「朝鮮総連と民団は対馬に移住せよ」
第375巻では、同席している教会の日本法人幹部が詰め寄られる場面も記録されている。
〈小山田! お前も倭奴だろう? あいつも調子よく『はい、はい』と答えるが、日本人の性質にはひどいところがあるな〉
文氏は'81年に「日韓トンネル」の建設を提唱し、翌年には「国際ハイウェイ建設事業団」(現・財団)を設立した。これは韓国の釜山と日本の佐賀県唐津市を結ぶ全長200km超の海底トンネルを建設するプロジェクトで、実現のために3億円以上の多額の献金をした信者もいるという。
また、日韓トンネルプロジェクトを実現するため、'08年には鳩山由紀夫元首相をはじめとして民主(当時)・自民・公明・社民の議員ら9人が「日韓海底トンネル推進議員連盟」を結成していた。
文氏は、この日韓トンネルの経由地点の候補となっている対馬について、こんな発言をしている。
〈釜山から対馬が見えるでしょう。対馬は韓国の領土なんです〉(第487巻より)
〈小さな島から進んでいけばいいでしょう。対馬に朝鮮総連と民団(在日本大韓民国民団)が移住すれば、自動的に韓国と連結されるのです〉(第434巻より)
日本人を蔑視するような発言をしながらも、日本とのつながりを求める文氏の複雑な心情が表れているといえるだろう。