日記
bb7邸
独自プリとラックスマンのA級2台をブリッジしたもので聴かせていただくのかと思ったが、サンスイのAU-α907NRAのメイン部の方が「位相が合っている」とのこと。まったりしているが、イガイガ成分は皆無。また、リスポジ真横にあったが、筐体はほぼ無音。
サンスイのプリメインアンプ
特別製のバッテリー駆動プリアンプ
DENONの20年使用しているらしいアナログプレイヤーとエソテリックのK-05で聴かせてもらった。アナログは驚くほどノイズが感じられない。古い音源がほとんどだが、こだわりの国内盤で、滑らかな音質であった。エソテリックの方もクリアーで十分な明快さである。
ウィルソンオーディオのSYSTEM7は、バッフルに付いているウレタンの劣化で屑がでるらしく、サランネットをしたまま聴いたのだが、ユニットの出音は相当に良いと思われる。かなり良い。こなれた音はしても古ぼけて鈍った音はしていない。
大したことはしていないとご本人は言っていたが、電源も綺麗であることがよく分かった。音の肌理の滑らかさは基本的には電源の素性の良さであると思われる。
こうしたことが確保されているのは、とても重要であると思う。この地点を確保すらできていない人は実際けっこういるし、機械だけ立派なのにびっくりするくらい厳しい出音の方もいらっしゃる。
気になったのは、音場空間の軸のズレ。また、左側からの音数が少なく音圧も低いので、結果的にセンター定位が大きく右に寄っていること。また、ラックの共振が異音を出していること。
以下、試聴した音源。
(1) レイ・ブラウン、他 「フライミートゥーザムーン」CD
(2) コルトレーン「クレッセント」アナログ
(3) バーンスタイン指揮『春の祭典』アナログ
かなり自然で、古い音源をCDやSACDにリマスターした時の、余白の埋まらなさというのか、ガラ空きの閉塞感みたいなものは感じない。アナログの良さが良く出たということか。が、中央に音が一度しか来なかった。フルートかな、一回だけ。
(4) 井上陽水「決められたリズム」CD
(5) アートペッパー アナログとCD
注 (5)のアナログまでbb7氏の音源、(5)のCD以降は私の持っていった音源
(6) ファジル・サイ「ショパン ノクターン」SACD
これのブックレットで解説者は左手が凄いと。高域に対して耳が馬鹿なのか、モニターシステムがクズなのか。それとも穿ったことやキャッチーなことを言えばいいと思っている輩なのか。もちろん両手の絡み合いであるのは間違いないが、まったく信じがたいのは右手なのだ。ビリヤードでキューを指先でしごいて狙いすますように、右手がじっくりと息をひそめてから、弦を波うたせるという戯れをみせる。本当に信じがたい美しさなのである。bb7さんのシステムではサイが息をひそめて狙う姿は音像としては感じなかったが、多くのケースで美麗な出音だった。低音は少し足りなかったか。
(7) ビリー・アイリッシュ「bad guy」CD
爆弾をポイポイ投下する的な打ち込み系低音と、いじり倒したボーカルなのだが、彼女はウィスパーか喋る系で本領発揮なのである、実は。この楽曲では、「だー」だけなのだが、ごく普通のセンター定位と言えるのは。bb7氏のシステムでは、ほんの少し低音が膨らんでいるが、プリメインアンプのパワー部でここまでいけるのかという感じではあったが、「だー」はリアルでない。部屋は共振しまくりで、直接音を盛大に変形していた。1人3点ハモリ、つまりLとRのそれぞれで微妙にずらした声を発しながら、同時にセンターで定位させたりとか、ディストーションをかけながら横移動させるとか色々あるのだが、全然そういうのが感じられず。
(8) 加藤訓子『ドラミング』SACD
他の宅と同様に広がりすぎてユニットに近接。バケツでも叩いてるのかという音の軽さ。アンプがウーハーを少しずつ高速で動かせなかったか。X軸のズレと定在波もドラムヘッドの残響を消してしまい、軽い音の要因になるかも。
(9) シモーネ「L-O-V-E」SACD
凄くよい。が、声が右に寄っている。全体的に豊か。
レス一覧
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ベルイマンさんへ
早速なのに細かなインプレッション有難うございます。
