも認定されています。

長崎市まちなか事業推進室 橋本歩実さん:
「(若者が)慣れ親しんだゲームから街の魅力を知れるのが面白い。
新しい情報発信の切り口としてeスポーツいいな、と思って採択されています。

ADVERTISEMENT


実際に来てみたら、色んな世代の方が来ていて、自分が思っている以上にeスポーツに関心がある方がいらっしゃるんだなと感じました」


職業として認められるほど認知度が高まってきたeスポーツ。
その波は県内にも押し寄せ、学校や企業はもちろん、商店街や自治体までもが、その活用法を模索しています。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

NBCもeスポーツに取り組んでいます。
久富アナウンサーらが『NBC eスポーツ部』の部員として様々な企画に挑戦しています。