北九州の撞球師の友人から面白い
ショップコンダクターを教えて貰っ
た。
ここのコンセプトは実に斬新だ。
自分でカスタム方向を選択して
キューを作っていける仕組み。
今までありそうで無かった。
そして、このショップ製のキュー
で撞かせてもらった。
衝撃的に面白い動体特性だった。
この店の仕掛け人、できる。
私は象牙の感触にこだわり象牙を
使い続けてきたが、象牙の質性を
残したまま人造で代替物が出来た
ら、とずっと80年代から考えて来
た。
そして、ようやく象牙に可能な限り
近い代替物がピアノの世界で登場
したのが今世紀。カワイが開発した。
それがようやくビリヤードのキュー
の世界でも実用化されるようにな
った。
これは暁光だ。
私個人は、今後作るキュー先はこの
エルフォリンの先角一択になりそう
な気がする。
20年前の相方凄腕リペアマンが現役
の時にこれが広く実用化されていた
ならばよかったのに。あるにはあっ
たが、材料が独占状態でとんでもな
く高かったし、入手困難だった。
ただ、本サイトではディフレクション
を見越しと同意に近く解説している
が、正確な概念としては、見越しと
はプリディクトでありコレクトの事
を言う。
ディフレクションとは、それらの
予測補正を必要とさせるトビずれを
惹起させる振動の事ですね。軌道の
ズレ自体もディフレクションの範疇
に加えてもよい。
この明確で正確な概念認識は絶対に
撞球者として必要。
でないと、キューに見越しがある・
ないとか、おバカな事を言うように
なり、物の道理を解さぬ不明の人と
なってしまう。
例えば、オートバイのマシンで、
「このマシンはドリフトがある」と
か「この車はスライドがある」とか
言わないでしょ?
それらは人間の行為なのだから。
ビリヤードのキューの特性に合わせ
る見越しも同じ事。
人間が行なう操作の事を指す。
ビリヤードにもグリップ走法とスラ
イドやドリフト走法があってです
ね(笑
そして、キュー特性や撞き方次第で
軌道のズレが生じるので、予めそれ
を予測見越して補正してショットを
繰り出して行く。
それが「見越しを取って撞く」と
いう事。
射撃でもそれはある。コリオリの
定理や地球の重力で弾道は放物線
軌跡を取るから、人間がそれを見
越して補正をかける。
見越しとはそういうもの。