やはり言われましたね。右SPの音圧が勝っていると前にお出でになった方にも言われました。原因は右背面隅のドアの反射が凄いですし、右のラックの反射もあります。日頃、大音量にしないですから問題ないのですが、初めての方には敏感に感じるのでしょう、対策したいと思います。。
アナログはサブのデノンの入門機500Mとオルトフォン30w(5Ω)です。アナログはカートリッジとフォノイコの出来で、すべて決まります。
また、(3) バーンスタイン指揮『春の祭典』はプリアンプ、パワーアンプも含め、総合力です。左右SP前に音像を立体的に定位して、その副産物としてセンター定位がどれだけリッチか、てな感じで、電圧が決め手になります。巷でまともな再生は不可能と思いますよ。
貴方の持参したソフトは初めての物だったですが、最後の「シモーヌ」は可愛くて良かったですね、ベースの鳴りっぷりも良かった、ただ、僕には音量がデカすぎましたが、。
bybb7 at2022-11-15 10:11
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bb7さん、お世話になりました。
書いたことは私が感じたことです。もちろんこの日記で褒めたことも事実感じたことです。ですからもったいないとは思いました。セティングの無頓着さがシステムの素性の良さを目減りさせているのですから。
bb7さんの部屋はリビングではありません。ですから、セッティングは割と簡単な作業です。私の経験ではリビングは変数が多すぎて、職人的な忍耐と経験的知識と技術が、あるいは、幸運が、必要です。ただ、音楽用に専念できるのであれば、簡単です。ただやってみて、失敗して、もう一度やってみるだけです。
シモーネは可愛かったですし、音楽の響きがとてもよかったですね。詳細を書いておきます。
Simone Kopmajer、『恋をしましょう』、SACD、Venus Records、2016です。
ヴィーナスレコーズはヴォーカルはもちろん良いのですが、JAZZの3Pで、センターを取り合うような掛け合いを録音するのが見事なレーベルです。中抜けオーディオはこの熱い掛け合いを描出できません。このシモーネのピアノを務めるジョンディマルティーノのアルバムも一枚紹介しておきます。
Romantic Jazz Trio、『ソー・イン・ラブ』、SACD、Venus Records、2013
これでセンターを賭け金にしたピアノトリオの戦いをオーディオで描けたならば、もう一度私をお呼びください。マルティーノのピアノの打鍵の強靭さと純粋さを浴びるにはサランネットが邪魔かもしれませんね。
byベルイマン at2022-11-15 22:32
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ベルイマンさんへ
>アナログは驚くほどノイズが感じられない。古い音源がほとんどだが、こだわりの国内盤で、滑らかな音質であった。
スレッドの方で、、貴方がアナログのノイズの少なさを感じられたのはさすがと思いました。普通、CDがノイズが少ないのだから当然でしょうみたいで、スルーする方がほとんどなので。
まあ、確かに、フォノイコもCDと同じ電流増幅方式のヘッドアンプなのでノイズが非常に少なく、クリーニングが楽です。
巷は電圧増幅ですからノイズが多く、クリーニングが大変で気の毒なくらいですよね。時代遅れ、いつまでやってんだよ、と言いたくなりますがね。
>マルティーノのピアノの打鍵の強靭さと純粋さを浴びるにはサランネットが邪魔かもしれませんね。
な~るほど、サランネットですか、、劣化した汚いウレタン見ながら、できるだけ見ないように、やってみますか、。(笑)
bybb7 at2022-11-16 09:25
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bb7さん、こんにちは。
聴かせてもらったアナログは、表現するのが難しいのですが、音源と合ってました。自然で過不足がなく、不快な刺激がなく滑らか。いいと思います。
ところでエソテリックのSACDプレイヤーはDACは内蔵のものですか、それとも、デジタル接続した外部DACですか?これも妙に音が良かったですが?
