ニュース
» 2022年11月18日 19時50分 公開

「ジャニー氏に性被害受けた」元ジャニーズJr.の告発動画が波紋呼ぶ ジャニーズ事務所からは回答なし(1/2 ページ)

過去には、東京高裁でジャニー氏から受けた性被害が「真実」と認定されています。

[上代瑠偉ねとらぼ]

※この記事には性被害に関する記述があります。読まれる際は注意してください

 「(股間を)触られた。がっつりくわえられた」――。元ジャニーズJr.のアーティストによる、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から性被害を受けたとする告発動画が波紋を呼んでいます。ねとらぼ編集部ではジャニーズ事務所に事実関係について問い合わせましたが、期日までに回答は得られませんでした。

advertisement
元ジャニーズJr.のアーティストが、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から受けたとする、性被害の告発が波紋 元ジャニーズJr.のアーティストであるKAUAN OKAMOTO/カウアン オカモトさん(画像はYouTubeより)

 性被害を受けたと主張しているのは、アーティストのKAUAN OKAMOTO(カウアン オカモト)さん。カウアンさんは暴露系YouTuberのガーシー議員(東谷義和氏)と対談し、ジャニー氏から受けたという性被害について明かしました。

元ジャニーズJr.のアーティストが、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から受けたとする、性被害の告発が波紋 左から順にカウアンさん、ガーシー議員(画像はYouTubeより)

 カウアンさんが性被害に遭ったと主張しているのは、15歳か16歳のこと。当時出入りしていたジャニー氏の部屋にあるベッドで寝ていると、ジャニーさんがベッドがそっと入ってきて、添い寝して太もものマッサージを始めてきたと回顧。その後、少しずつ股間に手が伸びてきて、「(股間を)触られた。がっつりくわえられた」と話しています。

 また、カウアンさんは大阪にあるホテルのスイートルームでも、同様の性被害にあったと主張。キングベッドでジャニーさんとカウアンさんともう1人のアイドルの3人で寝ていると、ジャニーさんが交互に性行為に及んだと振り返っています。

advertisement
元ジャニーズJr.のアーティストが、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から受けたとする、性被害の告発が波紋 左から順にカウアンさん、ガーシー議員(画像はYouTubeより)

 カウアンさんは当時について、「半泣き状態で堪えた」「寝ているふりをしている。(性行為を)断れないし、OKとも言えない」と戸惑いがあったと言及。「(性被害を受けたアイドルのなかには)そこ(性被害)が傷になっている人もいると思う」「本当にトラウマ(を抱えている)の人はいる。僕も長い間、親にも誰にも言えなかった」と語りました。

  なお、カウアンさんはジャニーズ事務所を退所後に親にも性被害について告白し、現在は自身が性被害を受けている様子を撮影した動画を自身と親が所有していると主張しています。

東京高裁でジャニー氏から受けた性被害が「真実」と認定

 ジャニー氏に性被害を受けたという告発は他にもあり、1960年代から1970年代にかけて活躍した「フォーリーブス」の北公次さんによる著書『光GENJIへ―元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(1988年、データハウス出版)、元ジャニーズJr.で「光GENJI」のメンバー候補だったという木山将吾さんによる著書『SMAPへ - そして、すべてのジャニーズタレントへ』(2005年、鹿砦社出版)などの例があります。

元ジャニーズJr.のアーティストが、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から受けたとする、性被害の告発が波紋 出典:Amazon.co.jp
advertisement
元ジャニーズJr.のアーティストが、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏から受けたとする、性被害の告発が波紋 出典:Amazon.co.jp

 加えて、ジャニー氏が死去した2019年以降、多くのメディアが追悼ムードのなか、一部週刊誌などがジャニー氏による性加害について報じました。みどり共同法律事務所の穂積剛弁護士は当時、公式サイトに掲載したコラムのなかで、「ジャニー喜多川による問題行動(セクハラ行為)についても、改めて指摘されて然るべきではないか」と問題提起し、2002年5月に東京高等裁判所が出した判決について言及しています。

 報道や同コラムによると、この裁判は『週刊文春』が1999年11月~12月に報じた記事に対して、ジャニー氏とジャニーズ事務所が名誉毀損訴訟で訴えたというもの。未成年の少年がジャニー氏に性被害を受けたという点についても争われた結果、東京高裁は「真実であることの証明があった」と認定しました。ジャニー氏とジャニーズ事務所は上告したものの、最高裁は棄却して高裁判決が事実認定されています。