System7の逆ドームトゥィーターには、ウレタンの屑が付着してましたから、サランネットというか、バッフルのウレタンを除去した方が良いのではないでしょうか。スコーカーとトゥィーターはクリーニングすることが必要かと。ふいごで吹き飛ばしてください。
うちのfocalも逆ドームです。逆ドームは指向性が割とはっきりしています。スウィートスポットは狭いですから、ぴっちり合わせないと音は良くないですが、ぴったり合わせれば素晴らしい表現力です。ドームは緩い調整で、拡散した分だけ乱反射を取り込んだ甘く緩い音が魅力かもしれませんが、逆ドームではただ表現力に乏しく、混濁するだけです。一点をビシッと刺し貫かないといけないのではないでしょうか。逆ドームはむしろホーンに近いはずです。
byベルイマン at2022-11-16 13:42
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ベルイマンさんへ
>ところでエソテリックのSACDプレイヤーはDACは内蔵のものですか、
内臓の物です。K-05Xsも明るい良い音になりました。
>スコーカーとトゥィーターはクリーニングすることが必要かと。ふいごで吹き飛ばしてください。
劣化したウレタンは粘りがあるので吹き飛びません、歯ブラシでこすってもダメです、ムキになって穴でも開けたら大変なので放置してます。(笑)
そのうちオーバーホールの予定で、そこでクリーニングもしてもらおうと考えてます、。
>うちのfocalも逆ドームです。
ウイルソンもfocal製ですよ。逆ドームのスピードのある音色、響き、がウイルソンの顔になっている感じします。その音色を生かすために高域の抜けの良い国内盤がピッタリなのです。
bybb7 at2022-11-16 17:07
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bb7さん、こんばんは。
K0-5Xsはノーマルで使っているということですね。たしかに良い音でしっかりしてました。実はプリアンプが良いということなのかな。
吹き飛ばせないですか。。。傷だけはまずいですね。まあ、なおのことウレタンは全取りじゃないですかね。クリーニングしてもらっても、また付着するでしょうから。
セッティングは手伝いがどうしても必要であれば言ってくださいね。ちょっと遠いですが。メタルラックやめましょうね!
byベルイマン at2022-11-16 18:23
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ベルイマンさんへ
>K0-5Xsはノーマルで使っているということですね。たしかに良い音でしっかりしてました。,,
プリアンプが無くてもパワーアンプダイレクトでソコソコ鳴りますが、若干グランドが甘い感じがあるのでプリアンプは必要ですね。エソテリックの基本的な回路技術が心もとないかな。
>吹き飛ばせないですか。。。傷だけはまずいですね。まあ、なおのことウレタンは全取りじゃないですかね。。
パッドはウレタンからフエルトに変更しているようですが、薄いフエルトで補いきれるのか不明ですね。
>セッティングは手伝いがどうしても必要であれば言ってくださいね。ちょっと遠いですが。メタルラックやめましょうね!
メタルラックは全部共振してましたか?
テレビとLPを片付けて、その位置にラックを嵌め込めばSPケーブル最短で,さらにパワーアップと,乱反射解消の一石二鳥も考えているのですが、、テレビも動いているうちは処分しにくてね。サッカーのW杯見てから考えますか。(笑)
それから、ベルイマンさんはMの方に河岸を変えないのですか?
bybb7 at2022-11-17 13:46
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bb7さん、こんばんは。
(1)メタルラックは全部共振でした。撤去されることを、System7とbb7さんのシステムのポテンシャルのために、強くお勧めします。
普段音量が小さめの人は、音をでかくしている人に対して、決定的に劣ることがあります。ルームチューニングです。音響障害は低音量でも起こっているのです!ただし、普段から低音量の人は低音量だから気付かないというわけです。大音量で音が変形されているならば、低音量でも変形されているんですよ。
もちろん普段から大音量の人はこのサイトにもたくさんいるでしょうが、その人数の分だけルームチューニングについて語っている人がいるわけではありません。そういう方々が爆音の魅力を貶めながら、併せて、ルームチューニングの意義を下落させているのが、とても、とても、残念です。
byベルイマン at2022-11-18 01:09
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(2) SPの間に(音響調整材以外は)絶対にウーファー以上の高さの物体を置かないでください。特に中央は厳禁です。
このサイトでセンタースピーカーがどうとか言っている連中の日記を見てください。まあ、音像定位を知らないのでしょう、定位に関しては啞です。あげく音像定位は個人の感じ方の押し付けだとくる。不幸な音楽体験の証ですね。拙耳のスピーカー御殿さんと類友がその典型的な症例ですが、深いところから阿呆です。bb7さんも同列に並ばないとよいのですが。
SPとSPの間で自由に気ままに音像が動き回る空間を作ってください。音像定位にはフリーな空間が必要なのです。音像を自由にする以外は何も必要がなく、何もしてはならないのです。それがディレクターの意図を表現し享受する唯一の道です。
(3)bb7さんの部屋であれば、本当は縦置きを試すべきです。
私が聴きながら、頭を動かしていたのは分かりましたか?かなり前後で定在波の影響が出ていました。一般的な広さの部屋で横置きは無理があります。なぜなら横置きで定在波の対策もしたら、SPとの距離がなくなるから!だから定在波を無視するというのは、本末転倒、音響システムがあまりに可哀想です。このサイトのレベルの人たちにはぐうの音もでないシステムにできるはずなのに!
トライですよ。まず。やらないで喋っている詐欺野郎が多すぎるんです。どうしても必要だったら手助けはします。
テレビはあの部屋であれば撤去する必要はないのではないでしょうか、特に縦置きならば問題はないはずです。W杯は重要です。(^^) アルゼンチン来い!
(4) Mの方への移行なのですが、方向が違っているのかと最近は思いはじめました。自分は本当に音楽を愛する人たちに語りかけているのだろうか?自分は映画を愛する人たちではなく、ゴジラだかトムクルーズが好きみたいな素振りでスクリーンに穴を空けたり存在しない音のために天井にSPぶら下げて金と人生を消費している人たちに間違えて語りかけてはいないか?という疑問を感じているところです。
byベルイマン at2022-11-18 01:14
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ベルイマンさんへ
(1)メタルラックは全部共振でした。撤去されることを、System7とbb7さんのシステムのポテンシャルのために、強くお勧めします。
リスポジのすぐ左にあってはまずいですな。僕の音量では問題ないですが、若い方の優れた耳では酷いのでしょう。と、言ってラックは重要です。床が低い場合、夏場、除湿器を常用しても機器の故障の原因となる湿気がたまりやすいので。
2) SPの間に(音響調整材以外は)絶対にウーファー以上の高さの物体を置かないでください。特に中央は厳禁です。
なるほど、出来るだけ低いラックを選ぼうと思います。
(3)bb7さんの部屋であれば、本当は縦置きを試すべきです。
部屋の縦長使いですか。それだとSP間の間隔が狭くなってしまいます。現状の横長使いですと、SP間の間隔を180㎝空けられます。これは大音量(100㏈)なら普通の間隔です。それを中音量(90㏈まで)でも音場破綻なくゆったり聴けることが最大の目的です。電圧を上げて音圧が上がると効果的なのが分かってきたところです。
4) Mの方への移行なのですが、方向が違っているのかと最近は思いはじめました。、、
ブログなどをおやりになるのでしょうか。ブログだと見ている方がかなり絞られてきますし、主観ばかりになってしまいます。コミュニティは客観的に眺められて、ブログのヒントがあるかもしれませんから、自分の考えを淡々とディスプレイする程度でおやりになったらと思います。また、貴方は電源や部屋のチューニングなど若い方の参考になる意見を多くお持ちと思うので、是非、。
bybb7 at2022-11-18 17:49
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bb7さん、おはようございます。
部屋を横使いするか、縦使いするかを、単純に考えない方がいいのです。
セッティングをやらない人はどっちが音がいいのかを考えるわけですが、音はポジティブに表現すれば、青天井なわけです。青天井をどこまで空高く駆け上がるかを決めるのはセッティングとルームチューニングですが、それがまったく分からないのです、お買い物オーディオをやっているとです。
問題の本質は、持続的に綿密に取り組めるかなのです。したがって、セッティングやチューニングがやり易い環境でなければ、人はやらないわけですよ。そこを考えて横にするか縦にするかを、なぜ議論しないのでしょう。私はbb7さんの部屋であれば、縦使いした方が動かしようがあって、バランスを乱す変数が少なく、極めて単純な測定に基づくごく標準的なセッティングができるし、YAMAHAの薄いパネルの長所も活かせるでしょうと言いたいのですがね。
SPをセッティングし直してみると、色々と気付きが出るくるわけです。理解できず、理解しようとも思わなかったことが、理解できるようになるのです。どこかのおじさんもようやく遅まきに気付いたのかもしれませんね。彼はセッティングを初めてやってみたからこそ分かったのです。自分がセンター定位していないと。しかし、定位とは真ん中に来るかどうかだけの問題ではないことが理解できているかどうかは非常に心許ないところです。bb7さんもやってみると、知るのです。そういう意味では、セッティングは当初、皮肉な認識をもたらします。
しかし、青天井への道をスタートすることはできます。スタートです。ですから追いかけることが必要です。簡単に何回も繰り返せるやり方ができる状況を、オーディオのプロセスは必要としているということです。そのプロセスがないと、何も起こらない、起こせないのです。
ブログが主観に陥りがちというのは仰る通りです。淡々とやる、それがいいかもしれませんね。
byベルイマン at2022-11-19 11:17
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