 ねとらぼ編集部ではジャニー氏から受けた性被害の告発が複数あることを踏まえ、ジャニーズ事務所にカウアンさんによる告発内容について把握しているかなど、事実関係について問い合わせましたが、期日までに回答は得られませんでした(※11月16日に問い合わせ、11月17日までを回答期限としました)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2211/17/news148.jpg 佐々木希、第2子妊娠の発表ショットが不思議すぎの一言 “知らぬ間に撮っていた”4歳息子の力作に「なんだろう…笑」
  2. /nl/articles/2211/17/news021.jpg パパと一緒にママをお迎えにきた柴犬、車の助手席から前足をのばし…… 精いっぱいの「おかえり!」を伝える姿にキュン
  3. /nl/articles/2211/17/news047.jpg 学力の低い子が勉強に目覚めると起きがちな「悲劇」とは? 塾講師が語る内容に経験者から共感の声
  4. /nl/articles/2211/17/news168.jpg 人力舎の「しめじ」寺本大樹さん、23歳で突然の交通事故により逝去 生前最後のインスタ投稿でほめられ「完全優勝目指します!」
  5. /nl/articles/2211/17/news111.jpg お座りしている柴犬に「お座り」と言ってしまったら→「むんっ」 やってる感が出る“追いお座り”が面白かわいい
  6. /nl/articles/2211/18/news103.jpg 「子どもは泣いたり騒いだりするのが仕事。価値観を押し付けないで」 クックビズ社長がSNS上での“不適切発言”で、役員報酬を一部返上
  7. /nl/articles/2211/18/news122.jpg ブヨに刺された奥山佳恵、腫れ上がった足が「揚げたてパン」状態に “普通じゃない”と診断され「切断、とかなったらどうしよう」
  8. /nl/articles/2211/18/news029.jpg 長い行列でむずがる息子に言い聞かせたつもりが…… 周りの大人たちの対応に共感の声
  9. /nl/articles/2211/17/news117.jpg “アイス屋が本気を出したCM”に爆笑 ベタなラブコメに“高齢”設定を加えたカオス世界に「腹ちぎれる」「花より団塊」
  10. /nl/articles/2211/18/news025.jpg 妻が披露した“ファストフードの食べ方”がスマートすぎる 紙袋を使った食べやすく汚れない方法に「真似してみよう」「効率いいね」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「素敵な写真ばかり」「お似合いの夫婦」 41歳になった内山理名、結婚記念日を前に吉田栄作とウエディングフォト
  2. 紙はプレス機を使うと何度折れるのか? 実験動画の意外な結末に「すごい」「素晴らしい」の声
  3. 「本当に綺麗な字」 土屋太鳳、誰が書いたか一目で分かる手書き文字“太鳳フォント”に注目集まる
  4. よく家の前にファミチキの袋がポイ捨てされる → 実験によりその意外な理由が判明した話が謎の納得感
  5. 「ハムナプトラ」俳優、270キロ超で別人級の肥満男に セクハラ被害でうつ状態から復帰で「戻ってくるとは思ってもいなかった」と反響
  6. 「silent」目黒蓮、夏帆に“伝えた思い”に反響 明かされた過去に視聴者号泣「そりゃ好きに」「全方位切なくて」
  7. 緒方友莉奈号泣の「BreakingDown」、“目つぶし”訴えられた対戦相手が直接謝罪へ 「試合後にできなかったので」
  8. 日光「いろは坂」でホンダ車ばかりが立ち往生!? 紅葉シーズンの渋滞で起こった思わぬトラブル、“ダメな運転”をホンダに聞いてみた
  9. マックの紙ストロー導入で何が……? 店員の苦労がしのばれる漫画に「ストローの闇取引」「クレーム多いんだろうな……」
  10. 黒柴犬「僕は帰ります!」 動物病院に入ったワンコ、玄関でUターンする必死な抵抗に「犬あるあるでかわいい」

先月の総合アクセスTOP10

  1. ドミノ・ピザ、大量の唐辛子のせたピザの写真が拡散 再配達で腹いせか 運営元「がっかりさせて申し訳ない」
  2. USJ公式「過度な露出は退場の可能性あり」と注意喚起 露出度の高い写真が物議醸した影響か
  3. アニメ界の“最終防波堤” 「作画崩壊」でトレンド入りした演出家に直撃インタビュー 「作画監督が10人とかいるアニメは無駄の極み」
  4. 大好きな次男と間違えて母ちゃんに抱きついた猫→気付いた瞬間…… 思いっきり「間違えた」感を出す様子が笑っちゃう
  5. この画像の中に「ネズミ」が隠れています 猫に見つからないように必死…… 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう【ピクニック編】
  6. マドンナ、“別人レベル”の顔公開でファン困惑 「あなたは誰?」「彼女に何が起きたの?」
  7. 「こういうLINEが来た時は……」 庄司智春、ミキティへのナイスガイな気遣いに「尊敬の一言しかない」と称賛の嵐
  8. 超小顔なグラドル、“加工しすぎ”の声に反応 「加工しないほうが可愛い」「最近のアプリブス加工だよね」
  9. 「生かしておくことに精一杯だった」 ともさかりえ、息子の18歳誕生日に壮絶な育児を振り返る
  10. 「久々に腹の底から笑いました」「お昼ごはん吹いた」 ホームベーカリーの音に反応してビートを刻みまくる猫たちに爆笑の声